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2013年ももう少しで幕を閉じて2014年を迎えることになる。新聞を読む人口が減っている。ネットで読めるのにわざわざ金を払うのはいや、新聞報道が根性同様ねじ曲がっているなどいろいろな理由で新聞を購読する人が減っている。
モクモク羊の場合、正月に通常の記事以外の特集を読みたいので買う。あるいは、英字新聞のThe Japan Newsの木曜日版に掲載されている英語学習者向けのページが読みたいのでたまに買うくらいだ。
この本をからあぶりだされる新聞記者や新聞社の体臭ならぬ体質が明らかになってくる。視線が、読者ではなく、会社、霞が関と永田町と言う「内向き」志向にどっぷりつかっていることだ。
著者が気になることを書いていた。経済部の記者は、配属される前に地方支局で修業をする。そこで、「取材先に信頼される記者になれ」と教えられる。その甲斐あって、取材する警察や地方自治体の役人から信頼を得ようと努力する。そして、中央に行くと、今度は霞が関や永田町の住人に信頼を得ようとする。まさに「お・も・て・な・し」が得意になるわけだ。
よく縦割り行政といってマスコミは役所を非難する。その一方でマスコミも縦割りで、政治は政治部、裁判は社会部の縦割りでボーダーレスではない。矛盾のN乗だな。組織だからと言ってしまってはおしまいだが、あまり人のことは言えない。
これから新聞が生き残るのか、ネットを有効に活用できる新聞社は出てくるのか。コンテンツ自体がよくないと買う人は出てこない。紙と同じものをネットでもなんていう中途半端ことをしている日経新聞は、コマーシャルで盛んに就活するなら日経よく読むと言う。あの朝日新聞は、大学入試に出題される機会が多いので受験するなら読むのがいいと宣伝する。そんな枝葉の部分にこだわりを持っていては先行き不安だ。
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右、ナショナリズム重視、国益重視
左、公平な分配重視、戦争反対
右か左かは抽象的な概念
イデオロギーではなく、具体的な対応を
起きるかもしれないことを前提に議論するのが政治
希望的観測は危険
考えて書くのではなく、発言内容をキーボードに打ち込むことが優先されている
民間人はロジックより結論、官僚は逆
斬新なロジック、考え抜かれた結論、新しい発見
閉鎖的な官僚と記者の世界を飛び越えて、ネットを通じて情報が流れる時代
取材相手から信頼されることではなく、読者、視聴者から信頼される記者になる
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長谷川幸洋『2020年新聞は生き残れるか』(講談社)。タイトルの問いから少しずれているような気がしないでもないけど、興味深い内容だった。「プロ」の新聞記者とは何か。「プロ」と「アマ」の境目がなくなってきている今だからこその提言。アメリカではメディア間の競争が多様性を保障しているのに対し、日本ではメディアが客観性を「装っている」。その理由は、最後に結論を持ってくる日本語と、「結論―補強」を繰り返す「パラグラフ」の概念を持つ英語との違いだという斉藤淳さんの指摘。
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ローカル紙ですが一応、新聞記者の端くれ。
タイトルが気になって借りて読んでみました。
すみません、前半はあまり新味はなかったです。
ただ、「データ・ジャーナリズム」については、私も必要性を痛感していたので興味深く読みました。
復興予算流用問題を最初に報じたのは、フリージャーナリストでした。
インターネットに公開されている「各目明細書」を読み込み、スクープを放ったのでした。
中央省庁を最も身近で取材しているはずの新聞記者は書けなかったのです。
インターネットには様々なデータが公開されており、恐らく宝の山なのでしょう。
ただ、私も含め、旧来型のメディアである新聞記者はおしなべてデータの加工、分析が苦手です。
多忙なせいもあるでしょう。
ただ、市民のニーズに応えるためにも、精通しなければなりませんね。
あ、「ニコ生」に小沢一郎さんが生出演した時、会場の下のフロアで新聞記者たちはモニター画面を見ながら「トリテキ」(パソコンでぱちぱちメモを取ること)していたそうです。
ネットで生中継しているんですよ。
私は悲しくなりました。
時代に乗り遅れまい。
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財政再建とは、国の経済規模に比べた借金総額をへらす、あるいはすくなくとも一定の横ばい傾向にすること
福場ひとみ フリーランス
復興予算の流用 取材相手に合わず、インターネットと電話のみで突き止める
ネットで入手した基礎情報 名目明細書
記者会見会場にあふれるトリテキ 一言一句を会見中からパソコンに入力 テキストをとるから トリテキ
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■新聞
A.デフレは日本経済を長く苦しめた。その責任は、マスコミにもある。記者クラブは日銀の強い影響下にあり、日銀の主張を分析・批判することなく垂れ流してきた。それは、「日銀は強力な金融緩和をしていない」などと書けば、日銀に目を付けられ、特ダネにありつけなくなるからである。
B.東日本大震災の復興予算の流用問題を最初に報じたのは新聞やテレビではなく、週刊誌だった。ここに大手メディアの病理が潜んでいる。この問題を報じたフリーランス記者は、ネットの情報を基に、官僚とケンカしつつ情報を得た。記者クラブ所属の既存のメディアの記者は、こうした手法をとらない。
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新聞の立ち位置、取材対象との関わり、ネットが浸透してくることによる取材方法などの変化。
おそらく、メディアや、ジャーナリズム、マスコミという言葉の定義を行なった最終章が、本当のまとめになるのだろう。
テレビなどと違って、新聞は記者の主観や主張排除することはできないし、排除して仕舞えば存在価値がない。
唯一のジャーナリズムであった特権を失った今、根本から存在価値を疑われてしょうがないと思う。
なんか、表現の公平性に縛られているという部分だけは笑ってしまったが、刊行から4年が過ぎた今、痛感する部分が多い。本当に、2020年どんな形で残っているんだろう。
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私のスタンスは、今後、紙の新聞は解説記事が命であり、速報性や生のデータはネットで一次情報を取る、という方向性だと思っています。
本書で一貫して読み取れるのは、新聞記者はもちろんのこと、読者、いえ読んでいなくても国民は、自分の頭で考えなければいけないということ。
目の前で起こっていることや、公表された統計データを分析する能力がどれだけあるかによって、その人のチャンスや目的達成の可能性は変わって来るのだと気づかされました。
複雑化した社会を生きるには、手取り足取り新聞から教えてもらうのではなく、自立した情報処理が必要だと思いました。
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デジタル時代の「新聞の行方」新聞 メディア+ジャーナリズム+人材育成→購読者
全体のビジネスモデルを考えている人は少ない 参入障壁で守られた特権階級だから
同様の産業は全て同じ 銀行 電力
新しい産業は「ガチンコ」旧体制の人間は戦えない 体制変革 江戸時代と同じ
黒船の到来に支配階級の武士はなす術を知らなかった 下級武士は別
唯一「アベノミクス賛歌」はいただけなかった 2013年の発行 今の意見は?
若田部さんを高く評価 金融緩和 円安 輸出企業の増益 株価上昇 好景気 リスク?
1.経済記事と経済学が分離 経済学の体系的教養は無い 断片的・思い付き的
若田部教授①インセンティブ②トレードオフ③トレード④マネー制約条件付最大化問題
経済政策の大本営発表 ポチ記者・ポチ論説委員 「構造改革が大好き」
日本の学生 知識の記憶力競争 人間ウィキペディア 「思考の放棄」
2.ジャーナリズムの価値=新たな発見(田原総一朗)マンネリは不可
記者が新たなストーリーを作っていく 斬新なロジックと考え抜かれた結論
3.日本の課題 官僚主導の中央集権体制の打破・変革
予算情報の公開 予算監視 新しい政策立案・新しいビジネス創出
ITの普及と相まって、新しい民主化と新社会の創造が始まっている時代に
日本はその変革ができず、停滞の局面を脱せない
cfオバマ政権2009「透明性と公開政府オープンガバメント」
①透明性②参加③協働
メディアには「生データ」の整理分析能力が必要(169)
4.アメリカンフットボール型のチームへ
多様な人材、多様な役割分担
①ゼネラリスト②専門記者・・・取材・データ・整理③マネージメント
「型にはめない」入社後、一律社会部サツ回り
多忙なルーティンは「考える力」を殺す=自分の頭で考えなくなる
膨大な取材メモ→アンカーにあげて「記事」にまとめる
新聞の特権 参入障壁 ①記者クラブ②再販制③宅配制
ネットメディアはガチンコ
5.現実の変化は加速する 販売部数
2000年 5,370万部
2012年 4,778万部(Δ11%)