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姫川シリーズのスピンオフ。ガンテツが主として倉田、葉山というメンバーが登場。ガンテツは下品すぎて嫌いだし、他の二人にもさほど好印象は持たなかったが、話は面白かった。短編が最後に繋がってくる構成の物語は個人的に好き。
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ミステリー連作短編集。思いっきり警察小説。
後味は物凄く良くないです。特に2作目の『連鎖誘導』は…
シリーズものらしいのですが、問題なく楽しめました。
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シリーズの他の作品はすべてカタカナなのに何故これだけ漢字なのか⁈さすがにインフェクション・ゲームだと誰でもわかるってレベルじゃないのか。
本書は4つの小さな話が合わさって大きな一つの話を作り上げている。すべてドラマで放映されているが、ドラマはかなり脚色していて個々の作品間の関連が乏しい。一方本書は4つの作品が絡み合って不自然なくらいに作品間の登場人物に接点がある。
この作者の作品は大きく分けて、現代社会の狂気や閉塞感から事件が生じるストロベリーナイト・スタイルと大切な人を重んじるばかりに事件が生じるソウル・ケイジ・スタイルがある。本書は表向きはストロベリーナイト・スタイルだが読み進んで行くうちにソウルケイジの要素が顔を覗かせる。そのちょこっと垣間見えた浪花節がややクサい。
ドラマの影響は思いの外大きいようで、ガンテツはどうしても武田鉄矢になり、倉田はどうしても杉本哲太になってしまう。ただ姫川は竹内結子よりもも少しおブスな印象だし、葉山は何故か小出恵介じゃなくて松坂桃里になってしまう。不思議なことに。
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宝生麗子の次は姫川玲子。但し、この本はガンテツこと勝俣を中心に多田や葉山が登場するスピンオフのような作品ね。
姫川はチョイ役で登場する程度だけど、これが結構面白くって一気読み。
勝俣、多田、葉山のそれぞれが担当する事件が短編で語られて、その被害者が皆、官僚OBであっても、犯人はそれぞれ別々のお話が、4つ目のお話に入って思わぬ繋がりを見せ始めるって展開。
民主党政権時に叫ばれた官僚主導の政治からの脱却はあっけなく潰え、先の国会の秘密保護法の審議でも官僚の跋扈暗躍は凄まじいものがあったけれど、こうした政治の結果、何らかの形で直に被害を蒙ることになった国民は、どうやって鬱憤私憤を晴らすのか。
そうした命題を孕ませながら、3人のそれぞれ陰影を持ったキャラクターを活かしながら、エンタテインメントとして仕上げる作者の筆はなかなか。
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姫川玲子シリーズの脇役、勝俣を中心に倉田・葉山が加わり、
元官僚殺しの事件に挑む。
今までのシリーズで憎らしかった勝俣(ガンテツ)が主役だけあって、
妙に親近感がわく。時々姿を見せる玲子もまたいい感じ。
官僚ってここまでひどいのかと思わせる部分もあるだけに、
最後の終わり方は少しザンネン。
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姫川玲子シリーズ第5弾。
だけど、本編ではなくスピンオフ。
姫川を目の敵にしているガンテツこと勝俣警部補、
『過ぎた正義』(『ソウルケイジ』内の1編)の倉田修二、
一時期姫川班にいた葉山を主人公にした短編。
かと思いきや、、、4編目でそれぞれの話が繋がって・・・
といった感じで、脇役にフォーカスを当ててみました的な
適当なスピンオフではない。
官僚をターゲットにした殺傷事件が続く中、
勝俣と葉山はそれぞれ事件捜査にあたり、
刑事を辞めて警備員として働く倉田は倉田で
とある人物と関わりを持ち、
最終的には最後の話ですべて収束に向かう。
果たして、事件の真相とは。裏で手を引いているのは!?
うーん、事件(真相)自体はあまり好きな方面ではなかったな。
後味悪い。スッキリしない。
ガンテツ、葉山それぞれの視点からこのシリーズの物語を
見ることができたのはよかったかも。
今後のシリーズにどう影響していくだろうか。
そっちのほうが楽しみだ。
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誉田哲也の姫川シリーズ、やっと文庫化されました。
今回はスピンオフの風情から始まり、それがやがて大きな流れとなり・・・な感じ。今回も誉田哲也マジック炸裂です(^_^;)
姫川の出番が少ないのが、残念なポイントですが・・・
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姫川シリーズ。スピンオフ短編集。
あ、最後のひとつは長い。
官僚を狙った殺人事件が多発。
情報源はどこ?
前に、ドラマで見たことがあったので、
ああ、こういう話だったぁと思いながら読んだ。
内容は知ってるはずなのに、面白くて一気に読み終えた。
善人、とは呼べないんだけど、ガンテツかっこいいんだよねー。
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姫川班シリーズ第5弾
この話はすごくすき!
いろいろと張り巡らされた伏線が回収されるのが凄くて…!
ガンテツが主役っていうのが意外性があって、こんな風に考えながら捜査したり、姫川に絡んだりしてるのかーって妙に納得してしまいました。笑
もっとドラマでしっかりやったら面白かったんじゃないかなって思うんだけどな…姫川主演じゃないからダメだったのかな。
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姫川シリーズスピンオフ。
ガンテツが一応主人公なのかな?姫川はほとんど出てきません。でも要所要所でガツンと出てきて、存在感は示してくれてます。
スピンオフにありがちなさらっとした短編集じゃなくて、短編と思いきやこれ長編じゃないの!って感じで繋がってきます。読み応えバッチリで面白かったです。
最後まで読んで、タイトルの意味が響きます。
官僚への恨みが感染する様は怖いですが、実際こんな事もありそうな気がします。
もちろん許される事ではないけれども、加害者たちの気持ちも分かる。官僚の都合のいいように解釈された法律や、私利私欲を肥やすために作られた制度。そんなものの為に自分の身内や恋人が亡くなったら。。。
官僚たちは責任を取る訳でもなく、天下りを繰り返し、いつまでも利益を得る。
こりゃ腹も立ちますよね。
かと言って殺してはいけないんですけど。
正義とは何か?を考えさせられました。
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インビジブルレイン飛ばしてるんだった!
誰か持ってるはずなので探してもらおう…。
ガンテツ大活躍でしたね。
前の短編集からこう繋がるとは。
実際に起こり得そうな後味の悪さが相変わらず。
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短編集かと思ったら、それぞれがつながっている。勝俣警部補 ガンテツが人間臭くて好き嫌いある人多いと思うが僕は好きだな。根は熱血な刑事だから。ストーリーはグイグイ読ませる。
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2013-116
久々の姫川シリーズ。
勝俣さんのあのキャラは結構好きなので、今回は主役で嬉しいてす。
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誉田哲也による姫川玲子シリーズ第5作。
本作では姫川玲子は脇役に追いやられ、本編で脇役として登場する3人の男たちがそれぞれ主役として描かれる短編3本と、かれら3人が重要な役割を果たす中編の計4本の物語で構成される。この4本の作品が最終的には有機的なつながりを持って、まるでひとつの長編を構成しているかのような作りになっているところが誉田哲也という作家の力量を示している。
本作の主役を務めるのは悪徳刑事ガンテツこと勝俣、殺人まで犯してしまった元刑事倉田、目の前で襲われた女性を助けることが出来ず、その思いをずっと抱え続けるノリこと葉山。彼らの本編では描ききれなかった人物像が余すところなく描かれていく。
特に、本編では姫川側からしか描かれず、なんとも小憎らしいキャラクターだったガンテツも本人側から描かれると、これがまた滑稽なほど憎めないキャラクターになってしまうのが面白い。
それ以外にも、本作は官僚支配に対する怒りやネット時代の犯罪・テロへの本質的な恐怖といった側面からも彩りを与えられており、作者からの問題提起として読者に突きつけられている。本作を読みながら、こうした問題についてもいろいろと考えさせられた。
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姫川玲子シリーズ第五弾?スピンオフ作品。
主人公は誰?ガンテツ、ノリ、倉田
中編もので最終の第4話でシンクロしてるのかな。
権力、地位にあぐらをかいてやりたい放題の官僚たちに、、
合法非合法な手段で復讐を。。
再読しよう!新たな発見がありそうな作品!