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もどかしくて、喜ばしくて、切なくて、悲しくて、真っ直ぐで、愚かで、純粋で、勇敢な人たちを綴った物語。
運命的と言えば大げさですが、水が合うという感じで自分の中にしみじみと染み渡ってくる作品です。何十年経っても読み返してるような予感がします。
個人的な突っ込みどころとしては、マリウスの鈍感さだけはどうにかして欲しい…。
エポニーヌの「あなたのことがちょっぴり好きでした」…というセリフが切なすぎます。
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登場人物に感じるのは、意思や信念の強さ。不安定な社会を生き抜くには、精神的に強くないと生きていけない時代だったのだろう。
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自分にとって人生のバイブル。聖書よりも聖書らしく感じるくらい。
到底自分には真似できないがジャン・ヴァルジャンの生き方こそ気高く美しい。
ひとりの徒刑囚ジャン・ヴァルジャンが偉大なる聖人として生涯を終えるまでの物語であり、その底を流れているのは、永遠に変わることのない真実の『愛』。
それまで人間不信と憎悪の塊であったヴァルジャンの魂は司教の信念に打ち砕かれる。そして正直な人間として生きていくことを誓う。
娼婦の娘コゼットを自分の娘として、あらゆるたぐいの愛情を捧げる絶対的な存在として、彼女にまごころからの愛を注ぎ続ける。
今後、僕は欲深くなることも、自暴自棄になることも、傲慢になることもあると思う。でも、ジャン・ヴァルジャンの生き様が頭の片隅にある限り、どういう生き方が本当に素晴らしいのか再確認することができると思う。
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困難な中で生きてこそ人間は輝けるのだ、と教えてくれた大長編。憎まれ役まで含めて全ての登場人物の飾らなさにぐっとくる。
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卒論のテーマとして選びました。
一瞬の迷いで過ちを犯してしまっても、その自分を認め反省し
まっすぐに人生を生きれば、困難にぶつかっても乗り越えてゆける。
ということを教えられました。
そんなうまくいくwって思う箇所もあるけど
大好きな小説です。
しかし岩波版のこの翻訳は直したほうがいいと思います…古い言葉が多くて若者にはわかり辛いです。初めて読むなら児童版の少し編集してあるものが良いかと思います。
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この長編小説、料理で言うとアレですね。
「いろんな味が楽しめる、お得な食材」って感じだじぇ
え?私はどんな楽しみ方したかって?
とりあえずメインディッシュは、改心した主人公、ジャン・バルジャンだね
中でも、不幸な少女・コゼットを必死に守るシーンが印象的っす
コゼットちゃんをいじめていた宿屋一家に突撃!やるじゃん
ちなみにジャン氏は大金持ち。マネーパワーで無敵状態!
少女との逃避行の場面なんか、現代小説っぽい!
あ、今考えるとちょっとロリコン紳士っぽいぞ・・・
(でも、作者のユーゴーさんはマザコンらしいよ)
ジャンとコゼットはどうなるのか!続きは自分で確かめてね!
19世紀の小説って、読者を意識してますね。
なので、古典だけどドラマや映画化がしやすいですねー
2007年には、アニメ化もされましたよね!わーい
そう言えばデュマの「三銃士」とか、「ゼロの使い魔」っぽいよね!よね?
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スケールの大きさと描写の緻密さに圧倒され、読み終わった後、しばらく他の小説を読む事が出来なかった。その後ミュージカルや映画なども観た。人生を変えてしまうぐらいの力を持つ、素晴らしい作品です。
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大学3年の時に初めて長編小説に挑戦したのがこれ。
世界の文学小説にハマっていくきっかけになった大切な本。
ジャンバルジャンがフランス革命という大きな時代の中で劇的に変わっていく人生に、
「本物の本とはこんなにも深いのか!」とカルチャーショックを受けたものです。
どんな惨めな状況になっても強く生きようと思わせてくれる傑作以外の何ものでもない。
最近ヒュージャックマン主演で映画化されたものも、原作を読んでいたからこそ、あの時の感動が蘇り、号泣でした…
もしろ原作を読んでない奴に評価してもらいたくないとまで思ってしまいます(笑)
ユゴーは革命もの書かせたらすごいね。
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人生の50冊 児童書 ベスト3
革命の闇に閉ざされた市井の人々の無情な人生が折り重なって感動のハーモニーを奏でる。
子供時代にじっくり大作に挑戦させるなら、この「あぁ無情」。本当に長い作品なので、要約版をオススメします。それでもユーゴーが書きたかった市井の人々の無情な姿は充分に伝わります。
病気の甥のためにパンを盗んで19年の投獄された主人公ジャン・バルジャンだけでなく、ミゼラブル(哀れな群衆)の真の主役であるガブローシュ少年の報われない境遇など映画やミュージカルでは伝わりきらない物語がたくさんあり、涙します。
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Aimez-vous bien toujours. Il n’y a guère autre chose que cela dans le monde : s’aimer.
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「ああ無情」や映画で知っている話を何故こんなに時間をかけて修行のように読んでいるのか、と自問自答しながら「頑張って」読み終わったあと、これからずっと読み続けようとまたゆっくりと読み始めた。
1度目よりずっと、一文一文がしっかり入ってくる。
是非、一度。そして、もう一度❗️
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沢山の登場人物、一人一人の人物像が丁寧に描かれてる。それらが時代の流れとともに出会うことで物語が展開されていく壮大な作り。
かなり長くいきなり本筋と関係ない話がつらつらと語られたりするので、先に要約版を読み、気になれば完全版を読むことをおすすめ。
自分に正しくあり続けることは簡単ではない。それを苦悩しながらも貫いていくジャンを見ていると、もっと楽しなよーとこちらまで苦しくなる。けれどどの場面も、楽して正しくないことをしたところでジャンは自分を責め幸せに過ごせないだろうことはわかる。自分の行いに悔いのない人生は美しいものだなと感じた。
私もジャンの10分の1くらいは自分に正しくありたい。
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時代背景の描写がどうしてもくどく感じられてしまって中だるみしてしまうことが多かった。(自分の集中力の問題も大きいが・・)