紙の本
由実とみゆき
2022/06/12 22:36
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投稿者:うーよー - この投稿者のレビュー一覧を見る
今朝NHKラジオで取り上げられ、酒井順子さんの話が聞けた。ユーミンのデビューから50周年だそうだ。ポップス界には唯一無二の存在と言っていたが、ユーミンがひなたの存在なら、陰の様に女の業をストレートに描き、その後人間賛歌にまで昇華させた中島みゆきという存在も忘れてはいけない。
紙の本
中高年の思い出
2021/08/07 13:43
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投稿者:ぶたたぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
だいぶん前に上梓された本で、本棚に埋もれていたところを引っ張り出して読んだ。
改めて読むと著者と、ほぼ同世代のせいか、当時の思い出と共に共感するところが多く、面白くまた、少し感慨深めに読めた。
荒井由美時代の若者と死の影の話、曲にかくれた助手席心理の話、横浜のおしゃれと影の話、バブル時代のリゾートスポーツ(苗場など)の話、ダイヤモンドダストの泡とバブル崩壊の予兆の話、宴が終わって女性も自立しなければならない時代の到来の話など昭和後期から平成の時代までをそのヒットアルバム内の曲と共に、著者らしい感想と共に話は進みます。
その時々の世相を感じさせるユーミンの曲の数々。特に女性は共感を呼ぶことが多いのではないかと。
最初はそのタイトルにある何が罪なのかと疑問だったのです。
そして、バブル期のスキー場にかつてこのユーミンの曲ばかりが流れていたことを思い出させてくれます。
時代時代によって人生観は変わるものです。バブル期当時に青春期を迎えた者は時代と共に浮かれていたのかもしれません。今の時代とは大違いです。
この著書の内容は今の若者には、たぶん共感できないだろうと推察します。
時代背景をリアルに経験していないと、感想は違うだろうと思われるから。
時代とは年々発展して住み良くて、改善されてゆくものだと勝手に思っていました。
しかし、今の状況はどうでしょう? コロナを差し引いても、決して20年前、30年前よりも良くなったと云えるだろうか?私にはそうは思えません。
そういった意味からも、ユーミンというより中高年の罪といった方がしっくりとくるなぁと感じさせられて一冊でした。
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あらためて読み解くと、
ユーミンって女性全般を先導してたのか、と気づかされる。
良い意味でも悪い意味でも
今の時代に影響を与えてる。
今度は酒井さんの今を読んでみたい。
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1973年からバブルの終わるまで、ユーミンのアルバムについて解説してあります。中学生のころから聞き始め、ユーミンにどっぷり浸かった青春時代でした。確かに小室ファミリーやミスチルと言った流行りの曲も聞きましたが、やっぱり自分の心を投影できるのはユーミンで、その昔を思い出しながら、しみじみ一気に読んでしまいました。
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酒井順子さんなので、一応エッセイと分類してみた。
辛辣で切り口鋭い酒井さんに、私の大好きなユーミンがどう味付けされるのか、はたまた褒め殺し?もしくはメッタ斬り・・・様々な予感にうち震え、手に取った新書。感想はふつう。
ふつうに時代を追った、アルバムに沿った解説書。
ユーミン大好き、酒井さん大好きなのにその融合はふつう。
期待が大きかっただけにもう読み直そうとは思わない。
ユーミンの音楽は繰り返しくりかえし聴けるのに。
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「小説現代」連載時の題名が「文学としてのユーミン」…でも酒井順子初の新書として「ユーミンの罪」に変更して大正解!パンドラは箱を開け、アダムとイブは林檎を食べ、もう元にもどれない時代をつくってしまう、そんな不可逆過程の原罪こそが彼女の本質、と言っているようです。本文中にもユーミンと社会の関係をミラーボールとその煌めきを映すもので比喩をして、どっちがどっちかわからない、との記述がありますがその共犯関係の一体感こそが取り上げられている時代のときめきだったのだと思います。そこから発せられる甘い香りにわれわれ男子も吸い寄せられたよなぁ…逗子マリーナも苗場プリンスも聖地でした。立川談志の落語が人間の業の肯定といったことに並べてユーミンの音楽が女性の業の肯定といっているところが題名と違って内容は断罪ではなく愛に満ち溢れた記憶の旅になっている理由です。作者もユーミンのいた時代を肯定し、ユーミンに肯定されていた自分を肯定しています。そこにあるのが後悔なのだとしたらパンドラでありイブなのですが、前を見ているだとしたら何回でも挑戦するイカロスでありめげないプロメティウスなのかもしれません。平均寿命が男性より長い国において、これから新しく女性が立ち向かう事態に対して不滅に箱を開け続けて欲しい、とアダムは思います。
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◉ユーミンのエッセイの『ルージュの伝言』(文庫・84年)からの引用も多く、本棚から捜して、引用元を改めて読み直してしまう。
◉紅い腰巻にある「ユーミンの歌は女の業の肯定」とは、故立川談志の「落語は人の業の肯定」を意識したか、圧倒的なインパクトがある。
◉20章構成で、20枚のアルバム(LP)を紹介しているが、高校生の時(1977年)にクラスの女の子にまとめ借りて聴いた最初の4枚は特に思い入れが強い。
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荒井由実のデビューアルバム「ひこうき雲」(1973)から1991年の「DAWN PURPLE」まで20枚のアルバムについて、その楽曲と時代をつぶさに描いたもの。
荒井(松任谷)由実1954年生まれ。著者1966年生まれ。そして私が1960年生まれで思い切りジャストミートな訳である。
「ユーミンの歌とは女の業の肯定である」とはあまりに上手い表現だった。
数々のヒット曲にそれぞれ心当たりがあり、曲とともにその当時の自分が浮かび上がるものの、実はユーミンの曲はサビの部分の印象的なメロディーラインと歌詞は知っているものの、1コーラス又はフルコーラスの歌詞を知っている曲は殆ど無いので、これを知っている同世代ならば尚更共感を持って読んだことだろう。
本書のコンセプトとは違ってしまうと思うが中島みゆきと竹内まりやを並行して表すともっと面白かったんじゃないかな。
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荒井由実さんの曲を中心に好きだから読んだ。ほとんど知ってるという気持ちで取り掛かったら、松任谷さん時代のは知らない曲も挙げられてたけど、知ってる曲たちについては、まあこの曲聴いていればそう歌っているもんねというよう記述か、好きなだけに、べつにそんな気持ちでユーミン好きなわけじゃないし、と反発したくなる記述。荒井由実さんや松任谷由実さんの曲を応援ソングだと思って聴いたことはたぶん一度もない。自分にとって、そういうのはぜんぜんべつ。
統一感もってエッセイスト酒井さんらしくよくまとめたなとは思う。すきな曲を思い浮かべながらだから、楽しいところもある。
自分としては、作曲に関して今までに見聞きした松任谷由実さんの発言から、松任谷由実さんは相当自分に自信を持っているという理解。
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「PEARL PIERCE」 「REINCARNATION」 「VOYAGER」 「NO SIDE」 「DA・DI・DA」 「ALARM à la mode」 このへんのアルバムは聴き込みました。酒井順子さんの言うとおり、もう当時は歌詞に自己投影しまくり(笑)
ライブに足を運ぶほどのファンではなかったけれど、確かにこの時期ユーミンの歌にはかなりの心理的影響は受けてるな、思い返すと。
今は荒井由美時代の曲が好きだな。
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松任谷由実のデビューから1990年代初めまでのアルバム、楽曲とそれぞれの時代背景、特に若い女性の生き方や考え方について書かれた本。
著者は私と同い年だし、昔ユーミンよく聞いたし、きっととても共感できるだろうなと思って読み始めました。でも、実際にはこの本に出てくる曲をほとんど知らないし(聞けばわかるかもしれませんが)、ユーミンや著者のような東京出身でおしゃれな若者時代を送っていた人と、地方出身者で上京後も地味な生活を送っていた私とでは全然違うんだなと思い知らされました。
とはいえ、ユーミンがいかに若い女性の気持ちにぴったりの曲を作っていたかがよくわかって、やはりユーミンってすごいんだなと再認識しました。
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デビューからの約20年間(去年40周年だから、ちょうど半分か)のユーミンの作品に焦点をあてて書かれているエッセイ。
ユーミンの歌とは女の業の肯定である
インパクトのある言葉です。
自分はちょうどこの直後の時期にユーミンと出会い、ファンになり、今に至るのですが、出会う以前のユーミンも知っているし、聴いてきました。
また改めて聞き直してみたいなと感じますね。
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同世代を実感。思い出せないメロディーもあるけれど、ほぼ頷きつつ読了。ユーミンを追わなくなった(アルバムを買わなくなった)時期もほぼ同じ。知らず知らずのうちに影響されていたに違いない~。
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あっというまに読み終えてしまった。ユーミンの詞の解釈本。解釈をずっとああでもないこうでもないと議論しているが、その議論に愛を感じる。一部でその解釈は無理矢理すぎないかと突っ込みたくなるところもあるが、楽しく読めた。
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ユーミンをそれほど好んで聞く機会がなかったからなぁ。
少し上の世代の女性が、ユーミンを絶賛しているのが
何となくわかりました。
曲と、時代感をうまくとらえて表現しているので、
その部分は面白く読めた。他のミュージシャンでは、
何かできないかしらん?とふと読んでみたくなりました。