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地上最後の刑事。
まるで人類最後の一人(自分で言うのもなんですが、二重表現的ですね)と言った感じの題名ですが、その想像の通り、本書は6か月後に巨大天体が地球に衝突、人類は死に絶えるとの設定を持つミステリー小説です。
この絶滅間際の世界において、主人公のアメリカ・ニューハンプシャー州・コンコード市の新米刑事が偽装殺人の真犯人を追うのですが、ここに徐々に進行する社会基盤の崩壊と、残された時間を本当にしたい事の為に使おうとする周囲とのギャップが加わり、ストーリーに深みが出ています。
特に社会描写や主人公とその妹とのやり取りが印象的でした。
ちなみに本書は作者のデビュー作にして3部作の1作目との事で、続巻が楽しみですね。
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これはきっと映画化されるな。謎解きも面白いけど、世界の終りが近づいて人々がマジメに仕事をしなくなり、世の中が機能しなくなっていく描写がリアルで不気味だった。
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「小惑星不景気」
なんて素晴らしい造語なんでしょう!
小惑星「マイア」が10月には地球に衝突するのが確実である事が判明した1月のある日。マクドのトイレで首を吊った男が発見される。
厭世気分が蔓延する世界で、一見自殺に見える事件を掘り下げていく新米刑事。自殺する人間も多く、誰も事件に真面目に取り合わない中を主人公は地道に一つ一つ証拠を積み上げていく。この辺は全くオーソドックスな推理小説。設定がSFなだけ。
終末世界には必然的に登場する宗教団体、地球脱出を真剣に考える輩、人類のエリートだけを極秘施設に囲う計画があると信じる人々、「マイア」を核攻撃すると息巻く危ない国。シュールな且つリアリティのある終末景色だ。(妖星ゴラスはやっぱり非現実的なのかしらん)
登場人物が多く名前を覚えるのに苦労するが人物描写は中々上手い。ナオミは魅力的だしニコとの兄妹愛も面白い。
しかしながら肝心なミステリ部分がチョット弱い、そこだけ残念。
設定は凄く面白いし全3部作の第1作だそうだし続編が楽しみ。
果たして地球は滅亡するのか!?(そういうSFな要素は排除してお話は進むんだろうけど。)
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『半年後、小惑星と地球が衝突し、世界は終わる。しかし、新人刑事は捜査をやめない。』
帯のこれだけでガッチリ掴まれた。中身も期待以上のノワール小説感。こんなセンチメンタルな人類滅亡があるのか。
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半年後に小惑星の衝突で地球が消滅するという状況下での殺人事件。設定は面白いが、特に前半はなかなか読み進めにくかった。最後の推理もちょっと。3部作とのことで、最後少し意味深な終わり方もしたので次作も読んでみようとは思うが、、、。
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最初はキャラ設定にちょっと馴染めんかった。
彗星の衝突のせいで、警察官になって1年とちょっとの主人公が刑事に任命されて、事件を担当するという部分。
でもページが進むにつれて物語に引き込まれていった。
まぁまぁおもしろかったかな。久しぶりに小説を読めて楽しめた。
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設定がまず凄くて、SFだっけ?みたいな。そして滅亡の日が近いのかもしれないのに。割と皆さんパニックにもならず、淡々としてらっしゃる(そうでない人達もいるにはいるが)
なんか事件性が感じられなくて、かなり後半になってからもやはり自殺かみたいな感じでなかなか進まない…忙しくしてたせいもあるかと思いますが。三部作でしたっけ?気長にチャレンジします。
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設定は面白いと思いました。
ただ翻訳のせいか最後まで主人公のキャラクターがしっくりこなかった。ノッポと呼ばれるほど背が高い印象もなく、私という一人称もちぐはぐな感じ?
三部作読み切ると何かあるのかな?
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“この耐えがたい内的要因”
小惑星が地球に衝突して世界が終わらんとする世界で刑事としての役割を果たそうと奮闘する刑事の話で、特にミステリーとしての謎解きがおもしろいというよりは、その終わりに向かう世界の破滅的空気がよかった。もし今があと半年で滅びようとしている世界だとしたら、わたしならきっとだらだら寝転がってツイッターをするだろうなと思う。しかし作中だとインターネットへの接続はかなり不安定になっているらしいので、ツイッターをできるほどの余裕はないだろうな。そしたらやはりツタヤでDVDを借りて映画を見るか(ツタヤが営業しているとして) 本を読むのかもしれない。あまり悲観的になりすぎず目の前の娯楽を楽しむ自分が見える。本を読みながらそういう想像したけど別にわたしの世界があと半年で滅びることもなく外はいい天気でのどかに時間がすぎている。だからわたしはだらだら寝てすごすのではなくきちんと生きなければならない。
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設定を現代でありながら、敗退的な状況(インターネットやハイテク無し)にしたところで情緒のあるアナログな操作で展開していく。おもしろい。
刑事コロンボほど鮮やかな謎解きではなく、不器用にゆっくりと話しが進む。
小惑星が地球に衝突するというのでそっちに気を取られてしまい、犯人探しに集中できなかったが、このパレス刑事は粘り強く、コツコツと捜査していく。
続編をすでに読んでいるが、この主人公に感情移入することでこの小説の楽しみ方がわかってきた。
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半年後に隕石が衝突することが発表され人類滅亡までのカウントダウンが始まっている世界。
人々は仕事そっちのけで残された時間を有意義にするため、”したいことリスト”の実現を目指し社会機能が減衰。
一方多くの人が希望を失い自殺者も急増。
そんな中一見すると自殺に見えるが、何かひっかかる事件に遭遇する新米刑事ヘンリー・パレス。
終末の憂いを帯びる廃れた世界でひとり熱意を保ち職務を全うしようとする姿が健気で胸を打つ。
極めて特殊な状況設定の中で明らかにされていく事件の真相と差し込まれるヘンリーのプライベートサイドストーリー。
終わりゆく世界での事件解決までの道のりと虚無感との融合がある意味新鮮な感覚のSF警察物語。
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半年後、小惑星が地球に衝突して人類は壊滅すると予測された世界での話。
主人公は、そんな世界でも職務に忠実に地道に捜査を続けていく中で、そんな世界だから罪を犯してしまう人々と向き合っていく…
読み終えた後、色々考えてしまいますね。その中でそういう世界を望んでいる自分もいると、改めて気付かされたよ。
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小惑星 地球を衝突、殺人事件。設定が面白く、全体的に灰色な感じの世界がかっこいい。何気に取った本だけど、面白い❗三部作らしいので自作も読む予定
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設定が面白い。
フィクションなのに、読み進める折々で、「もうすぐ地球が滅亡する」ことの恐怖にゾッとしてしまう。自分がこの立場になったら、どう行動するだろう。
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惑星衝突の発表で混乱した社会で、犯人をつかまえようと地道に捜査する私ヘンリー・ペレス38歳。周囲は自殺と決めつけるが私は殺人の疑いを持っての捜査なのだ。衝突発表で混沌混乱する社会。「結晶化する」「灼熱化する」「水に沈む」社会を描いたバラードの世界も頭をかすめるが、バラードほどには作品世界に入れなかった。SF的装置と殺人捜査がミックスしたところが新味か。
バラードの世界はもう限界まで来ているところの描写だが、こちらは「死ぬまでにやりたいことリスト」をやる、もう勤めなんかやめ、それゆえ警察署員も数が減っている、通信、交通も不通になりかけている、など描写が具体的。間に私ペレスの死んでしまった親や妹ニコとのかかわりが入る。
場所はアメリカ・ニューハンプシャー州コンコード。
惑星衝突の発表が1月、事件発生が3月20日、それからの3月22日、27日、28日、4月11日が描かれる。衝突地点の発表が4月9日で衝突は10月。
アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA)受賞作
著者:ベン・h・ウィンタース 1976.6.14アメリカ、メリーランド州生まれ。セントルイスのワシントン大学卒業。
2012アメリカ
2013.12.15発行 図書館