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『ふたりのママからきみたちへ』と同じふたりによる本(マンガはすぎやまえみこ、本文構成は早川ひろみ)。「結婚式がすべてじゃないけど したい人ができないのは やっぱりなんかちがうと思う」(p.12)ふたりの話がこの本には書かれている。
▼ただフツーに結婚式を挙げたかっただけなのに、レズビアンの前にはいくつもの壁がありました。(p.5)
ふたりが女性同士で結婚式をしたいと東京ディズニーリゾートへ問合せの電話をしたとき、当初の対応は「どちらかが異性に見える服装で」「園内にも出ていただくプログラムですので一般のお客様への影響を考えますと…」という、言外に同性同士の結婚式の「悪影響」をにおわせるものだった(表紙カバーのマンガはその場面)。
「法律がなくても結婚式はできますよね?アメリカのディズニーはできるって聞きましたが」と話をし、アメリカ本社と相談した東京ディズニーリゾートからは「おふたりが希望されていたウエディングドレス同士で結婚式を挙げていただけます」と回答がきた。
結婚式を挙げるまでのいくつかの事件、これで一緒にやっていけるのかという悩み、もっとさかのぼってふたりが出会うまで、高校生のときには同性愛の話ができる友達がいた小雪の話と、女の子が好きなんて絶対言っちゃだめだ、誰にも言えないとひとりつらい思いをして大人になったひろこの話、親や家族の話などが書かれている。
両親へのカミングアウト、とくにひろこがフランスへ留学して、やっと自分のことを受け入れだした頃、ひろこ母が留学先にやってきて、ひろこがレズビアンであると知り、「うそでしょ…」「どうして…」とショックを隠しきれなかった、という話のところが印象に残った。
▼大学の友人も「よく言ってくれたね」「つらかったでしょ?」
パリの友人も「いいじゃん」って言ってくれるのに…
どうしてママは「いいじゃん」って言ってくれないんだろう。
わかってもらいたくてフランス人の彼女を紹介してみたりしたけれど
ママも理解しようと一生懸命なのが伝わってくるだけに
これ以上話すことはできませんでした。
なんだか心が離ればなれになったまま
ママは日本へ帰っていきました。(pp.90-91)
留学を終えて日本に戻ってからも、パリで勉強しながらママの鳴き声を聞き、ママを悲しませてると思ってしまったひろこは、「私のセクシュアリティの話は永遠にNGだ」(p.93)と思っていた。
それでも、まじめに働き、これからもLGBTの活動をやっていきたい、顔も名前も出すからには親にちゃんと理解してもらおうと、両親に話したとき、ひろこ母は「いいんじゃない?がんばりなさいね」(p.95)と笑顔で言ってくれたのだ。
あとでわかったのは、パリから帰って「どうしよう…ひろこが…レズビアンて何…?どうゆうこと…」と混乱していたひろこ母を、ひろこ父が説得し続けていたらしいということ。
▼「びっくりしたよね」
「20人に1人はひろこみたいなセクシュアリティを持っているそうだよ」
「すぐに理解できないママの気持ちもわかる」
「でもねママ」
「いろんな人がいて いろんな生き方があって いろんな人生があって」
「人それぞれいろんな幸せがあっていいんじゃないかな」
「ひろこ自身がいちばん悩んできたのかもしれないし」(p.96)
そんな、なにかのお手本のようなひろこ父の説得に、ひろこ母も理解しようと本を読んだり話を聞いたり、時間をかけてゆっくりと理解してくれた、のらしい。
巻末に、ひろこからこゆきへのメッセージがある。その中の「大切な人が私たちにくれた「共に生きるとは、共にゆるすこと」という言葉を大切にして、ずっと仲よしでいようね」(p.130)というところ、「共に生きるとは、共にゆるすこと」がエエなと思った。
(7/26了)
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Twitterで結婚式の写真を見かけて気になっていたカップル。
たくさんの葛藤、苦悩、を乗り越えてきたからこそ、お互いのような最高のパートナーと出会えたのねぇ。
あっさりさくさく読んでしまえるけど、途中何だか泣けてきた。
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東京ディズニーランドでダブルウェディングドレスで挙式したことで話題となったレズビアンのカップルのエッセイ漫画。
二人の境遇、結婚するまでの道のりを丁寧に描いていると思います。
お互いの気持ちのすれ違いやマリッジブルー、そういう根っこの所は同性婚も変わらないんですね。
素直におめでとうと言いたくなる結婚です。幸せのおすそ分けをいただきました。
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TDLでの結婚式で話題になった東小雪さんと増原裕子さん。
結婚式に至るまでがコミックエッセイで描かれています。
結婚式を挙げるのは、大変なことです。
人生の中でも大きなイベントのひとつです。
様々な悩みや葛藤が描かれています。
それ以上に大切な人と結婚式を挙げるということに対する喜びも描かれています。
結婚式を挙げるということは、お互いに添い遂げることを誓うということ。
本当に素敵なことです。
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帯のウェディングドレス同士のキス写真に、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』最終巻以上の衝撃を受け購入。
いやぁ、えらいことですわ。
さらりと読めるが、残るものはけっこうあります。
同時刊行の『ふたりのママから、きみたちへ』を読んでから、もうちょいまともなことを書く予定…。
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レズビアンってどんな感じなんだろうと前から思ってたけど、全然知らなかった。
この本は基本漫画で主に結婚式へ向けてのものだったけど、お父さんのスピーチのとこで感動して涙出てきた(立ち読みなのに)。
レズビアンでも子どもがいたり、まだまだ知らない世界ってあるんだなと思った。
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さらっと読めて、感動できるマンガ。
レズビアンが結婚するというときに、いろんな障害があると思う。
でも、この本では家族や本人たちの歩み寄りが、なんとも素晴らしくて、ほほえましかった。
LGBTのひとは、二〇人に一人。まだまだ、つらい人生を送っているひとがたくさんいると思うと、心が痛む。
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興味本位で手に取った。
そういえばあったね、そんなニュース。
そのご当人とのことで。
女性だけど女性が好きーとか言えちゃう環境って少ないんだなあと驚きました。私とあんまり年違わないと思うんだけどね。
でもそういう方たちが頑張ってくれていたから、女性が女性好きーって言っても受け入れられるようになっていったってことかなあ。
レズビアンの方の著書?ってあんまり見ない気がするけど、興味がでてきたからまた読んでみたいかもしれない。
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エッセイコミック。
ディズニーランドでの挙式でも2人でウェディングドレスを着る事に障害があった事が冒頭から勢いよく描かれ、惹き込まれる。
増原裕子氏の思春期やカミングアウトした際の親の反応からの苦悩、そんな自分をどう表現するかの迷走……
周囲の理解を得ていく過程は、LGBTの方が多く経験するものではないだろうか。
東小雪氏はまた違う経験を紹介してくれるので、興味深い。ちょっと人の愛への拒絶を仄めかされている…
のろけも交えつつ、ポジティブな未来への展望を感じさせる。
女性同士だからこそ通じあい、理解できるがあると思う。男女の恋愛ではなかなかこうはいかないと思ってしまう。
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元タカラジェンヌってだけでもビックカップルなんだけど、お相手の女性もなかなかの高学歴、エリートな方でした。
指南書的な本にもなってると思います。
子どもを持つことも視野に入れられてるので続編希望です。
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関西クィア映画祭でのフリースペースはしもとしょかんで、映画の上映待ちの間に読了。
先に『なかったことにしたくない〜』の方を読んでたので、結婚式のことに関しては知っていたのですが、東小雪さんのパートナーのひろこさんが持っていた心の葛藤とかも描かれていて、ストレートの人同じく(っつーかそれ以上に?)みんな違った悩みを抱えてんだなぁと思いました。でも、ひろこさんのご両親がひろこさんのこともパートナーの小雪さんのことも受け入れていて、それが本当に素敵!こういう状況に陥った時って、男親の方が弱かったりするのに、母親を説得したり、勉強したり。結婚式のスピーチで全員が号泣したっていうのわかる!読んでた私も号泣しそうになった(笑)
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電車内で読んでて泣きそうになった。自分の部屋だったらぼろぼろ涙流してたな。当事者の声はなぜこれほどの力があるのだろう、ほんとうに不思議だ。
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LGBTである、元宝塚ジェンヌの東小雪さんと増原裕子さんの同性愛カップルの苦難と幸福が描かれている。日本はセクシュアルマイノリティに対する理解度というものが非常に少なく感じる。そういった人達にセクマイ関連の書籍を是非、読んでいただきたいと思う。不倫や略奪愛は悪いことだが、同性愛は別に悪い事だとは一切、思わない。この書籍を読み、東さん・増原さんカップルのようなセクマイの方々が理解をされ、もっと幸せになれる事や祝福をされればと願う。
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新聞にも載ったようだが、全然知らなかった><
普通の幸せを得るにも色んな壁がある。
でも幸せに過ごされているようでほっこり☆
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確かニュースで、このお二人見た気が???さらっと漫画にされてるけどとっても大変だったんだろうな って感じです。BLや百合はファンタジーだしね。ご両親が素敵すぎです。