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「子供に読ませたい」って感想が散見されるんだけど、それが「他者の課題への介入」だって事がわかってないのかな。親という人種はいつまでたっても懲りずに子供に介入し支配を続けようとするのだろうか。
アドラーの事は知らなかったが、ここに書いてある事は10年ぐらい前にある日突然気がついて、それ以来人生変わったかなという気はする。ある程度実践もできているのでたぶん自由で幸福なんだろうとは思う。
が、思考が我流であったので、このように書籍化され論理立て説明してくれると補強・補完にもなるし、多少スッキリはする。但し、元々ある程度意識していた事なので、そんなに驚くべき内容でもなかった。私の場合は因果や歴史にはそれなりに重きを感じるので、多少原因論的な思考は持っているような気はする。それに縛られ、言い訳にはしたりしないが。また、ややニヒリズム的なところもあるが自覚はしているし、貢献的な要素も一応考慮はしているので、そこそこ実践はできているのかなと。目からうろこだったのは、褒める・褒められる=支配・被支配。これは悪用するととんでもない事になりかねないような。
ジャンルとしては哲学・心理というよりは自己啓発本になるんだろうか?『7つの習慣』とかカーネーギーは読んだ事ないし、どちらかというと敬遠してるので、アドラーが元ネタと言われるとちょっとイガイな感じもしたんだが。
「承認欲求の否定」はそんなに難しい話ではない。まさに「勇気」の問題だろうと思う。但し、20代で気がつく・受容するのは難しいかな。30代になればわかるだろうけど。逆に、一生気がつかない、わからない人もいるだろうし、結局最後死ぬ時に何を思うかなんだろうな。
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アルフレッド•アドラーの考え方を、青年と哲人の対話であきらかにするという趣向の本である。
そもそもアルフレッド•アドラーの言いたいことが一般的に考えられているであろうことから極端に外れているので、一方的に説明されてもうまく頭に入らないだろう。何が違うのか、どこが特徴なのかを、あたかもよく出来たFAQのごとく整理して提示することで積極性を増している。
とはいえこの本は読む人を選ぶだろう。半年前に出会ったとしてここまで腑に落ちることはきっと無かったと思う。きっと評価も低かっただろう。
カバーの記述を見るとこの本は様々なメンターに影響を与えている。つまり彼らの書やその彼らを敬愛する人の書いたものは、アルフレッド•アドラーの劣化コピーに過ぎないと言える。
最近この手の本を読んでいるとど真ん中が抜けているような感じがしていた。この本を読んで分かったのは中心にはアルフレッド•アドラーがいたのである。
しかし、いきなり彼の考えを肯定することは出来ない。つまり薄まった劣化コピーから徐々に慣れる必要があったのだと思う。今日読んだのは運命すら感じる。
『すべての悩みは「対人関係の悩み」である』は至言である。また、今に焦点を当てるにスポットライトという記載があった。Macのアレを思い出したのだが、ああいうプロダクトを生み出したスティーブ•ジョブズもアルフレッド•アドラーのことを理解していたのではないかと深読みした。それもまた楽しいことだ。
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他人の人生は生きない。今、この瞬間を大事にする。誰かに何かで貢献することで、自分の存在意義を見出す。
実践できることからやろうと思った。
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他者の目を気にするな、
嫌われていい、自分を生きろ、いまを生きろと、
それこそが幸福だと、ひたすら説いている。
貢献感 = 幸せ
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アドラー心理学の考えを対話形式で説明。
嫌われることを恐れず、他者の課題を切り捨てて、
自分が最善と思ったことを実行し、
過去に起こった事を原因ではなく、
出来ない理由を作るための目的とし、
未来の目標のためでなく現在の課題に取り組む
という生き方を推奨している。
プラトンの著作を意識しており、
相手を論破するという目的の青年に対して、
哲人が逐一反論していくという形式を取っており、
説得力が有って考え方が頭に入りやすい。
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青年と哲学者の会話で構成されているので、とても読みやすい。
しつこいほど疑い深く悲観的な青年が、読者の心の声を代弁してくれるので、納得感がある。
原因論の否定は、自分にはしっくりきた。
漫画の原作にしても面白いかも。文章が多すぎるか。
岸見先生の入門書の方も読んでみようかな。
勇気を持つには?
「人は、自分には勝ちがあると思えたときにだけ、勇気を持てる」。
愛とは?
「劣等感を抱くでもなく、優越性を誇示する必要にも駆られず、平穏な、きわめて自然な状態でいられる。ほんとうの愛とは、そういうことです。」
幸福とは?
「貢献感である。」
存在のレベルで考えれば、人は誰でも役に立っているから、誰かの役に立っていると感じることができれば、誰でも幸福になれる。
しかし、そのための手段として、他者からの承認を求めてしまうと、自己受容や他者貢献ができない。
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「泣いた」という伊坂幸太郎の帯に惹かれて。アドラー心理学の解説。考えは「七つの習慣」などクラシックなライフハック本に通底する。自己への執着から他者への関心への転換は「愛のキャラバン」でも言及有。しかし言うは易し。比較無しの自己肯定には強靭な力が必要。
再読。どこかで使いたくなる名台詞が多いが、納得できても実行体得は難しい。意識の中で上下関係から解放されている人がどの程度いるのだろう。しかし「課題の分離」(自分がコントロールできない事柄は潔く諦める…ようなスタンス)という概念は、どのシーンでも必ず役立つ。
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読んでよかったと思える本だった。
本棚にならべ、何かあったときに読み返す本になると思う。
劣等感とコンプレックスは厳密には違うと言う事に驚いた。自分の中の劣等コンプレックスを解消していければいいな、と思った。
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すごいおもしろく、参考になったが、ある人にとっては残酷かなと思った。 ひきこもりの話がでてきた。彼は誰にも会いたくないからひきこもったのではなく、相手にしてほしい、だからひきこもって相手にしてもらおうとしているのだと。 そんなことを本人が知ったらどうなるだろうか。ただでさえ不安定なのに「お前は気にしてほしいだけなんだろ」みたいに言われていい方向に進むのかな?と。意識することは時に悪なのかもしれない。
が、骨に響く言葉が多く、人との関わり方を再考するきっかけになり、とても良い本だった。また読もうと思う。
「馬を水辺に連れて行くまでの努力はするが、そこで水を飲むか飲まないかはその人の課題。」
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http://kashiwabaray.com/blog/index.php?itemid=400
友人のオススメであり、タイトルにも惹かれ読書しましたが、かなりオススメできる1冊となります。
人は常に「変わらない」という決心をしている
人はいつでも、どんな環境に置かれていても変われます。あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。
「このままのわたし」であり続けていれば、目の前の出来事にどう対処すればいいか、そしてその結果どんなことが起こるのか、経験から推測できます。つまり人は、いろいろと不満はあったとしても、「このままのわたし」でいることのほうが楽であり、安心なのです。
アドラー心理学は勇気の心理学です。あたなには、ただ“勇気”が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。
人が変わるためには断固たる決意が必要である。「このままのわたし」であることを捨て、「幸せになるための勇気」を持とう。
劣等感は、主観的な思い込み
155センチメートルという身長は平均よりも低く、一見すると、劣等性に思えることでしょう。しかし問題は、その身長についてわたしがどのような意味づけをほどこすか、どのような価値を与えるか、なのです。主観にはひとつだけいいところがあります。それは、自分の手で選択可能だということです。自分の身長について長所と見るのか、それとも短所と見るのか。いずれも主観に委ねられているからこそ、わたしはどちらを選ぶこともできます。
どんな物ごとに対しても、どのような意味づけを行うかである。すべての物事を客観的に判断する必要はない。主観的に意味づけを行うことも必要なことである。自分の手で選択可能という主観のいいところを用いて、自分の人生にいい意味づけを与えていこう。
自己肯定ではなく、自己受容
課題の分離もそうですが、「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極めるのです。われわれは「なにが与えられているか」について、変えることはできません。しかし、「与えられたものをどう使うか」については、自分の力によって変えていくことができます。だったら「変えられないもの」に注目するのではなく、「変えられるもの」に注目するしかないでしょう。
「変えられるもの」について集中するためにも、「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極める必要がある。見極めた上で「変えられるもの」を変える努力をしていこう。
「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てよ
「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなるでしょう。
われわれはもっと「いま、ここ」だけに真剣に生きるべきなのです。
われわれにとって重要なのは過去でも未来でもなく、「いま、この瞬間」なのだ。「いま、この瞬間」を懸命に生きるからこそ、素晴らしい未来につながるのだ。「いま、この瞬間」だけに強烈なスポットライトを当てよう。
【1読書1アウトプット】
幸せになる勇気を持つ
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74。個人的に最近のキーワードはいま、ここ、です。原因論を一刀両断にすっぱり切り捨てることより、原因の解釈の書き直しの方が、スッキリしそうなのですが、私は。
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「人生における最大の嘘、それは『いま、ここ』を生きないこと」ヨガの哲学とよく似ていた。もう一度読みたい。
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「Aだから、Bできない」という原因論から、「Bをしたくないから、Aというものをこしらえている」という目的論に変換すると、自分がいかに人生のタスクから逃避しているかまざまざと実感する。
目的論を軸とするアドラー心理学では「言い訳」は通用しない。
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[関連リンク]
承認欲求を満たそうとするのは何故いけないのか?〜書評「嫌われる勇気」by岸見一郎、古賀史健〜 | jMatsuzaki: http://jmatsuzaki.com/archives/12105
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アドラー心理学の岸見版。フロイト系よりはるかに健全で為になる。
そのものとして読んだのは初めてだが、考え方にはかなり馴染みがあった。飛躍がありすぎたり、説得が不十分に思えて突っ込みたくなること多数だが、言いたいことの趣旨は首肯できる。
世界のフラット化を究極の理想としたところには無理と同時にインパクトがある。一定の上下関係はどんな社会にもあり、そこを完全無視するのは極論だと思うけど、八割くらいはこれでいいのかな。