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自分が求めていたのとは違った。既に知っていることもあったけど、色々と興味深い内容は書かれていた。ここから何か仕事に繋げられるといいんだけどなぁ
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笑顔を作ると楽しくなる、日本語は気合いで、英語は身体で元気を出す。
瞑想がよい、就寝前は記憶のゴールデンアワー
などなど、研究者の方が参考論文をたくさんあげて執筆されてるので、ふむふむと思うことが多かったです。
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脳には癖があるそうです。例えば、特定の部位を刺激すると幻覚が見えるなど、あるようです。従って、幽霊を見たなどは脳の反応としては、あり得るようです。脳のくせを有効に使うこともヒトの知恵と感じました。
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書店に並んだときには、内容がスカスカなような気がして買わなかった。その後、講演会に足を運んだ。勉強の仕方が中心の話で、後半には遺伝子診断の話もされていた。抜群におもしろかった。それで思わず本書を購入した。内容はギュウギュウで、買ったのは正解でした。特におもしろい話は、頭で考える前に身体が動き始めているということ。この話は以前にも養老先生の本などで読んで知っていた。けれど、「恐いから鳥肌が立つのではなく、鳥肌が立つから恐い」とか「泣くから悲しい」「笑うからおもしろい」などという話は本書を読んで真に納得した。要は人類の長い歴史の中で、大脳新皮質が発達して言葉を使うようになったのはつい最近のこと。それまでは、言葉で考えるのではなく、体が反応するだけだった。それが言葉を使うようになって、身体を通さなくても言葉だけでも感じることができるようになった。けれど、生物としての人間は、心優先ではなく、身体優先で、心は身体から派生しているのだということを念頭に置く必要がある、というのが著者のメッセージでした。ところで、しゃべりながら板書していると、途中を飛ばして先のことを書いてしまうことが多い。これって、口から出そうとするより、先に手が動いているということでしょうか。
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動こうと意識する前に、脳はもう動く準備をしているとは!脳のクセをうまく利用できれば、自分の可能性も広がりそう。
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脳に言うことをきかせるには形からはいる。
面白くなくても笑顔の表情を作ると報酬系の神経が活性化しドーパミンが出るという研究がある。笑うと楽しくなるのだ。赤ちゃんに笑いかけるとまねをして笑いかえしてくれるのだが、そういうところで他人の感情を読み取ることを学習しているのかも知れない。それに限らず共感すると相手の表情をまねし、それに感情が引っ張れるのだとか。ダニエル・カーネマンのファスト&スローにも似た様な研究が紹介されていたがうさんくさい話を聞くときにはまず疑いの表情を作ること。自然と相手の話のあら探しをするらしい。圧迫面接もこの系統ですね。表情だけではなく姿勢も大事で背筋を伸ばすと確信が高まる。相手の印象だけでなく自分自身の印象も変わるというのが面白い。
著者の池谷さんは元気を出せ、気合いを見せろの日本語と英語の表現について、気合いを見せろといわれてもうまく説明できないと書いている。英語のCheer upやChin upは声を上げろ、あごを上げろという身体表現が元気を出せという意味になり体で表現するのに対し、日本語では身体性が薄く精神重視だと書いている。気合いって元々は声を出すことじゃなかったっけか?息を吸うと動けないので吐きながら動くのが声を上げることにつながったという理解でしたが。だからシャラポアの声は気合いだけど福原愛の「たーっ」は気合いではない・・・かも。
人間は自由に生きられるか。
ある研究によると不規則な生活をしている人でさえ、80%以上はお決まりの習慣に従っている。平均的には93%人の移動パターンは言い当てることができ、携帯電話の移動記録からはある人の行動パターンを知っていればおおざっぱに言えば居場所は2カ所に絞り込むことができるという。(たしかに移動を除けば家と会社にいる時間が圧倒的に長い・・・)自由な意志に基づいて自分の行動パターンに縛られているということだ。ダイエットをしようとか運動をしようという意思はあっても無意識な自分は怠ける方を決断していると。
体を動かせばやる気が出る。
元々脳の働きは運動や感覚と深い関係を持っている部分が古いものでその上に大脳新皮質という回路がのっかり進化の段階で大きくなりついに下克上を起こしたというのが池谷説だ。本来は旧脳をサポートする大脳新皮質の機能が優位になり、この新皮質は身体との関連性が薄いので身体を使わなくても脳内だけで高度な処理を行える様になっていった。例えば蝶ならば花の匂いがするとそこに身体を運ぶところが、人間は匂いから花を想像し俳句を詠んだりする。身体活動への出力をやめ、脳内で情報をループさせることが考えることのはじまりじゃないか、つまり脳回路から身体性を開放した結果が「我思う故に我あり」の始まりだというのだ。それでも脳と心理作用を調べると。苦みと嫌悪、痛覚と心痛、眼球運動と暗算など異なる脳機能系が系統発生的な根源を共有しているという示唆が見られる。それでも言語が生まれたのは進化的には最近のことだし脳の機能は出力=身体を動かすことだったことが元になっていることには変わりはない。だから眠たくなったから寝るというより、布団にはいって横になって眼をつむるから眠たくなるという反応が起こる。
やる気を出すには身体を動かすこと、そして笑ってやれば報酬系が働き習慣化できるはず・・・さて。
池ケ谷さんの言いたいことを書いた3章をまとめてみたがいろいろ小ネタ満載で楽しく読めます。
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友人から借りた本。
もー、抜群に面白かった! 専門的な内容をこれほど平易な言葉でわかりやすく説明してくれるって、どれだけ頭の良い方なんだろう。
感情は電気反応、臓器から出る化学物質など、色々考えていたところに、大きなヒントをいただいた。
これは自分でも買おう。そして池谷氏のほかの本も。
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☆3.5
著者の主張がとんでもなく面白いよ!「心は脳には無く、体や環境に散在する」なんて、これだけ聞くとえーっ!?て思うけど、根拠の説明が必要最小限ながら的確で素晴らしく魅了されたよ。
ヒトは自分では自分のことを決して知りえないつくりで、自由意思は錯覚に過ぎない、にも納得。著者の主張に心をわしづかみにされたなんて言うと、著者のいう「言語によるラベル化」に該当する!でも、本質を掴まされた歓びを私の原始の脳が表現した結果かも、と想像したら、楽しいな。
「心」は脳回路における身体性の省略である、ただし、あくまで省略であって、代替にはなりえない。運動したり、経験したり表現したりして、アウトプットの機会を増やして行くことが、脳を正しく反射させるために大事なんだということは是非覚えておきたい。
他にも、DNA化学修飾は卵子だけ、人造生物、20分の瞑想など、最近の脳研究の興味深い結果がたくさん紹介されていてとても満足な一冊だったよ。
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脳に興味を持たざるを得ない一冊!
豆知識満載!覚えきれない!
気にかけておいたら良さそうなことをやっていけたらと思う。
著者の他の本も読みたい。
以下抜粋
戦わずして勝利はない。
向こう見ずであることは最初の一歩を踏み出すことに一役買うのでしょう。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
部屋の整理整頓の極意は「使えるものは捨てる」
「もったいない」という感情を押し殺して、「使うもの」あるいは「必要なもの」だけを残すストラテジーが必要になってくるのです。
後知恵バイアスは、避けようと注意してもなお取り除くのは難しいとされています。そのくらい根強いバイアスである以上、私たちが対応できることは、ただ一つ。謙虚になり、「今、自分の考えていることは絶対的に正しいとは限らない」と保留をつけることくらいでしょうか。自分の思考に溺れるとたいていはロクなことありませんから。
脳は感情を変更して解決する。
洋服AとBとC
団体に入会するために「儀礼」
事実は変えられないため、感情を変更する。
「自己矛盾や認知的な不協和を回避する」という理論
コーヒー豆の香りを嗅ぐと、なんと、他人に対して親切になるのです。コーヒー豆のような心地よい香りを嗅ぐと、それだけで相手に対してよい印象を抱くようになるということ、そしてポジティブな感情はそのまま「相手を手助けきたい」という心理に転じるとのこと。
情報を何度も入れ込む(学習する)よりも、その情報を何度も使ってみる(想起する)ことで、長期間安定して情報を保存することが出来る。
入力よりも出力を重視ー脳はそう設計されているようです。
「カロリス=カロリー・リストリクション」
カロリー摂取を控えて健康に気を遣おう
センスキャム
「文字通り」という言葉があります。こうした単語がわざわざ存在するということは、逆に「文字通り」でない表現もあるということです。
「人生は旅である」「目覚まし時計は拷問だ」などという喩え表現が、これに相当します。こうした隠喩的な表現法はメタファーと呼ばれ、世界中のありとあらゆる言語に存在するレトリックです。
言い換えれば「メタファーを利用すれば受け手の脳を強く活性化できる」というわけです。表現技法のレパートリーを増やすことは、相手の心を揺るがすことにつながります。
「ひらめき」は思いついた後に、その答えの理由を言語化できます。「先ほどまでは気付かなかったが、今はこの答えの理由がよくわかる。なぜならば、かくかくしかじか…」
一方、「直感」は本人にも理由がわからない確信を指します。思い至ったまではよいのですが、「ただなんとなく」としか言いようがない曖昧な感覚です。根拠は明確ではありませんが、その答えの正しさが漠然と確信できるのが直感です。
「ひらめき=知的な推理」「直感=動物的な勘」
直感とは脳が実際に持つ能力です。直感の特徴としては、
1.判断が速い
2.ほぼ正しい
3.経験によって鍛えられる
「直感がアテにならない」レアケース
・目の錯覚
・数字の見積もり
怠惰思考のすすめ
アイデアをひらめいたり、創意工夫に満ちた着想を得るためには「王道」があると言われています。グレアム・ウォーラスによれば、それは四つのステップからなります。つまり、
Ⅰ.課題に直面する
Ⅱ.課題を放置することを決意する
Ⅲ.休止期間を置く
Ⅳ.解決策をふと思いつく
就寝前は記憶のゴールデンアワー
目安として就寝前の1〜2時間
脳には入力と出力があります。いや、身体感覚(入力)と身体運動(出力)の二点こそが、脳にとって外部接点のすべてです。ですから、入力と出力はともに重要です。しかし、あえてどちらかが重要かと問われれば、私は躊躇なく「出力」と答えます。
脳は出力することで記憶すると。脳に記憶される情報は、どれだけ頻繁にその情報が入って来たかではなく、どれほどその情報が必要とされる状況に至ったか、つまりその情報をどれだけ使ったかを基準にして選択されます。
笑顔に似た表情を作るだけで愉快な気分になる
楽しいから笑うのでなく、笑うから楽しい
眠いから寝るのではなく、就寝時間になったから寝るのではないでしょうか。
寝室に入って、電気を消して、布団をかぶって、横になる。すると自然に睡魔が訪れます。
やる気も同様です。やる気が出たからやるというより、やり始めるとやる気が出るというケースが多くあります。
ローマの詩人ユウェナリスは
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という名言を残しています。
人間の肉体は一つの大きな理性である ニーチェ
身体運動を伴うとニューロンが10倍強く活動する。
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実験内容がいちいち面白いしためになる。1人でカフェで読んでても「えー!」とか「へぇ〜」とか声に出しそうになる、というか出した。
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一般的に世の中で言われていること、自分の身の周りで起こっていることを、実験をベースに脳の働きや特性から解説した興味深い書籍。
笑顔、左視野、嗜好品、学習方法などは、まさにその通りだと思う。こうした脳の特徴を知っておくと、コントロールとは言わないが、生き方・過ごし方をよりよくできるのではないか。
時折盛り込まれる小話も、知的でいい。
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池谷裕二さんの本はほぼ全部読んでいるが、どれも非常に面白い。脳に関する読み物の書き手としては抜群だと思います。今回も興味深い話が盛り沢山。今回の内容の中でも非常に興味深かったのが「思考というのは身体運動から派生している」点。心と身体のつながりを考える上で非常に目からうろこでした。心でも身体でもそれに少しでも関わっている方は読んでおいて損はないです。
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表記がわかりやすい目次のあとに、脳の部位を図でしめしている。イラストの抜け感もよい。世界のデータなども用いていて、難しいことをわかりやすい言葉で表現しているので理解しやすい良書。目からウロコの話もたくさん。
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なんと!藤枝市出身 1970年生まれ、
東京大学大学院薬学系研究科准教授
池谷裕二氏は、あの久しぶりに決勝戦まで行った
藤枝東高の河合くん世代。
皆さんには千葉県代表流通大柏高の大前元紀に
めっちゃくちゃに、持ってかれた試合といったら、
記憶にあるだろうか?
さて、記憶の可逆性の探求が研究テーマ、
2012年にこれまで、未解明だった脳内の
神経細胞同士の結合部(シナプス)形成の仕組みを
突き止め、アメリカ科学誌サイエンスに発表。
日本が世界に誇る脳研究者。
*誰でも一等賞になったことがある。
それは精子だったころ。
一番に卵子に到着!
*ヒトの心の実体は脳回路を身体性から解放した産物
*脳は自分は「できる奴」だと思い込んでいる。
*脳は出力する事で記憶する
*巨万の富を稼ぐトレーダーには男性ホルモンの影響が!
*アフリカ黒人こそが純血の現代人
*避けようにも避けられない「後知恵バイアス」の不思議
*自由意志は良くできた幻覚
*母親の経験は子供に遺伝する?
*無意識の自分こそが真の姿
*協調性のある魚
などなど、、、面白い切り口で楽しく脳のお勉強ができる一冊。
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経済誌エコノミストでいつも面白い記事を書いていて気になっていた脳科学者のエッセイ集。専門知識がない身にも分かりやすい文章なので興味があるならオススメ。脳の機能だけでなく心のあり方までも考えるいいきっかけになった。とりあえず読んだ本の感想を出力する習慣は続けていこうとあらためて思う。