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この本で,伊勢武史さんの本は3冊目。地球をシステムとして捉えることの難しさと奥深さを教えてくれる素敵な本。読んでよかったです。
地球システムとは…。
地球とは,地球を構成する要素(岩石・海洋・大気・生物)がそれぞれ関わりあいながら、全体としてまとまりを持って動いている「システム」なのです。このようにシステムという言葉の意味を考えると,地球システム科学では地球を構成する要素同士のつながりを重視することがわかりますね。(本書p.17)
あっちもこっちも考える…それができないと生態系の維持や持続可能性などを議論することはできません。そういう意味で,本書は,まさにSDGsの入門書とも言えます。本書の発行は2013年。まだ,SDGsという言葉は人口に膾炙していない頃です。しかし一方ではICPPの第5次報告書が出されて,各国政府も「なんとかせねば…」となってきたころでもあります。
科学をどう利用して、現状を打開していくのか。いろいろ考えさせられました。また読むなあ。