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自宅前にコンビニがあったからか無精からか、全く料理をしなかった。部屋の狭さも手伝って、電子レンジも冷蔵庫もない。書籍も場所を取らない電子書籍ばかり。
今は逆で、紙ばかりに手が伸びる。引っ越しして場所の余裕はできたものの、国外に出てしまったた目、どう考えても紙媒体への先祖返りはおかしいのだけど、やはり紙が良い。書店の棚を眺めてるだけで、楽しい。
って事は消費者ビューで、この本はその提供者ビュー。ちょっと起業家色が強くて、苦手な部分もあったけど、本が好きな理由を紐解いていくヒントも少しあった。
ページ数も気軽に読めるものになっているので、コーヒーでもすすりながら読んでみてはいかがだろうか!。
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本の可能性と未来
本の定義を広げて考え、文字だけでなく音楽、動画しいては食べ物でさえ本棚に陳列して本になれるといった話が面白い
そういった考えのもとではイベントを企画する事は、本の編集と同じことである
電子書籍が本を淘汰しない理由について、本の存在と電子書籍の存在を丁寧に解明していた
本はハードとソフトが一体になった存在。電子書籍はソフトなので、スマホなど、別のハードが必要になるためハードとソフトが一体になった本は電子書籍に淘汰されないと筆者は考えている
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本の今までの定義が崩れ、本の今後のさまざまな可能性を伝えている図書。出版産業は暗いと言われているが、さまざまな工夫でまだ仕掛けることができると考えさせられる。出版流通の仕組みや著者の取り組みがわかりやすく示される。イベントを取り組むときにも参考になりそう。
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どうもB&Bが街の本屋さんには思えないんだよなぁ。でも今や下北沢に残るただ1件の非チェーン店系の本屋さんであることは確か。博文堂もなくなっちゃったし。
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・「多すぎる情報を一つに絞る」「一節を引用して切りだして流通させる」
・紙の本特有の「モノ」性。一本線を引いた時点で、世界に1冊しかない本になる。
・検索した時に、1ページ目に来るようになれば、英語圏のすべての本屋の平台に置かれているようなもの。
・「書店」は「空間」。「本屋」は「人」「媒介者」。
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広義の本、ってことね~。思ってたのとは違ってたわ。頑迷と思われるのも癪だけど、著者が好きなのは、本ではなくて情報なんじゃないかな、と思ってしまった。そこはあくまで似て非なるものなんだけど、意見が分かれるところでもあるとは思う。なんで、頭ごなしに”紙媒体のものじゃなきゃダメなんじゃ!”って言うつもりはないけど、基本的に、電子媒体移行については反対派。ヴィレバンみたいな、他業種とのコラボは全然アリだと思うし、それによって本が並ぶ場所が増えるのは大歓迎だけど。
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本の定義を「出版流通に乗っているもの」から「本棚に差せるもの」へと拡張してみたことで「カレーも本(のようなもの)である」という地点に至った、というふうに表現することが可能です。カレーに関する本はもちろん、県別に並んでいるため旅の本も一緒に混ぜて並べることができるので、メイン商材であるところの紙の本の売上にもつなげることができます。(p.76)
これから本に関わる仕事をしていくにあたり、デジタルの知識に加えて外国語がある程度できるということは、外国人と商談できたり、自ら簡単な翻訳ができたりするというだけでなく、「ここは大切だからプロの翻訳家に頼むけれど、ここはコストを削るためにクラウドを使おう」などと目的に応じて必要なレベルの見極めができるという意味においても、ひとつの強みとなります。(pp.112-113)
紙の本しかなかった時代には、本といえば当然紙でできているものだったので、わざわざ「紙でほしい」などと、とりたてて意識することはありませんでした。ところがそこに電子書籍という選択肢が出てきて、特にiPhoneアプリの電子書籍などであたかもページをめくるようなアニメーションなどに触れたことで、ぼくたちはあらためて、これまで自分が触れてきた本が、紙でできたプロダクトであったということを意識することになります。「印刷の臭いが好きだ」とか「紙をめくるという身体的な行為が云々」といった紙の本に対する感情は、単なる「なくなるのが寂しい」という気持ちだけではなく、神という素材、あるいは本というプロダクトの特性を、電子書籍に触ることで意識させられた結果によるものでもあったのではないでしょうか。(p.116)
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2019.7月。
なんて柔軟。どうしても変わることが怖いし、変わってほしくないと思ってしまうけど、フラットに冷静にポジティブに考えていく柔らかさが必要だなと。自分ブレーキをとっぱらって。温故知新です。B&B行きたいな。
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”“本と人が出会う、そのあいだの部分には、まだやれることがたくさんある”
本書のメッセージは、ずばり、“あなたも「本屋」に”!
それも、いわゆる紙の本を売る「書店」ではなく、コミュニケーションの媒介者としての「本屋」に!という主張だ。
2005年に、内沼さんが率いるブックピックオーケストラの企画する encounter. というブックルーム@横浜・馬車道に遊びに行ったことがある。これも「本」を活かしたワクワクするコミュニケーションの場だった。
http://hiroc.dreamlog.jp/archives/2380607.html
http://hiroc.dreamlog.jp/archives/2380613.html
いま内沼さんが手がけている下北沢の新刊書店B&Bは Book&Beer の略。実際には、本屋×イベント×ビール×家具の組み合わせで展開しているのだとか。毎日イベントを実施したり、ビールを飲みながら本を探せたり、売り場にある本棚がアンティークの売り物だったり…。なんとも不思議で楽しそうな空間!
http://bookandbeer.com
このほか、書店で扱う雑貨を開発する BIBLIOPHILIC ブランドを立ち上げたり、
http://diskunion.net/bibliophilic/
これからの執筆・編集・出版に携わる人をつなぐ「広場」としての DOTPLACE を運営したり、
http://dotplace.jp/
本好きには、目がはなせない存在だ。
ワクワクしながら最後のページで投げかけられたメッセージ(あなたも「本屋」に!)を読んで、ふと考えた。
顧客目線で見ると、自分の地元にはどんな「本屋」が求められているのだろう?
本と何を組み合わせれば、面白いコラボができるだろう?
今後考えていくいいテーマをもらった気がする。
素敵な出会いに感謝!
<キーフレーズ>
・本と人が出会う、そのあいだの部分には、まだやれることがたくさんある気がする。自分には、出版業界を変える仕事ができるかもしれない。(p.020)
#大学生の頃、内沼さんが就職活動を前に考えたこと。
★この「情報を絞る」と「引用して切り出す」という二つの方法はおすすめです。(p.032)
#文庫本葉書などのアイデアの根幹。このMMでもつかってみよう。
・本による本のための「逆襲」(p.045)
本はすべてのコンテンツとコミュニケーションを飲み込んで、領域を横断して拡張していく。
#本はもはや定義できない
・本の最適なインターフェイス(p.090-087)
#検索したい→宣伝したい→販売したい→共有したい
#辞書・電話帳、映画情報誌、商品カタログ、クックパッドの料理レシピ…
・本の最小単位は「論点」(p.097)
#むかし考えてた、超パーソナル週刊誌って、そんな感じだなぁ。
・ぼくの考える「大きな本棚」とは、その前に立って本の物量に圧倒される経験が人を「本好き」にするような、そういう本棚です。(p.130)
#「公共財」としての本。街の書店から公共図書館へ。
★「本屋」はどちらかというと「人」で、本を媒介にした「人」とのコミュニケーションを求める。<中略> 本好きというのは「自分」という存在への関心が高い人ですから、出会った本について人と語り合いたくなる。「本屋」はその媒介者なんです。僕はその「本屋」という生き方が楽しいんですよ。(p.135:鳥取 定有堂書店 奈良敏行さんの発言)
#「空間」ではなく「人」
##このインタビューが載っている BRUTUS「本屋好き。」、自宅本棚にあった!
★コンセプトは「これからの街の本屋」(p.139)
#2012年7月 下北沢にオープンした「B&B」=BOOK&BEER
#毎日イベントを開催する、ビールをはじめとするドリンクを提供する、本棚を中心とした家具を販売する
・本屋が片手間でやっていると思われて、最初は味を期待されていない場合が多い。そこが逆にチャンスなのです。(p.150)
#B&Bでのコーヒー、ビールへのこだわり。「本屋なのにビールが美味しいんだよ」「妙においしいコーヒーを出すんだよ」
#期待値が低いというアドバンテージ。家具にも、イベントにも! そして組み合わせの妙
★これからの新刊書店が生き残っていくためには、本と相乗効果のあるいくつかのビジネスを組み合わせて、収益源を確保するという「掛け算型」が、最良にしてほとんど唯一の方法ではないか、とぼくは考えています。(p.154)
#B&Bは、本屋×イベント×ビール×家具!
##自分なら、何がかけあわせられるだろう。塾、ギャラリー、研修、教材?文具、家具、寝具、防具…?地元のお店とのコラボ(焼鳥、散髪、土木、空手、花屋、野菜…)。顧客目線だと何かなぁ。
・そうやって場としての発信力が高まってくるにつれ、店自体が「メディア」のようになっていきます。(p.156)
・必ずしもそれ自体でお金を稼いでいなくても素晴らしい「本屋」はいると、ぼくは考えています。
たとえば、最近注目を浴びている「いか文庫」というユニットがいます。「いか文庫」は、店も商品も持たない「エア本屋」。それぞれ本業を持つ3名のメンバーが自分たちの本屋をやりたいと考え、まるで本屋であるかのように、おすすめの本をTwitterでつぶやいたり、ロゴの入ったグッズを作って販売したりしています。(p.169)
・当面はお金は別の仕事で稼ぎながら、自分なりの小さな「本屋」を試してみる。そういうスタイルのほうに、ぼくは可能性を感じます。(p.174)
★本は形を変えながら、これからもぼくたちの人生を豊かなものにしてくれる存在であり続けます。むしろその新しい形が、より豊かな「読み」をもたらしてくれることもあるでしょう。(略)
あなたも「本屋」に!(p.176)
<きっかけ>
前から気になっていた内沼晋太郎さんの本。買ったものの積ん読になりそうだったが、我が家の本棚「本の本」コーナーを整理していてふと手に取り、食い入るように読んだ。”
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ブックコーディネーターとして様々なイベントなど企画している著者が、本の未来についてポジティブに語った本。
本の未来は厳しいという認識はあるし、実際本屋さんがどんどん減っている。しかしそんな中で新しい試みを展開している著者の試みはとても面白そうです。
本好きには是非読んでもらいたい、本未来に前向きになれる本です。著者がプロデュースしている下北沢の「B&B」って本屋さんにも行ってみたくなりました。
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著者がどういった経緯で今の仕事を始めたのか、「本」の定義についてが書いてあった。私はこの本を読んで、本とは知識や情報を的確に他者に伝えることかなと感じた。B&Bが新刊書店が生き残るためのビジネスモデルを模索するために始まったこと、ビールが飲める店にしたことで、行きたくなった。私も副業として小さな書店を始めたくなる。
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感想
本という媒体の可能性を感じた。本を固定化した物質として捉えず、流動し続ける手段と捉え直すことで本書の取り組みが可能になるのだと感じた。
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下北沢の書店B&Bの経営や本の現在・未来を語る本。2013年刊ですがアイデアは古びておらずポジティブなものばかりでとても楽しい内容でした。内沼さんの実行力はとにかくすごい。本と人を繋ぐ仕掛けを知りたい人、本の未来を考えたい人におすすめ。
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本好きの星、内沼晋太郎。
B&Bやバリューブックスに携わっている事で有名です。知る人ぞ知るなのかもしれませんが、本というものを書店という形以外で広めるという事にすごく影響を受けました。本に関わる人は広義の本屋であるという説には勇気づけられたものでありました。
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本は、書き手と読み手のコミュニケーションである、という言葉が響きました。
本が大好きなので、本についての明るい未来、可能性が広がる話になんだか前向きな気持ちになりました。
図書館員としてもヒントをたくさんもらいました。