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文具、机、書斎、書くという作業についてのエッセイ集。
いきなり室生犀星の机の話からである。
佇まいを正してから読んでしまう。
さっと軽く読めるつもりで読んだものの、読み終えるのにかなりの労力が
かかる。もちろんよい意味で。
それは、各著者が書斎に関わる道具について、並ならぬ愛情が
あるからこそでしょう。
机についても、全くこだわらない人と、細かな大きさにこだわる人。
書斎周りも、すっきりしたい人や色々なものに囲まれて
最小限のスペースさえあればよい人など様々。そこもまた面白い。
最高の一文は、北海道出身の作家小檜山博の原稿用紙の話。
無名の作家に激励の意味で原稿用紙をサービスする文具店。
そして著者が作家として軌道に乗った時にあらわす感謝。
しかしこの文具店は倒産してしまいます。
そこからの、奇跡的な展開は本当に感動します。
何回も手元に置いて、読み直す本がまた増えました。
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明治、大正、昭和に活躍した作家、批評家、翻訳家などが、机、原稿用紙、万年筆、机上用品、書斎について書いたエッセイのアンソロジー。それぞれの思い出や愛着がにじみ出た文章で、楽しく読めました。これだけのエッセイを個人で集めるのはかなり大変。その意味でこの種のアンソロジーは大変ありがたい。
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物書きさん達の仕事道具や書くための環境に対するこだわりが満載。原稿用紙一枚にしても、こだわりポイントが違っていて「そうかぁ」とも納得してしまう。今、手書きの物書きさんはどの位居るのかな〜なんて思ってみたり。
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文学者と呼ばれた人々は、どんな机を、原稿用紙を、鉛筆を使ってきたのか。
古くは室井室生犀星から現代の小川洋子や谷川俊太郎まで「書斎の中のもの」をテーマにしたエッセイを集めた周りから攻める創作論集。(院生アルバイトスタッフ)
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副題に、「 文学者の愛した机と文具たち」とあるように、作家による机と文具に関するエッセイを集めた本。
もっとも身近なモノに関する話なので、興味深い話が多いのかと思ったら、意外に面白くなかった。
なんでだろう。
身近すぎて捻りのきかせようがなかったのかな。