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きみ達にはぼく達の今は、悪辣なディストピアにしか映らないかもしれない――徹底した管理社会、徹底した管理制度。だがディストピアとユートピアは紙一重だ。少なくともぼく達の今はきみ達の今より、ずっと平和だ。
(P.182)
平和とは程遠い、人の目の届かぬ危険地帯において、ぼくは遠からず死ぬのだけれど、しかしぼくは死ぬまで自由なのだ。
その事実はぼくをこんなにも、人間らしい気持ちにしてくれる。
(P.190)
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西尾維新ファン中~上級者向け。
リポグラムという試みが面白い。西尾先生作品の言葉遊びが好きな私としては俄然そそられる本でした。すごいです。文字の制約があってもこんな風に書けるのか、と感嘆するばかりでした。
が、同じ内容を繰り返し追っていくことになるため、結果どうしても飽きてきてしまうので(話の結末が分かっているのでなおさら)、短期間に一気に読もうとはしない方がいいかもしれないですね。一つ読んだら、時間を置いてからまたパターン違いを読んでいくのがいい気がします。
あとがきは必読だと思います。好き。
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・ まず普通の短編
・ ランダムに選んだ10の「文字音」を使わずに同じ話を書く
・「禁止音」を入れ替え全部で4パターンw
これを3作品。
しかも3つめは、「禁止音」がそれぞれ16個!!!
もうね、「なにやってるの?!」と、全力で突っ込まざるを得ないw
しかも、古語風あり、関西弁ありと、まぁ盛大に遊んでるなぁと。
さすが「鬼才」西尾維新
参りました(笑)
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西尾維新が、言葉の持つ無限の可能性に挑んだ意欲作!
リポグラム[英lipogram](名詞)
特定の語、または特定の文字を使わないという制約のもとに書かれた作品。
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指定した仮名を使わずに(音に関しても),小説を書くという言葉遊び.機能語が封じられているときにどう書くかというのが個人的には見所.
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★学生選書ツアー2018選書図書★
【所在・貸出状況を見る】
https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/217688
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特定の文字を使わずに小説を書くと言う試みは面白いが余りにも実験的過ぎる
同じ話しを5回も読むのも苦痛でしかない
100円で買ったから良かったものの定価で買っていたらと思うとぞっとする
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特定の文字を使わないとこんなにも違って見えるのかと驚いた。小説でしか成り立たない高等な遊び…といった感じで著者の技量が凄い。ただ、純粋にこの作品を楽しむためには何度も同じ内容の物語を読み込まなくてはいけないので、少し飽きる。