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実は琵琶湖の周りでは特殊能力を持つ日出家と棗家が長年にわたり勢力争いを続けている--そんな舞台で始まるSF的青春小説。現実的な世界観(この作品の場合は滋賀県観?)に突飛な要素を一個ぶち込んで“化学反応”を楽しむ、というのは、「鹿男、あをによし」や「プリンセストヨトミ」など万城目氏の他の小説にも通ずるものです。
ページ数が多いので前半もたつきましたが、ストーリーが進むにつれてどんどん引き込まれました。「しゅららぼん」の意味が分かったときは気が抜けましたが、肩の力が抜けた感じもまた魅力的です。
ところで、日出本家では、実に美味しそうな料理や弁当が登場します。毎日そんなに用意できるってさすがに無理がないか、と心配になるぐらい。一度その料理を食べさせていただきたいと思った次第です。
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万城目ワールド発動。むちゃくちゃな設定なので、所々に綻びがあるけど、しっかりと縫製しながらキッチリと最後まで楽しめる。ついつい買ってしまう作者さんです。
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相変わらず、目を惹きつけすぎるタイトルに身構えつつも、地域限定かつ特殊な設定の中に、登場人物の思惑や気持ち、郷土への想いとかが詰められていて、最後までしっかりと読める面白い内容でした。
タイトルとの物語の関係が結びつく後半が特に面白かったです。
事件の発端になった黒幕の心境には、少しほろりと来ました。
…それにしても、鴨川、鹿男等、どの作品を読んでも読む前と後で、タイトルの印象ががらりと変わるのがすごい。
このあたりが、万城目氏の作品の個人的には好きな所なので、今回も期待を外すことなく楽しく読めました。
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プリンセストヨトミよりは、はるかに読みやすかった。
後半の加速度はすごい。
作品とは全然関係ないのだが、最近滋賀県出身の女性のことが好きなので、舞台が滋賀というだけで感情移入してしまったという部分も好評価の要素であることは否めない。
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滋賀県の琵琶湖の力により、不思議な能力を持つ日出一族と棗一族。
この一族は、互いに対立しているのですが、それぞれの息子たちが高校に入学し同じクラスになったところから、物語は動きだします。
「鴨川ホルモー」では京都、「鹿男あをによし」では奈良、「プリンセス・トヨトミ」では大阪が舞台でしたが、琵琶湖と述べたことからもわかるように、本作は滋賀県が舞台です。
メインの舞台となる石走(いわばしり)こそ架空の町ですが、それ以外は実在の場所ばかり。
しかも日出一族の代表者が会議をするのは、僕自身の出身地のマキノということもあって、俄然嬉しくなりました。
もちろん、そういった事情を抜きにしても、「ありえへ〜ん」と叫びたくなるような荒唐無稽な設定、魅力的なキャラクター、現実世界に時折混ざる神秘やスペクタクルなど、面白さは満載です。
映画の公開も近いということで、ぜひ観に行きたいと思ってます。
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近江の歴史や文化に興味を持ち始めたタイミングで文庫化で、俄かな知識でもあるとないとでは面白さが違ったと思う。
ラストは評価が分かれるのかもしれないけど、私は好きだった。ワクワクした。
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個人的に「それってありなの?」って感じでした。
「それ」に対して伏線とか、予感めいたものとかが一切なくて、きれいに置き去りにされてしまった。
残念です。
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万城目さんは天才だな!
なんでこんなのが発想できるんだろうって思う。
他のファンタジー作品みたいな語りつくされたような題材じゃないまったくオリジナルなところがさすがというか。本当に奇想天外という言葉がしっくりくる。
琵琶湖は私にとってはすごく遠い存在というか、鳥人間くらいのイメージしかないんですが、その琵琶湖の湖の民に強烈な印象が生まれましたw
次はどんな物語を聞かせてくれるのか、楽しみです。
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大ボラ吹きがまた派手にやったなと満足。今度は滋賀県で琵琶湖。しゅららぼんの意味というか語源というか、とても考えられたアイデアというかなんというか(笑)。
棗家が話を締めるのに比べ、日出家が今ひとつ残念。その凄みがあまり伝わらなかった淡九郎とか韓国旅行の師匠とか、あの程度の扱いなら不要では?とちょっと思った。
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読み進まない、つまらない。
情景描写多すぎ。
映画の台本としては映像化したくなるのはわかるけど、内容は、、
頑張ったけど、途中で読むのやめました。
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ものすっごく面白かった! ほら話をここまで広大に描けるのは素晴らしい!
『鴨川ホルモー』といい『鹿男あおによし』といい。
万城目学という作者の脳内が知りたいと切に願う。今回、直木賞候補に広大なほら話を書くことに置いて一人者の作者が候補に入っているが、こうした作品に賞を与える茶目っ気が欲しいと思う今日この頃である。
少なくとも直木賞は大衆文学を対象にしているのだから!
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http://takotakora.at.webry.info/201312/article_7.html
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読みながらくすくすと笑いがこみ上げてくる作品だった。
言葉のセンスがステキです。ホルモーから続く甘酸っぱさ、しょっぱさも健在で良い感じですわ。プリンセスよりすっと入りやすく、ホルモーばりにぶっ飛んでいますね。
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万城目節の大ボラ炸裂!
面白くて、通勤電車でもスマホより、こっち、でした。
万城目学さんの作品読むと、関西行きたくなる。
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きっちり平仄をあわせてくる万城目さんすごいですね。細かい日常の話と大きな非日常の話がうまいこと積み上げられている。