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不思議な力を持つ日出涼介は 、日出本家にて、高校3年間を過ごすことになる。同じく不思議な力を持つ本家長男の淡十郎やその姉の清子との出会い。日出家同様に、不思議な力を持つ棗広海も涼介、淡十郎と同じクラスになり、早速、トラブルが起きてと言う展開。
登場人物が、魅力的です。清子さんが、馬に乗って登場と言うのが、インパクトあります。しかも、清子さん美人ではないらしい。そういえば、棗の妹以外に、美人な人がいないような。淡十郎にしても、棗にしても、とらえどころがないけど、面白い人ばかり。
最後の方の展開が、忙しい感じもします。最後のボスキャラは、意外な人物でした。万城目学氏の思議ワールドわを堪能できました。ユルさとシリアス感が居、
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京都でオニを戦わせ、奈良で鹿に喋らせて、大阪をこっそり独立国にしちゃった万城目学が、今度は滋賀で超能力戦争を勃発させていた。相変わらずムチャクチャだった(いい意味で)。
単行本が出たときから気になってはいたんだけど、あまりの分厚さに尻込みして手は出さずじまいだった一冊。映画化が決まって文庫ももうじき出るだろう、と、待ちに待ってました。
ざっくり言えば、琵琶湖の畔に住む二つの一族が先祖代々伝わる超能力をつかって壮大な戦いを繰り広げる、という、ザッツ MAKIME SHOW 的な、荒唐無稽な大法螺話。でも琵琶湖や石走市や竹生島のロケーションをその下敷きにすることで、こんなにもリアリティを生むのだからほんとにすごい。そこに竹生島の竜神伝説をまぶしてボーイミーツガールを一つまみ加えて琵琶湖の水でぐつぐつ煮込んで少年の友情と成長物語にしてしまうわけだから、まあこんなに分厚くなってしまうのも「宜なるかな」というところ。しかしまあ、「ホルモー」にせよ「鹿男」にせよ「トヨトミ」にせよ、どんだけ下調べしてから書いてるんでしょうね、万城目さんは。
きっと相当凝って調べまくるオタク気質の人なんじゃないだろうか、と勝手に想像したりしてしまう。
600ページあるのにするする読めてしまったのは、やはりそういう知識に裏付けされた話の面白さがあるからでしょう。
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話は相変わらず面白いが、少し映画化を意識し過ぎた描写になっているかもしれない。作者には初期の頃、例えば鹿男のように、文章でもシーンが浮かぶ描写を期待したい。
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万城目ワールド炸裂。
井伊の赤備えよろしく、赤い学ラン姿の主人公。琵琶湖パワーを得て大活躍?いつか琵琶湖畔に住みたいなぁ。
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「中身が何もありませんでしょう。これがヨシですぁ。アシのほうには、中に綿のようなものが詰まってますんで。何か腹の中で悪いことを企んでいる人のことを、このへんではあいつはヨシじゃなくて、アシなやつだ、なんて言うんでさぁ」
「常にアシである人間もいなければ、常にヨシである人間もいない。アシになったり、ヨシになったり、ころころ変わるのが人間ではなかろうか、」
相変わらずめちゃめちゃな設定なのに引き込まれる。
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なかなかの大作である。想像力を駆使したスケールの大きな作品になっている。初期の作品と明らかに傾向を異にしており、作家として進化しているという感がある。先が楽しみである。
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「鹿男あおによし」など個性的な日本ファンタジーに並ぶ「偉大なる、しゅららぼん」は琵琶湖を舞台にしたエスパー小説。
目まぐるしく状況が変化する中で、超能力の性質がロジカルなためトンデモな場面でも納得感があるのが面白いです。
メインキャラクターもそれぞれ個性がはっきりしていて読みやすいです。
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山の民 ならぬ 湖の民
大きな湖には龍が住んでいて、湖の民は、湖から不思議な力を授かっている。
荒唐無稽だけど、なんとなくありそうで、いかにも伝説も残っていそうな感じ。
舞台となっている石走は、「米原駅から北陸本線で北へ、長浜より手前の駅」ということなので、田村駅あたりか。。。
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日本には、あまり世間に知られていない伝統や文化、血筋を継承する家や村といったものが、まだまだたくさん存在しているようです。例えば、本来の教義とは大きくかけ離れた独自の信仰を受け継ぐ、長崎の隠れキリシタンや、京都の八瀬童子の方々のように。また、家柄や血筋、生まれ育った土地などによって、自らの意思とは無関係に、人生が定められてしまうということもあるものです。この物語は、琵琶湖の東岸に暮らす、不思議な力を持つ一族のお話です。ここに登場する人々もまた、そういった定を背負わされています。ハチャメチャで荒唐無稽なストーリー展開なので、面白おかしく気軽に読むこともできますが、視点を変えて深読みすると、また違った趣のある小説でした。
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久しぶりに万城目さんらしい、痛快な話が読めた。
鴨川ホルモーのような面白さがあるね。
びわ湖の端っこという設定がまたたまらんな〜。
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その土地土地には昔から神様が宿っている.そんな日本人ならではの歴史観を元に構築される万城目ワールドは,まるでジュブナイル小説の如く肩肘を張らずに読める.後味すっきりで,言外に託された物語のその後の世界を妄想して楽しむべし.
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さすが万城目学さん。ゴリゴリにクセの強い奴らのオンパレードで、ブッチギリの想像力による世界観が展開される。そうです、これが欲しかったんですというものを「はい、これです」と提示してくれた万城目さんすごい。ファンタジーだけどコミカルテイストも加えてくる、気楽に読めるけど展開は裏切られるのでどっかに連れていかれてもいいくらいな感じで読んでほしい。
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面白い。けど、個人的に、まきめさんの長編は途中でダレる。壮大だし、設定もぶっ飛んでて楽しいんだけど、盛り上がるまでの伏線が周到すぎるのかな。これも、あおによしも、ホルモーぐらいの長さだったらすごくいい気がする。
今でもじゅうぶん面白いけど。ラストはご都合主義だけど、少し切なくて、いい話だな。
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滋賀県怖い。。。(そこか
結局、あの力って何のために生まれたんでしょうね?それは読者の想像ってとこなんでしょうか。しかし、赤い学ランは目立つと思うの。
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ヘンテコで茶目っ気のある文章が魅力的。
前半はとくに淡十朗の恋模様が愉快。
後半のシリアス展開も絶望感が詰まってて大変よろしい。
最後のはチート能力だけど、琵琶湖の神様のゲップと屁の物語なんだから、何でもありだと思おう。
かのこちゃん家の玄三郎が友情出演してて歓喜!