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瀬尾さんの本は、悪い人が出てこない。それをうそくさいとか、偽善とか、一面ではそう思えるかもしれないけど、フィクションの中でくらい、私はそうあってほしいと思うし、そういう瀬尾さんの作品が好きだ。
結婚を目前に控えたさくらの前に突然現れた、年下のお兄さん。
出会ったきっかけや、理由がわかるまでがのんびりしてるし、その真相もあっ、と言わされることもない。
でも人の繋がりやあたたかさを丁寧に切り取って、救いだして、優しい気持ちになれる。
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結婚を控えた主人公の前に突然現れた12歳年下の「お兄さん」。
読むうちにお兄さんのペースに一緒に巻き込まれる。お兄さんと一緒に料理を作って食べるシーン、物語全体に流れる優しい空気が心地良い。
優しい優しい話が心に沁み込んだ。読後もう少しこの幸せな空気に浸っていたいと思う。
装画:宮入のあ
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和菓子屋の山田さんとの結婚を目前に、顔も名前もわからない、兄だという年下の男の子が訪ねてくる。
迷惑に感じながらも、どこか憎めない「おにいさん」との関わりの中で、心の奥底にしまいこんだ辛い過去の扉を、少しずつ開いていく。
最後はなんだか、泣きそうになった。
家族って、あったかいなぁ。
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瀬尾まいこさんの作品は全部読んできてるけど、いつも安心してやさしい気持ちになる。ホッとする。突然現れたおにいさん。こんな展開で不思議な感じだけど、違和感がなくなって、楽しい気持ちになる。楽しい、優しさ、何らかの辛いこと、幸せ、そういうのがいつものキーワードではあるけど、飽きない。
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挫折と再生がテーマのひとつにしては、
さくさく読めるストーリー。
和菓子の描写が、とても美味しそうで食べたくなります。
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結婚を控えた私の前に、突然現れた年下の兄?
正体が知りたくて、あったという間に読みきってしまった。
瀬尾さんらしい家族愛のほかに、この作品は、挫折もテーマになっている。あたたかいセリフに、そうだよな〜と励まされた。
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結婚を控えたある日、私の前に兄と名乗る青年が現れた。明らかに年下の「お兄さん」は、私の結婚にあれこれ口出しを始めて・・・。
人生で一番大切なことを教えてくれる、ハートフルウェディングコメディ。
僕は捨て子だ(『卵の緒』)。ずっと前から決めていた(『天国はまだ遠い』)。教室に紙飛行機が飛びはじめる(『温室デイズ』)。清。私の名前だ(『図書館の神様』)。少しずつ時間を重ねるうちに、なんとなく忘れられそうな気がする(『僕らのごはんは明日で待ってる』)。
何かの本で瀬尾まいこの書き出し文はピカイチだという定評がある。今回の書き出し文はこちら。
生まれてから今日までの出来事をすべて覚えておくのは不可能だ。
いつも通り嫌な奴は登場しない。どれもみんないい奴で、男の子も山田さんも大好きになってしまう。また魅力的な言葉をしゃべるのもいい。結婚ってこういうものなのかもしれないな。
「今まで好きな人ができてそれなりに付き合ったこともあったけど、でもこの人の家族が自分の家族になっていくと考えると面倒だなって気持ちがぬぐえたことは一度もなかったんだよね」(p.83)
(まっちー)
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速読教室
またゆっくり読みたい
やっぱりほのぼのする。り
15 紅茶
61 お茶で鰯を煮る
87 水饅頭と緑茶
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結婚を控えたさくらの前に、一回りも年下の兄が表れる。兄の出現で、なんだかかき回され始める....。
瀬尾さんらしい穏やかなほのぼのとした作品になってました。さくらと結婚相手の山田さんの関係が、穏やかでほのぼのとしていていい感じでしたが、お兄さんの存在が、そんな二人の関係をいい意味で密になっていて、本当に素敵な二人になっていくところが良かったなと思った。そして、お兄さん。誰にでも、心の奥深くの扉の中に隠して思い出したくないこともあるし、辛くつぶれてしまいそうなときに優しくしてもらってることもあるなと実感。自分の思う通りに進むことが出来なくても、その人が幸せならそれが一番という言葉(概ね)にぐっときました。
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やっぱり瀬尾さんの作品は、心がふわんとあったかくなる。あっという間に読みおわって、心の疲れをぬぐってくれました。
過剰なセンチメンタルとか、わざとらしい泣かせようとか、余計なものは一切なくて。
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突然現れた、年下の「お兄さん」の存在が謎すぎて、なかなか物語に入り込めず・・・( ̄▽ ̄;)
読み終わってみれば、瀬尾さんらしいお話だったかなとは思いますけどねw
え~?と思って斜に構えず、素直に読めるとよかったかもww
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結婚を間近に控えた私に、突然年下なのに兄と称する青年が現れる。素性も目的も判らないまま読者も振り回される。
これはミステリーなのかファンタジーなのか? あとは読んでのお楽しみ。
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ほのぼのとしたストーリーなんだけど、どこかねじれてる。
不思議な話なんだけど、みなが納得できる。
素直に・素直に・素直な心で読んでみてください。
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結婚間近のわたしのまえに年下の兄があらわれて。
こんなに裏がないひとたちのあいだにいると、
晴れやかなんだろうなー。
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結婚を控えたサクラの前に現れた謎の青年。
正体不明で明らかに年下なのに、サクラの「お兄ちゃん」だと言う彼は一体何者?
読後はとてもあたたかい気持ちになりました。
「思い描いたように生きなくたっていい。自分が幸せだと感じることが一番なんだから。」
こういう風に言ってくれる人が周りにいるということ。ずっと自分の味方でいてくれる人がいるということ。
「描いていた道を降りてから、見つけたものはたくさんある」とサクラが思い、生きていけたのは、蓋をしていた過去にそういう優しい人たちの言葉があったからなのではないでしょうか。
最後の章でサクラは「おにいさん」を「お兄さん」と呼ぶようになります。家族以外で自分の幸せをこんなに願い、見守ってくれる「家族のような」存在がいるという幸福。
サクラとお兄さんとのやり取り、また、山田さんとのやりとりがなんだかいちいちほほえましくて、おかしくてほのぼのします。
24歳児、サクラ大好きスーパーお兄さん。お兄さんの過去がなんだか気の毒なので、スピンオフ的小説が読みたかったり…(笑)
山田さんもとてもよい人。
相変わらず、ご飯を食べるシーンが素敵です。私もお兄さんのご飯が食べたいよ!
あと、和菓子も食べたくなります!