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「死」の本を読んだ後は「生」の本。
ということで「恋愛学」ですw
本書はナンパをメインに話が進んでいきますが恋愛学と言うよりは人生学とでも言いましょうか、対人において参考になることがたくさん出てきます。
まぁたまに「それはどうなの?」と思うこともありますけどね。
「物格化」から「人格化」と言うのがキーワードで恋人でも夫婦でも、あるいは親子でも相手を「所有物」とみなしている内はダメダメと言うことで反省する点もありました。
エピローグにある「あなたは世界の中のどうでもいい存在」ってのも至極納得できるのでした。世界は自分中心には回ってないものね^^
面白い本なので本屋で見かけたら手にとってみてください。
そしてみなさんも良い恋愛をしましょう(笑)
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とても面白かった。
タイトル通り恋愛の話で、主要な話題はナンパとはなんぞや、ということから色々深堀りしてく感じ。
具体的な引用は憚られる。
「変成意識状態」というキーワードが頻繁に出て来て、暫くはこの言葉が頭から離れなさそうだ。
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「性愛の挫折に由来する抑鬱が過剰な攻撃性を惹起しがち」「性愛の知恵のない国民の外交音痴」「恨みベースから希望ベースへ」
ナンパの訓練により変性意識状態に入る訓練を通して、損得勘定抜きの「内発性」を身につけよう。
宮台先生、相変わらずの極端な物の言い方だが、おっしゃることには納得することも多い。鬱屈したコンプレックスが「恨みベース」からの負の原動力として世の中に影響を与えていることはとても多いだろう。とはいえ、この本がどのような読者を想定しているのか、が僕にはわからなかった。少なくとも人を啓蒙させるような書物ではないと思う。
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読む時期が時期だからなのか、全て教育に置き換えられて読める…
頑張るためにはホームベースが必要。
本気度がないのはあらかじめ失敗を先取りして自己防衛を早い段階でしてるから。自分でなく他人に関心を寄せろ。他者を思いやれない人は幸せにはなれない。
相手の要望に応えているだけでは何も経験していないのと同じだ。
変わりやすいテクストより変わらないコンテクストに目を向けろ。
…ナンパの話をしてるのに、自分のことがよくわかった気がした。
私は本当にしたいことはなんだろうか。
宮台バンザイ。
2014/02/01読了。
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【ポイント】
・性的に過剰な女子、リアルにこだわる男子がイタイ時代になった
→島宇宙の過剰細分化を回避し、社会に適応することにより性愛の実りから見放される
→近代社会は性愛と政治の2領域で変性意識状態を不可欠とする。「内発性」が不可欠
・「変性意識状態」(トリップ、トランス状態)を作る
→ナンパをするときは「黒光りした戦闘状態」(何かに取り憑かれたような状態)でやる
→相手を変性意識状態に感染させる
→〈内在系〉と〈超越系〉を見分ける
・損得勘定を超えたVirtue(内から湧き上がる力)を示す人は、周囲を次々にミメーシス(感染)させていく
→〈恨みベース〉から〈希望ベース〉へ
【学び】
自分はナンパというものをやったことがないが、ナンパにも哲学や方法論があることを知り驚いた。希望ベースの動機で始まり二人が「変性意識状態」を体験する実り多いナンパと、「恨みベース」から始まる実りのないナンパとの違いも興味深い。自分の知らない世界を覗き見るつもりが、その中に普遍性を見出すことができた。
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<ホームベース>の必要性を主張しているが、元々ある<ホームベース>に留まり続けるパラサイトや、新たに<ホームベース>を構築したが、その居心地の良さ故に出撃しない・する必要もない現象・状況ってのもあるような(よく言えば、家庭がラクだし家族が大事。悪く言えば社会なんてどうでもいい)。家族関係の縦横の違いは大きいのかもしれないが、このような現象・状況が社会に与える影響みたいな所まで話を展開して欲しかったが、その前段階で終わってしまったような。基本的には学生向けの本かな。
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ただの「ナンパマニュアル」ではありません。推奨されていることのひとつに「脱マニュアル」があるくらいなので。
「ナンパ」といってしまえば、いろいろなことが剥き出しになりますが、そこで知見されることには、「他者との関係を築く」「より善く生きる」という一般的な課題に含まれることが多々あります。
つまり、ナンパとそうでないこととの境界線は曖昧で、誰かに近づこうととか関係を深めようときと地続きなのです。
受付けない人には拒絶されるでしょう。でも、なんで「拒絶」してしまうのか、自分に問いかけたほうがいい、僕はそう思う本です。「性愛」という人間が避けて通れない問題を通して、どう生きるかを問うた本です。そして推奨されるのは、宮台真司が繰り返し述べてきた「他人を幸せにできる奴だけが自分も幸せに生きることができる」ということ。
そして、自分の中にどれ程の内なる光(内発性)を宿すことができるか、で人生は決まる、ということです。
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宮台さんの本をたまーに読むけど、この本はよくわからない。
恋愛学、というけど、ナンパとセックスの話しかしていないのでは…。
深い読み込み方があるのかもしれないけど、わたしとしては拍子抜けでした。
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モテ、エロ、ナンパ、性愛。恨みベースと希望ベース。バニラ化。コマセが撒かれて針がおりてきた。
絆コストを支払う用意がないのに絆の恩恵に預かろうとする輩が続出。変性意識状態。エヴァンゲリオンに乗るかわりにナンパ。メガネ系女子で実はメガネを外したいようなタイプは、沸点が高いから沸騰しにくがゆえに温度が高い。自己防衛系男子は愚痴のゴミ箱。自分の世界に連れてくること。非モテ、というか性愛音痴だと外交下手にもなる。
というわけで、頑張りたいと思いました。
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面白かった。何がって、宮台チルドレンの一人をこきおろすところ。自己防衛のために自分にしか興味が向いてなくて、他人を直視出来ていないって指摘が興味深い。
ナンパなんか多分一生せぇへんけど、変性意識状態って言葉は覚えておこう。
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http://www.chukei.co.jp/business/detail.php?id=9784046001160 ,
http://www.miyadai.com/
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高石さんの、傷つくというのはうまくいかなかったという結果であって、ちゃんとやったという事(真摯に向かいあった)だ、という言葉が一番印象に残った。
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面白かった
これをまんま受け取ってっていうつもりはさらさらないけど、
話している内容のなかにぽつぽつと影響をうけるようなことが入っている
つうか宮台真司はどんな人なんかね
テレビあんまみないからよくわからないけど、
そんなに一時期はテレビで有名だったんだろうか
私のイメージではいっている内容はテレビとかで受け入れられるようなものとは思えないんだけどなあ。
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やはり経験は机上に勝るなと思いました。ナンパについての話,性愛についての話ですが,実経験を伴っている分,言葉に説得力があります。「人間は考えも肉体で行なっているもの」(p.238)と述べられますが,まさにその通りで,頭だけで「ナンパとは何か」「性愛とは何か」だけ考えていてもどこにもたどりかないわけです。肉体(=経験)を使いつつ,頭(=言葉)も使う。本書はまさにそれを実践しています。
プロローグ,第1部は難しい言葉も出てきますが,第2部はトークイベントが元になっているということもあって読みやすかったです。
トークイベントとは「宮台真司の愛の授業2012」というもので,社会学者の宮台真司とゼミ生の立石浩史,ナンパカメラマンの鈴木陽司,若手カリスマナンパ師の高石宏輔と公家シンジ,女ナンパ師のサユリ,隠れ超越系のナオミ,ナンパ指導を受けた非モテ系大学生のバリア君が登場します。
第二部の冒頭は宮台氏が話しすぎではないか?(宮台パートが多すぎではないか?)と思いましたが,読み進めていくうちに高石氏や公家氏の語りが増えてきて,宮台氏の一人語りではない場の”空気感”みたいのがなんとなく伝わってきました(宮台氏が話しすぎていたのも戦略かも?と思われた)。ただ,サユリやナオミの語りが少なかったので彼女たちの声も聞きたかった部分もあります(当日のトークイベントでは話したのかもしれませんが)。
本書で語られるナンパと性愛の鍵は<変性意識状態>。登壇者の一人である高石氏(カリスマナンパ師/カウンセラー)によると変性意識状態とは「自分の好奇心と,ときに現れる恐怖心とも向き合いながら,新しいものを求めていく過程で得られる特別な意識の状態」(p.132)とされます。心理学で言うと,フローに近い状態かもしれません。
ナンパの過程で<変性意識状態>になり結果として忘我のうちにナンパしてしまっている。セックスに取り組むうちに<変性意識状態>になり結果として深い=獣のようなセックスをしてしまっている。ナンパ学ないしはセックス学とも言えるような話が本書では出てきます。ちなみに,セックスに関する話は,アダム徳永氏とも共鳴するように思いました。
テクニック以外でナンパや性愛を言語化している本としてとても興味深く拝読いたしました。ただ,少し物足りなさもあって,それは概念の焼き増し感です。たとえば,島宇宙は以前(援交少女の分析時)から宮台氏が用いていますし,非日常(これは<変性意識状態>にも関わりますが)概念の重要性もこれまでに言われていることのように思います。トークイベントを書籍化した本書に求めすぎてしまってすみません。それくらい面白い本でした。
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昨年に続き九州大学のサブカル研究会が作者の講演を開催してくださったので参加した。
その前に読んでみた。
作者は社会学者だ。チャラい胡散臭い本みたいだが現代社会の性愛の研究の本かなぁ。
ナンパを課すとか.変成意識状態とかくそフェミ、なりきり、くず、なんとか書いてあるが、
結局
『自分が世界の中心にいるかの如き愚昧も、いつもあなたの制御を主題化していた親が与えた壮大な勘違いです。あなたは世界の中でどうでもいい存在-イエスのいう貧しき者です。あなたにどれほどのうちなる光(内発性)が宿るかだけが全てを決めるのです。』
このあとがきに集約されるとおもいたい。