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書店でたまたま出会って購入。著者とは光文社新訳文庫の「うたかたの日々」で出会ったのが初めてだったはず。映画「ムード・インディゴ」の販促での菊地成孔氏との対談がYouTubeで閲覧できる。内容も良かったけれど、装丁がよい。本文を表現する書体が品があってよい。恐らく通常の明朝体ではないのだろう。
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ところどころに面白いくだりがあって、おもわずニヤリとしてしまう。
小説家の名前とか、話はよくわからない部分が多いけど、クラシック音楽とのかけた話はすっと入ってきて、読みやすかった。
誤訳や、ジャク先生についての部分は面白かった。
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ウェルベックの訳業から著者の名前を覚えており、美しい装幀に惹かれて書店で手に取った。文字組も良い。
翻訳という営為に関わることの、なんとも独特の屈託に満ちた構え。
コウモリとあとがきで引くような、いくらか斜に構えたような、正面には決して立たないような、しかし世界の存立の一翼を担っているという矜持を見せるような、そういう仕事のあり方には共感するところ大であった。
紹介されている小説がどれも魅力的に思われて、ここから翻訳書の渉猟に向かうというのも良い趣向だろうと、森鴎外の『ファウスト』と『渋江抽斎』を手に取った。