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よくよく考えると(いや、考えなくても)、『雷帝』クラスの異常な帯電体質ってのは、結構なヘビー設定なのだが、その重苦しさをコミカルにしている点はかなり凄い
四コマ漫画に対し、妙な感心を抱いてしまうのもズレている気がするも、テンポの良さには本当、シビれる
ダントツ、とまでは行かないが、地味に「好き」と「面白い」が持続してくれる一冊
これはあくまで、私個人が『100万ボルトの彼女』を読んで感じた事なので、楯山先生の言いたい事とは違っている可能性もあるが、この作品は他人の特徴を、個性と認識できる友情はホントに尊い、と思わせてくれる
ひかりのそれは、ソフトに言って「過保護」、オブラートに包まないと「病的」ではあるが、響子の事を真摯に考えているので、空回った暴走を責めづらい
この巻の新キャラであり、親友の一人になった日野ちゃんは響子の環境だけでなく、ストーリーそのものに落ち着きを、その大きな体と広い心で与えてくれている
平賀先生は、理屈抜きのイイ先生。言動はズレ気味だが、そこが響子を救ってくれていた節がある。彼女に対し恋愛感情は微塵もなくて、どちらかと言えば、世話焼きの親戚の兄ちゃんポジションなトコも好印象
源内先生は、どこまでも謎多き人だが、少なくとも悪人や卑怯者ではないのは確か。姉さんも輪にかけて、不思議な人だが、やっぱり、気持ちのいい人
稲田君は・・・・・・清々しいまでに、響子を敵対視しているが、やり方が陰湿でなく、歯に衣着せない発言は好感こそ持てないものの、憎々しくも思えない。彼の存在が、響子を孤独ぼっちにしなかった、と考える事も出来る、か?
良い意味で刺激を受けられる四コマ漫画です
この手の学園モノの四コマには、恋愛要素が入るのが常であるが、この作品はどうだろ、面白くなるのかな? 響子とは違う、他人を傷つけちゃう特異体質の男子を好きになっちゃうとか、色恋沙汰どころか人間にも興味がなかった超天才が彼女に惚れちゃう、とか・・・うん、更に好きになれそうだぞ、そんな展開なら