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つい先日、カーリングの「ロコ・ソラーレ」が、カナダで行われた「グランドスラム」で、アジア史上初の優勝! というビッグニュースが飛び込んできました!
という訳で(どういう訳?)本書を手にしました。そうです、カーリング小説です! 加えて森沢明夫さんです! 勝手に期待しちゃいますよね。 そして舞台は、先日読了した『いとみち』と同じ青森! むむむ、これは運命に導かれているのかも‥。
そだねー。(って、ロコは北海道の常呂だろ!)
本書は、そもそも森沢明夫さんの「青森3部作」の一つなのでした‥。
いじめられっ子の中学生・宏海とちょいワル友人・雄大、カーリングで上を目指す社会人・柚香と妹・陽香の4人の、カーリングを通じて巻き起こす、爽快で温かく泣ける物語です。
物語は、柚香と宏海の視点で交互に描かれ、とても読みやすく、カーリングのルールを知らなくても楽しめます。競技の描写もとても臨場感があり、見かけほど柔な競技ではないことも伝わってきます。
宏海の祖母の言葉「目に見えるモノは分ければ減るけど、ご縁や幸運のように、目に見えないモノは分けると増える」と、カーリングの精神が支えとなり、宏海たちも柚香姉妹も大切なことに気付き、支え合って成長していきます。
人として、カーラー(カーリング選手)として成長していく4人の姿には共感を覚え、一歩を踏み出す勇気をもらえます。
人を思いやること、仲間を信じることの大切さが、ジーンと強く感じられ、中高生の皆さんはもちろん、万人におすすめできる作品です。
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07月-02。3.5点。
青森三部作、第二弾。カーリングが舞台、青春もの。前作との繋がりは、津軽蕎麦屋の跡取りの姉「桃子」が活躍。
わかりやすい物語、ホロッとさせられる。
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40/100
いじめられっ子の中学生と中途半端な不良、そして再起を目指すアスリート姉妹。何をやってもうまくいかない彼らを結びつけたのはカーリングだった。「4枚揃わなければ、四つ葉のクローバーにはならないのだ。自分だけが逃げ出すわけにはいかない」
青森三部作の2作目
青森のことも、カーリングのことも知らない千葉県生まれの作者が青森にハマったわけは…?
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津軽百年食堂に続く青森三部作の二作目。桃子さん繋がりでした。1章ごとに入れ替わる登場人物全てが主人公。このパターン、かなり好きかな。愛すべき登場人物が多過ぎる、いや愛すべき人しか登場しないのではないか。読み終えた爽快感はピカイチな作品。
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BSで放映されていたカーリング世界大会を何となく眺めていた。 この本を早く読んでいれば、もっと奥深く観れたのに・・・。(^_^;) ちょっと気が重くなるシーンもあったけど、カーリング精神に全てが救われた。 天晴れ雄大
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カーリングを通じて人と人とのつながりが優しい言葉で書かれています。
カーリングの知識もさることながら、信頼関係の大切さが心に残りました。
さすがの森沢ワールドです。
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森沢さんの話やっぱり好き!いつももっと続いてほしいと思ってしまう。
いじめの部分、やはり外に別の世界があれば強くなれるのかな、と思った。子供に読んでほしいなと思った。
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森沢さんって青森県民だったっけ?と思う位ローカルな情報が溢れていて、青森にゆかりのある人間としてはそっちの方面でも興味深く読めました。
カーリングは興味ありませんでしたが、この本読んで少し興味が出たかもしれません。
いじめを受けている少年がカーリングと出会って変わっていく姿はめちゃくちゃベタですね。でもそのベタな表現が森沢さんには良く似合う。特にこれと言って新味も有りませんが癒され要素は満載なのではないかと。
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私の中のカーリングといえば、もうロコ・ソラーレ
オリンピック、ずっと応援していました
一度でいいからやってみたいな、と思えるスポーツです
カーリングを通して成長していく宏海がどんどんたくましくなっていくのがとても良かったです
青森行きたいなぁ
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森沢明夫さんの青森3部作、津軽百年食堂に続く『青森ドロップキッカーズ』
カーリングを素材に描かれる青春小説なのですが、登場人物のそれぞれに、人生の憂いがありながらも、仲間の存在に励まされながら、成長していく姿が、微笑ましくもあり、清々しさも感じる作品です。
〜いちばん大切なことは、最初の一歩をチョンと踏み出せるかどうかだった。0と1な差は、限りなく大きい。〜
本書にあるこの言葉は、10代、20代において、成長を促してくれる大切な考えだな、と思う。
いい歳したおっちゃんになっても、小説に描かれる青春時代の姿は輝いていると感じます。『青春とは心の若さである』とサミュエル・ウルマンは言ったけど、自分もこの言葉を胸にし、いつまでも最初の一歩を踏み出せる『若い心』でありたいものです。
しかし、森沢さんの作品は、とにかく人の優しさが描かれています。読み進めながら、時折涙が溢れました。本当、心が洗われていく感覚です。