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『傾物語 (講談社BOX)』の予告編で明記されていたけれど、諸々の事情で先送りになっていた「彼」の再登場、そして『猫物語 (白) (講談社BOX)』の裏で起きていた事件の顛末がついに語られました。一言で言うと、『傷物語 (講談社BOX)』の裏返しみたいな内容でしたね。暦に、吸血鬼に、専門家に、エロ本に(笑)。『傷物語』との相似が容易に解る展開にすることで、その時と今とでの、彼と彼女の心境の変化を解り易くしたのでしょうか。そう考えると、シリーズを時系列順に読み直したくなってきます。
また、今巻では、「十五年前から今日に至るまで、何故この町で怪異が続発したのか」という謎に対する回答が提示されました。ですが今一つ納得しかねる回答で、もしかしたら次巻にてもう一度どんでん返しの回答が出るかもしれません。こういう【過去】の疑問に対する回答は、現況でもたらされている証拠や資料のみで最も可能性が高い「仮説」に過ぎず、新たな証拠や資料が出れば、簡単に覆されるものですから。
最終章の時系列は『暦物語 (講談社BOX)』「こよみデッド」の直前。この後、暦は北白蛇神社で臥煙さんに殺されることになります。
下巻ではいよいよ、忍野扇を包んでいるモノが、闇のベールが、“くらやみ”のベールが取り払われる――――のかな?
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お見事。忘れかけていた伏線の回収劇。個人的には傷、猫(白)に並ぶ良いお話でした。神原、なんてイイ子。まさか神原に感動させられる日が来るとは思いもよらなかった。忍野忍とのやり取りとか。スペック高すぎ。
劇猫(白)のウラで動いていた阿良々木暦の収束のための物語。いや、でもなんか外野からジワジワと精算させられているなあ。そして、忍野扇以上に恐怖感を醸し出す臥煙伊豆湖。どこまでも計算高く、キャスティングしていく。この後、阿良々木暦を斬っちゃうんだよなあ。チリジリのバラバラに。そして死屍累生死郎のようによみがえっちゃうのか?八九寺真宵に会うために???臥煙伊豆湖は蘇ることもまるっとお見通しなのか?忍野扇の言う夢渡をどうするのか。
あと2巻で終わっちゃうのか・・・・終わりを見たいような見たくないような。
最初と最後に出てきた忍野扇はどのように締めるのか。あとがきには扇ちゃんは悪くないと。えー、どういうことでしょう。
サブタイトルのしのぶメイル。お手紙のことかと思ったら、鎧武者のメイルか。いやいや、ふて寝し、1人目の眷属、鎧武者の最後を看取った「忍滅入る」か。
でも、第四話って感じじゃないけどね。終物語(上)から続いている感じではないけど。
鬼物語ではあっさり終わった1人目の眷属の話。ココまで盛り上がるなんてなー。
ビブリア古書堂5を読んだ直後だったので、カンブリア古書堂は受けた。BLに興味はないが、一度はお店を覗いてみたいものだ。
メタ発言では、ココまでアニメ化しないみたいなこと書いていたけど、いやいやアニメ化お願いしますよ。映像映えするシーン満載の巻でしたよ。今回はあらゆる箇所での動いているシーンが見たい。その他にも名(迷)シーン一杯。童女ソゥルの落款印つけたままのシリアス会話とか本屋さんとか。専門家2人を足止めさせてしまう2冊の本とか。今回も斧乃木余継の大活躍。一太刀をひとタッチっ・・・て。
最後の決闘に猫(白)とのオーバーラップが何だか感動。羽川翼の写メに戦場ヶ原ひたぎとの電話のやり取りとか猫(白)をいろいろ思い出して、ブラック羽川とかも思い出し、何だかもう感動のフラッシュバック。猫(白)の阿良々木暦登場シーン、もう1回みたいな。でも、さすがに神原駿河のジャージ姿ではなかったよな。どこかで作り直すのかな?
戦場ヶ原ひたぎっていい女性だな、と。こーくんとの電話で、100%乗り換えると言い、特別な人間にはなれなくても、誰かの特別にはなれるでしょ、という。誰かの特別で有り続けるために努力する。うーーん、耳が痛い・・・。
しかし、このやり取りの後に羽川翼の告白とかいうのも何だかやるせないねえ。
神原駿河、彌縫策(びぼうさく)なんて言葉初めて聞いたわ、と思えば。「召し上がれ♪」、
「DIY、ドゥ・ユア・ベスト」って・・・
とにもかくにも個人的には楽しめた1冊でした。
さて、個人ごとですが、次回読書から電子書籍に移行予定です。さて、うまく読めるかな。
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いあ、読み終わってからのレビュー書くまで日数がかかってしまって、何を書いていいものやら・・・
とりま、猫物語(白)は読み直してきますた
うん
ってか神原はどこにいったんだろう・・・。猫にいなかったし猿ってなんだ?猿出てこないぞ?
物語を補完する物語
猫物語の補完と言っていいんじゃないかな?
物語は進まないけど、密度を上げてゆく
終物語(下)で終わるのかな?
ちょっと不安になってきたけど終わるんだろう
楽しみだなぁ!
維新さんがどうやって終わらせるのか。
どこへ終結=集結していくのかw
見ものです!
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物語シリーズは巻によって当たりハズレが結構あると感じているんですが、その考えでいくと、この「終物語・中」は紛れも無く当たりでした。
久々に読み応えのある巻を読めたな、という感じ。
シリアスにもギャグにもキレのある1冊でした。
上巻や憑物語とはほとんど繋がっていなく、話としては完結しているので、ファイナルシーズンを読んでいない人でも手を出して問題ありません。
特に神原好きにはお勧めできますね。
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忍野忍の1人目の眷属の復活と対決にまつわる話。
神原と忍の言い合いのところがたまらなく好き。
神原のまっすぐな言葉が忍の心に刺さる。
人が言いづらいことをストレートに伝えるのって難しいですよね。裏表の無さがすがすがしい。
神原好きになる一冊。
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”クライマックスってのは泣くのがマックスって意味じゃねえ" ←今回のツボ
なんかこうやって書き出すとあんま面白い感じがしませんねw
読んでる時は一瞬遅れて笑える秀逸なネタだったんですがねえ。
にしても表紙の 臥煙さん若すぎるやろ。
33歳~37歳ぐらいなはずなんだけど10代にも見えるぞ…
かわいくてちょっと萌えたw
さてさて、今巻のお話。
予想外なのか想定の範囲内なのか微妙なラインですが、
中巻の挿入にて、あの学習塾消失事件近辺の暦語りが明らかになります。
そして忍野忍こと、キスショット=アセロラオリオン=ハートアンダーブレードの過去に
一通りの決着がつきます。
にしてもこうもシリーズが長いと細かなエピソードで忘れてるものがありますね。
なんで忍のペアリング切れてたんだっけレベル。
読み返せやって話ですねスンマセン。
まあでもその辺スルーしてもちゃんと読めるから大丈夫。
他のことは結構覚えてるしな。
そんなことより内容が素晴らしすぎた。
コメディパートも十分面白かったけども、
それを上回るくらい内容がツボでした。
以下ネタバレ含む。
と、分けたところでそんなに長く書くつもりは無いのですがw
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの過去の清算となった今巻。
解りやすい図式にすると、
”喧嘩別れした元彼が、今彼経由で復縁を迫ってきている”
みたいな妙な状況なわけで。
間に挟まれたほぼほぼ人間状態の阿良々木君にはたまったもんじゃないはずですが、
そこはさすが主人公阿良々木君。
まっすぐ向き合った挙句最後は決闘とかマジ漫画状態。
そして忍としての建前と、キスショットとしての感情の差異にちゃんと気付く冷静さ。
ちょっとイイ奴すぎるんじゃね?
でもこの元彼問題(厳密には違うけど)をなあなあにせず、一方通行にせず、
ちゃんと収拾したところが個人的には高評価。
生死郎を避ける忍とか、
それを窘める神原とか、
受け立つ阿良々木とか。
すげえ綺麗に纏まってて素晴らしかった。
前巻が気分悪めの話だっただけに、このバランスはずるいなw
次巻はどうなんでしょうね?
一応次で大筋完結して「続」でエピローグ的なイメージかな?
それとも「下」では解決しきれず裏ボスが出てくるイメージで「続」に続くのか?
次こそは発売日に手に入れて読みたいな…
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実は伏線で扇ちゃんが絡んでる。
最初と最後に出て来るだけだけど。
時系列は夏休み後の数日間の物語。
臥煙伊豆子湖と神原駿河を引き合わせるために夜の廃屋の塾へ神原を呼び出す暦。
そこで出会った鎧武者。そしてバトル。
斧乃木ちゃんに助けてもらい、待ち合わせ場所まで道に迷う。蝸牛。
ようやく辿り着いた先で出会ったのは忍。
今の暦と忍とのペアリングは切れている。
なので勿論、怪我をしたりした場合、殆ど暦はただの人に傾いている。
その場に居たのは忍だけではなく。
半分蟹に覆われた大型の猿。
またしてもバトル後、一息つく間もなく蛇の尾に襲撃。
それを食い止め、忍は怪異もどきを喰らい尽くす。
臥煙さんからのメッセージを発見。
『北白蛇神社へ待ち合わせ変更』と。
そこで事実を知らされた。
鎧武者は忍の眷属第一号であると。
その、鎧武者が忍を呼んだのだという事も。
そして、事態は15年前に集約されていく。
何もかもが15年前という符号に合わさっていく。
ひたぎの母親の宗教、真宵の事故、駿河が見つけた腕、撫子と月日の産まれた時、翼の親の離婚・・・
移動して、駿河が忍と留守番をすると言い、暦は買い出しに。
帰って来てみた物、それは駿河が忍を論破する所。
『一人目の眷属に会え』と迫る駿河。
『合う必要性がない』という忍。
論破された忍は社に入って眠る。不貞寝とも言う。
暦はひたぎに電話連絡。
ひたぎ曰く『誰かの特別になれるでしょう』と。
その夜、直江津高校グラウンドにて、一代目と二台目の決戦。
忍のために。
ホンモノを降らせても忍は姿を見せず。
翼は2学期始まって焼けだされて暦のうちにお世話になっている。
それは翼の精一杯のsos。ひたぎも同様に。
暦は全てを駿河に託して決闘。
お札を貼って暦が勝つが…
勿論忍も暦を必要としている。
コレを話しているのが3月13日。受験当日早朝。
暦の部屋の中で扇と話している。
9月の出来事を何故半年後に話しているのか?
謎は深まる。
そして、斧乃木ちゃんは暦の家で生活中。
キチンと終れるんだろうな。
西尾維新氏よ…
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話が繋がった!
今までの話を思い出しながら、それについてもいろいろ感動を覚えながらで面白かった。
西尾さん言葉遣いには脱帽です!
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終わりが近づくにあたって、やはりそこは補完しておくよね、という物語でしたね。
キスショットの最初の眷属くん登場。
でも巻によって時間軸がけっこう行ったり来たりする&私もあまり記憶力に自信がないので、いまいち全体通してどの時点で何が起こったのか把握しきれなくなってきました。FSSみたいに巻末に年表つけてくれないかしら。
年表っていうかほぼ1年間以内の出来事なんだけど……
今回は駿河が駿河らしくて良かったなー。「するがモンキー」がエピソードとしては一番好きなくらいなので。
一応、ひたぎちゃんとらぶい感じですが、暦ちゃんは巻を追うごとに大切な人とその心の比重が増えすぎて、本音が掴みにくくなってまいりました……
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これまで若干不遇のヒロイン的扱いだったが、ここからはこの神原駿河のターン!と言わんばかりにエロパートからシリアスパートまで縦横無尽の活躍を見せる。本来は「まよいキョンシー」「しのぶタイム」に続く3部作だったという「しのぶメイル」。猫(白)との関連も重要。初めての気持ちも-二番手の気持ちもよくわかっている神原の苛烈なまでの想いが忍野忍をも凌駕する。そして絶対的な絆なんて無いが故に努力することを知っている戦場ヶ原や羽川達に特別だと思われている阿良々木君だからこそ、初代の眷属との決闘に一人で臨むのだろう。
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忍が、キスショットであった頃、唯一の眷属であった男の話。
相変わらず扇がキモイんだが、いい加減気づけよ、暦と思う。
結局、男ってアホなんだねぇって思うのである。女の子で、しかもちょっと可愛いと判断を誤る。
まぁ、そのあたりの普通っぷりが物語シリーズを、形成しているといって過言はないと思うのだがね。
愛と憎しみは紙一重というけれど、それを行動にするのは実際のところあまりないんじゃないかな。
で、男はそれをしたわけだ。
結構、滅入る結末だったんだけど、すっきりとしたのは、男がよーするにしたいことをし尽くしたからなんだろう。
うん。自分のやりたいことをやりつくすことが出来るのって、すごいことなんだ。
なので、ちょっとだけ男に尊敬を覚えるのであった。
ま、暦くんをいぢめるので嫌いだけどねww
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2014 3/14読了。Amazonで購入。
ついに明かされる猫物語(白)の裏側、夏休み開けに阿良々木くんは神原と何をしていたのかの物語。
そうかそうか、あの裏では阿良々木くんもライバル(?)との対峙を迎えていたのかー・・・にしても、すげえ名前だな、初代怪異殺し。
あと久々に神原の活躍を堪能できたのが良かった+臥煙さんも引いたりすることがあるんだってのがわかって少し安心。
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化物語シリーズ最新刊
夏休み終わりの、アララギくんと忍ちゃんのリンク切れ。
そのフラグをやっと回収したか。って感じ(笑)
400年かけて蘇った初代怪奇殺し。
アララギくんが決闘という形で対決する。
駿河がオトコマエすぎて格好いい☆
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2014/3/11読了。西尾維新はもう物語シリーズが終わったら読まないかなあ・・・というくらいには飽きたし、面白みがない。
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しのぶメイル。ここで1番目の眷属の話が出るとは。
15年前から最近の怪異の発生原因らしい。
途中で迷い牛とか猿とか蟹が出てくるところが総集編的。
暦が吸血鬼の力を使わずに勝負する所が見どころ。
何でも知ってる臥煙さんが、エロ本に気をとられるのは意外!