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なんと言えばいいのか…
プロの文書ではないので、無駄な表現というか繰り返しが多かったりして読みやすくはなかったけど、実際に起こった事の暴露本?ってことで内容的には読み応えはあった。
こういう人たちは実際に存在して、実は社会の一部として機能しているんだよなぁ…なんてことを思いながら読んでいた。関わりたくはないけど、どこかで関わっていたりするのかもしれないなぁ…。
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どれだけ更生したかの如く振る舞い、綺麗事を並べても、元暴走族。他人に迷惑をかけ、人を殺し、表現としての暴力を遊び半分で振るった人物の供述書。証人喚問に出廷し、腹を括ったとしながらも、実名ではない。
しかし、集団から抜け出て、事態を収束するためには、このような正義感をもった人間が必要。犯した罪は消えない。だから批判を受けながら生きるしかない。しかし、表現はやめない。マイナスからのスタートには評価ができる。それに、勇気のいることだ。
半グレとは何かを学ぶには良いだろうが、誰もが陥る罠がある。社会システム自体の問題もあるだろう。許容するムードや、人格形成に関わるツールの禁止。それに、メディアはこの手の集団をポップ化させない方が良い。
外の人間には、真実はわからない。それを裁く感覚的な司法の危うさにも気付かされる。とにかく、自分を守るのは自分だけという、世の中なのだろうか。
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関東連合の名前はもちろん知っていたが、どんな組織なのかは知らなかった。これを読んである程度、把握できたように思う。ただし著者の実像に関してはペンネームだということもあってよくわからず。やたら読みやすいのは、腕の良いゴーストが書き直したからだろうか。
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朝青龍やら海老蔵やらの事件の裏側も暴露しているドキュメンタリ。
当事者の記述なので、第三者的な視点は薄いのですが、もと暴走族集団の内部の暴露は興味を持って読むことができました。
チーマーとか聴かなくなったけど、そんなことがあったのねぇ。
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まず、読み物として凄く興味深い。
まるでフィクションのような話で引き込まれた。
ただ、フィクションであって欲しかった。現実としてならこれほど酷い話はないし、身近にこのような事件が起こってしまうことが凄くこわい。
背景は複雑なので、単純に解決できる問題ではないが、未然に止める方法はなかったのだろうかと考えさせる。
最近頻繁に起こる少年のリンチ事件を知る上でも、または犯罪に巻き込まれない為にも、一読の価値は十分にある。
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へーなるほどね、と楽しめました。
しかし、この人たちのコミュニティも利害が対立している人同士の言い分が異なっており、著者の記述が真実に近いかは未知数。
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瓜田純士「遺書」よりも文章が洗練されている/ 遺書は読みやすいが文章の裏打ちみたいなものがあまり感じられない/ しかしこちらは文章というものがよく解っているような印象がある/ たくさん書いたかたくさん読んだか、ということ/ 一日で読んだが、暗い気持ちになる/ その点、遺書はどこかさわやかさを感じる/ 目指すものが違うのだからどちらが良いということもないけど/
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素直に面白いと思う
自分で書いているのであれば、優秀な人だと感じる
学歴とかと優秀さは本質的には無関係、と感じる
金づくりも上手い
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関東連合の人が匿名で書いた本。
まず文章が上手くて読みやすい。ライターが書いたのかも。
関東連合が成り立ちや、いかにして今のポジションを得たか、そして数々の事件の顛末が語られている。
ヤンキーなどの暴力的な人達は、おそらく人を傷つける事に罪悪感をほどんど、もしくは全く罪悪感を感じないのだと思う。そうでなければ拷問など出来ないだろう。
誰の地元にも手の付けられないチンピラ的な人がいたと思うが、僕の地元にいた人々は、人間の心を持っていないような残虐さだった。
やはり真面目に生きていくのが一番だな、と日々の生活に喜びを再確認できる一冊です。
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「いびつな絆 関東連合の真実」
工藤明男著
2013年、宝島社
図書館予約で待つこと7ヶ月。
世間ではこういうワイドショー的な要素が受けるのですなあ。
著者は元関東連合幹部、とあるが、正体不明。企業コンサルやいろんな会社の株主だとしている。
関東連合という名は、早くも記憶の片隅に追いやられている感じだが、2010年に起きた市川海老蔵への暴行事件、朝青龍が相手の鼻の骨を折って責任取り引退、2012年の六本木クラブ人違い襲撃殺人、などと言われると思い出す。
元暴走族で今は飲食店などを経営し、しかし暴力団とのつながりもある「半グレ」と呼ばれる集団、と報道されていた連中。
この本によると、誰も「半グレ」などとは呼ばない。マスコミが勝手に言っているだけ、とのこと。その点では、「援助交際」という言葉と同じ。マスコミが勝手に作っておきながら、あたかも彼らの言葉のように報道する。
また、元メンバーで暴力団員になった人間もいるが、マスコミの伝える暴力団にもなれない中途半端な悪、というのとも全然違うようである。
彼らは暴力団にも勝てると思っているし、暴力団に今更入るメリットがないと思っている。
こうしたマスコミのいい加減さについては、よく分かる本ではある。
海老蔵や朝青龍事件の“真相”なども書かれている。
(メモ)
※ワイドショー的げすネタ多し、下記はどこまで信じられるかも問題
1.六本木クラブ襲撃、人違い殺人(2012年9月2日)
・事件後、警察はすぐに関東連合がしたと把握し、捜査関係者と関東連合関係者の間で事件当日から犯人引き渡し交渉が始まっていた。
「3名出す(出頭させる)から、それで終わりにできないか」
「人数が特定されているのだから、それはできない」
「誰がいたかはわからないだろ」
「時間の問題、とにかく首謀者を出してくれ」(29)
・被害者の飲食店経営者は、関東連合とトラブルを抱えていたとか、在日韓国人でありそれが関連して事件に巻き込まれたとかいったコメントが、ネット上で多数あったが、根も葉もないデタラメで、全くの人違い事件だった。(40)
・クラブのある従業員が、客である関東連合の元リーダー、タレント(を目指している?)石元太一から、敵対関係にある暴力団員キム兄弟の弟が来たら連絡をするように言われていた。従業員はキム弟と面識がなく、詳しく聞いていた特徴を元に今回の被害者をキム弟かもしれないと判断し、関東連合メンバーに連絡した。決め手は、被害者がキム弟と同じ右足を引きずっていたから。(40)
・駆け付けた関東連合メンバーのうち、キム弟と面識のある石元太一ともう一人が店内に入ると先に感づかれるので、この2人ほかを残して9人が目出し帽姿などで店に。ただし、同フロアの別の店に間違えて入るなどずさんな計画だった。(45)
・とりあえず確認だけしようと店内に入ったが、主犯格の見立という人物(海外逃亡中)が、「違うかもと思ったけどとりあえず殴った」のをきっかけに、金属バットなどで大勢が殴って死なせた。(210、14)
2.関東連合について
・にわか暴走族ジャーナリストが関東連合について決まって書くのが、カミナリ族までさかのぼり、1978年の道交法改正以降に暴力化した、ということ。しかし、著者はそれは当たっていないと指摘。そういう単純な流れでなく、戦後の代表的愚連隊組織だった安藤組が暴力団化していった経緯に近い。(51)
・今回の関東連合は、昭和53年生まれ~58年生まれの6世代のみを言う。それ以前にも「関東連合」はあったが、それとは別物。(53)
俳優の宇梶剛士は元ブラックエンペラーの総長だったが、著者たちの関東連合とその関東連合とはまったく関係ない。(178)
・関東連合が起こした事件のうち、2000年6月の「トーヨーボール事件」では、駐車場やファミレスにおいて人違いで少年らが襲われて死亡した。このとき、犯行に使われた車が、俳優の三田佳子名義だったことがメディアで注目された。彼女の次男が、自宅を関東連合に近い関係者のたまり場にされていて、勝手に車が使われたため。次男はその後、覚醒剤で逮捕されるが、関東連合とは近い関係になく、たまたまあるメンバーと地元が同じだっただけ。(58-59)
・渋谷などにいた単に喧嘩をするだけのチーマー勃興期、彼らの殆どが中高一貫有名私立高校に通う生徒だった。(77)
・著者たちが渋谷を闊歩していると、世代の違う関東連合OBのKと出会う。KはAV女優を抱えるプロダクションをして稼いでいて、社長相手に彼女たちを連れ回して自慢していたが、AV女優スカウトをする中で彼女たちのレイプ被害の相談にものっていた。そして、相手に白状させ、ビデオ撮りしておき、それをネタに金を脅し取った。
たいていは有名私大に通うお坊ちゃんや芸能人が多く、中には今もテレビで活躍する有名お笑い芸人の新人時代のビデオもある。(90)
・Kと出会い、関東連合は芸能界の汚れ仕事を始めた。大手芸能プロダクションBと、ビジュアル系ロックバンドGの所属事務所が版権でトラブル。G側には住吉会系がついたため、B社の社長はボディーガードとして関東連合を雇った。
上場レコード会社A社の専務とB社社長とのトラブルにも関わった。(94)
・Kと決別した関東連合は、AVビデオ制作に進出。松嶋クロス監督は、小向美奈子を追ってフィリピンまで行き、いやがる彼女を説得してAV出演をOKさせた。(112)
・「喧嘩」と「シノギ」では、「喧嘩」が優先。暴力団とそこが違う(119)
・暴力団になると一歩引いて付き合いづらくなる人脈もある。関東連合であればつきあえる表社会の人脈もある。代表的なのは、六本木や西麻布界隈で遊び歩く有名な社長連中や芸能人。(129)
・広末涼子と離婚したモデル兼デザイナーの男性が手がけたアパレル・ブランドは、元々親しい関係にあったこともあって関東連合御用達ブランドだったが、関東連合関係の人間と彼との間で金銭トラブルが起きてブランドは閉鎖、離婚もそれが原因と思われる。金銭トラブルはまだ解決していない。(125)
3.朝青龍事件(2010年1月)
・関東連合と復縁したKは、当時、飲食店を経営。その店に、酔った朝青龍がいつものメンバーである不動産会社ABCホーム会長(競争入札妨害容疑で逮捕)らとやってきて、大声を出し始めたので、Kがなだめようとすると、いきなり頭突きをしてきた。Kは尾骨骨折。さらに、車に乗せられたが、朝青龍に横に座られて手の甲で裏拳をされた。そして「多摩川に埋めてやるからな」などと言われる。途中、パトカーが職質しているところを通りがかり、飛び降りてKは逃げる。しかし、起訴とかしないでくれと頼む。(140-144)
結局、稲川会系のある組のラインで示談交渉成立、1500万円。(148)
4.市川海老蔵事件(2010年11月25日)
・著者に言わせると、海老蔵や中村獅童などは、このようなトラブルをいつ起こしても不思議ではない状態だった。海老蔵はこの事件の前にも、関東連合のメンバーに飲食店で脅されて土下座していた(事件化はしていない)。しかし、懲りずに同じような飲み方をしていた。(153)
・(テレビでも報道されていたが)酩酊していた関東連合メンバーに灰皿でテキーラを飲めと海老蔵が言うなどしたため、それに腹を立てた後輩メンバーが海老蔵を殴った。酩酊していたのは石元太一、殴ったのはR。Rは逮捕。(155)
・関東連合側は示談金で済ませ、刑事処罰を逃れようとしたが、Rが逮捕されてしまったため方針変更し、現場となった飲食店店長に、日頃の海老蔵の評判の悪さや事件当日の振る舞いなどを暴露させ、モザイクがけでテレビ出演させた。日頃からAV女優枠があって関係の深いメディアとも掲載を交渉。その結果、マスコミは一転して海老蔵をバッシングする側に。(156)
5.その他
・西麻布には、人知れず芸能人が集まる会員制のラウンジや、売れないタレントや有名女子大の学生ばかりが働くガールズバーが点在。遊びなれた芸能人や会社経営者が集まり、いかに自分の顔が広いかを誇示しあう。そんな中で「関東連合リーダーの石元太一君だ」と石元太一を連れ回した。経営者の中には、博打で大負けして特別背任で逮捕された大王製紙会長や、ABCホーム会長などがいた。(165)