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表題作「夢見村にて」は、『インセプション』や『パプリカ』と共通するネタを持ちながら、民俗学の世界観を取り入れて、全く新しい展開を見せた意欲作。短編ながら、どこまでが夢で、どこからが現実かわからない、かなり複雑な物語構造。やはり諸星は短編のほうが才能が生きる作家なのではないかと思う。もう一つの「悪魚の海」は、「あまちゃん」ブームに微妙に乗っかった題材なのかな…。これまでも、海や深海魚の出てくる話は多いから、海は、元々お気に入りの題材の一つなのだろう。こちらも、諸星氏にしか思いつけない独創性があって面白い。稗田先生の登場シーンは少ないけれど、物語の面白さでグイ・グイ読ませる。
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理路整然としているのに曖昧模糊な幻想民俗学「夢見村にて」が作者にしか出せない味。稗田礼二郎も出てくるし(「悪魚の海」といい稗田が出てもいい話にしばしば稗田が出ないのはなんでなんだろ?)。
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このところ旧作の再編集が多かった著者の新作。諸星が本気で書くと、やっぱり怖い。中編ふたつで単行本1冊。それほど怖くないようでも、それぞれの話のなかにどうしようもないほど怖いページがあります。
『西遊妖猿伝 西域篇』5巻もやっとでるようで。長期の中断があるとはいえ、連載開始から30年で、やっと沙悟浄が登場。玄奘だって16年で天竺から帰って来たんだし。もう本人たちの大河伝奇ロマンを超えてます。
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妖怪ハンターの新作!!しかもツ○ヤに平積み!
ただし、タイトルに「稗田の生徒たち(1)」とあるように、メインは天木兄妹や大島・小島カップル。何なら後半に収録されてる話には稗田先生出てこないという。まあ若いキャラの方が物語が展開しやすい(トラブルが生じやすいともいう)ってのはありますし、そういえば今までのシリーズでも、少年少女が物語を動かすことの方が多かったですね。
それでも(1)ということは続刊があるってことですね〜楽しみ!!!!
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2話収録。安定して読める。女性ヌードが以前の諸星作品に比べて妙に色っぽくなっているように思うが青年誌連載だからだろうか?
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『闇の鶯』での「浴衣に丹前」ショックに続いて今度は秘湯!
もう、やり過ぎです、勘弁してください、
梨汁ならぬ鼻血ブシャーですよ!!
……という戯言はさておいて。
表紙を見て、こりゃ懐かしの「トコイー、トコイー」か!?
と、戦々恐々。
でも、そんな呪術系の話ではありませんでした。
だからって怖くないわけじゃなくて、
ページを捲るごとに独特の気色悪さが襲い掛かってきます。
妖怪ハンターシリーズに登場した子供たちが少し成長した姿で、
稗田先生の弟子らしい頑張りを見せる2話、
かつて航空機墜落事故から生還した天木兄妹編「夢見村にて」と
海辺の町・粟木に住む潮くんと渚ちゃん編「悪魚の海」。
前者は夢を売買する慣習がある山奥の村、
後者は粟木と地続きの集落における漁の話で、
どちらも、
覗いてはいけない、触れてはならないものに接するストーリー。
もしかしたらどこかでこんな事件が起きているかもしれないと
思わされるだけのリアリティが感じられるところが凄い、
そこが好き。
でも、何が一番怖いって、
そりゃ、全っ然年を取らない稗田先生でしょ。
ちなみに、今回は「秘湯」のポイントは無効です、
加点しません☆4つ(笑)
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初期に比べて絵の凄みは減ったけれど、やっぱりどことなく震えているような、動きのある有機的な線が魅力的。
その分、途中にあったCGの一枚絵は、やめてー!って感じ。
なんとか手描きを続けてほしい。
夢を売り買いする村って設定大好き。
夢か現かどんどんわからなくなる不安定さがいい。
稗田の生徒たち、とあるように、今回稗田先生は出番少なめ。
先生、BLが何かご存じなんですか……。
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久しぶりの稗田さん登場と云うか、お弟子の出番でしたね(^^♪
美加ちゃんも渚ちゃんも美人になって、気分はおかん♪
タイトル通りで今回は先生の出番はほとんどありませんでしたが、薫君、先生の胸に触るのはセクハラだから^^;
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安心のクオリティ。超人ロックと一緒に買って読んで思ったのが、主人公不在でも面白い話書けるんですよね、この方達。話作りの上手さでしょう。
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そーか、ジャンボ機墜落で生き残ったあの子ももう大学生なのか……。などと親戚のおじさんのように目を細める私。
「古事記」などが絡まないのでいささか物足りないものの、非常に読みやすい(しかも面白い)2編の怪異譚。
「夢見村にて」は筒井康隆チックで好み。
そして今日7月6日は大二郎先生お誕生日。おめでとうございます。これからも面白い作品をどんどん発表してくださいね!