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ジャンルだけでネタばれになりそうな一作。
失踪した同僚を探しに来た主人公が、絵のように牧歌的で美しい田舎町から出れなくなる不条理タイプのストーリー。
「雷鳴の館」や「ヴィレッジ」系と思いきや、意表を突く展開だった。フェア、アンフェアとかでなく話の展開に身を任せれば面白く楽しめる。
そもそもオチに全てを収束させるストーリーだから、細部に粗があるのは仕方ないが、残念なのが主人公の心情描写がしつこすぎる点。アフガン?での拷問や、逃亡時のきつさやつらさが延々と繰り返されるのが退屈。ここらは本質には関係のないことなのだからもう少し割愛してスピード感を出しても良かったのでは?
アイデアもいいし、中盤の失踪した同僚が現れる?辺りからの展開は面白いが、これで続編を作るというのもまたスゴイ。しかも三部作?読んでみたい。
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評価ぎ高かったので期待しすぎた。つまらなくはないが、読んでいて楽しくもない。痛い描写や苦境が満載なので。。。
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とにかく痛いし不条理だししつこい。映像作品の「そういう類い」の描写を小説に落としたかっただけ?オチも小説として面白くない。
最後まで読み通したのでそこまでひどくはないのかもしれないけど、続編は読まなくて良いと思った。
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最終的にこうくるかと思い、結局、映画かドラマの原作ねらいなのかと感じた。街を出れない話なら、筒井康隆の短編の方が怖かった。
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あらすじ
川辺で目をさましたイーサン。彼はシークレットサ-ビスで、行方不明になった捜査官を探しにきたのだった。この町と住民はおかしい。静かだ。平和そうに見えるのに、何か秘密がある。町を出て行こうとすると必ず邪魔される。さらに行方不明の捜査官まで見つかる。20才以上も年を取って…。
アメリカの映画とかドラマでよくある設定。実際ドラマ化が決定されているらしい。Mナイトシャラマン監督で。ぴったりだと思う。作者は「ツインピークス」も意識して書いたらしい。作品のタイプは違うが、風光明媚な小さな村が舞台になっているところはそうだと思う。一気に読めました。
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訳者が東野さやかさんというところで新規開拓した1冊。
ジョンハート、ウイリアムランディと大当りだったのもあってワクワクして読み進めると…。なんだか微妙。
基本的にストーリーに気持ちを目一杯引きずられる私としては入りずらい、完全な『ミステリー』。
半分くらいまでガマンしたけれど、耐え切れずに結末を読んでしまうという荒技で最後まで読み切った。
結論から言えば、結末を知ってからの後半は一気読み。確かに面白い。
でも…。やっぱり『義理を通せば最後には正義が勝つ!』的なストーリーが、私的には好みのよう。
ちなみに。寝る前に読むと夢を見てしまいそうで怖くて、いちばん心安らぐ『大草原シリーズ』を再読中。
秀逸なストーリーとは思うけれど、好みの分かれる1冊かもしれない。
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パインズという町で記憶消失の男が目覚める。彼は病院に送られじょじょに記憶を取り戻すのだが・・・住人の不可解な行動に疑問を持つ彼は、協力者を得て町の謎を暴こうとするのだった。パインズの正体を知ればあなたは驚愕すること間違いない、壮大な結末には圧倒される。
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内容(「BOOK」データベースより)
川沿いの芝生で目覚めた男は所持品の大半を失い、自分の名さえ思い出せない。しかも全身がやけに痛む。事故にでも遭ったのか…。やがて病院で記憶を回復し、みずからが捜査官だと思い出した男は、町の保安官や住民に助けを求めた。だが、この美しい町パインズはどこか狂っていた。住民は男が町から出ようとするのを執拗に阻み続け、外部との連絡にも必ず邪魔が入る―絶対予測不能の衝撃のラスト!
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恩田陸おすすめ、の帯につられて買いました。
SFとしてはまぁまぁ面白かったけどミステリーとしてはオチが読めてしまうので面白くなかった…
それにしても理不尽に人が死にすぎるので読んでてつらかったです。飛行機での移動中でこれしか読むものなかったから全部読んだけど、再読はないな〜
まさにアメリカの連続ドラマ、ってかんじ。
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目覚めると見知らぬ土地に倒れていて、自分が何者かも、何が起きたかも思い出せない男。彼はバークという捜査官で、仕事でこの街、ウェイワード・パインズに来たことを思い出すが、パインズはのどかな景色とは裏腹に奇妙な気配に包まれた街だった。一体ここは何なのか、住民達は何を隠しているのか。
同著者のダークマターが面白かったので読んでみた。
すごい設定なのと、ナイト・シャラマンが映像化してることもあり、オチが微妙だったらどーしようと思いましたが(特にケイトが老化してた時。もうこれ普通には辻褄合わせんの無理だろってなった)、すごい!!わー、そうか!!って見事に騙されました。
それだけに、すべてはもう取り返しがつかないと知った時の絶望感と、家族と再会した時の嬉しいけど複雑な気持ちとにどっぷり共感できました、
いやまじで絶望するだろ、これ。よくこんなの思いつきますな。。
そして何がすごいって、このオチで続編があって3部作ってことです。この展開で続きって。。ってなりますが、どうなるのか!? 気になりすぎ。
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途中、昔みた映画「トゥルーマンショー」を思い出してしまった。
話のオチも雰囲気も全然違うのだが、そんな瞬間がある。
共通点は監視だからであろうか。
途中でてくる、ジュラシックパークの一節。
「人類が明日滅亡しても、地球は気づきもしない。」
2秒ぐらい手を止めて考えた。
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ひょっとしたら苦手な不条理系の暗いミステリーかと思っていたんだけど、イヤイヤどうして。どうなってるの?どうなっちゃうの!?そうきたか!のエンターテイメント。とても楽しめました。三部作になるそうで、このあとも楽しみ。早く続編が読みたいです。
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行方不明になっていたシークレットサービス捜査官のエヴァンズとケイトを捜していた特別捜査官のイーサンバークは交通事故に遭い、負傷したが、命からがら事故現場から逃げ出す。
偶然とどまった、ウェイワード・パインズの町の屋敷で、行方不明になっていたエヴァンズの死体をみつける。
外部と連絡を取ろうとするが、意識を失い、ウェイワード・パインズの病院に入れられて、そこから出してもらえなくなってしまう。
イーサンは外部の人間と全く接触できなくなってしまう。インターネットも電話も通じない。
町の保安官に車を借りることすらできない。
「おかしいのはこの町のほうだ」
ケイトが知らない家の主婦となっていて、イーサンのことを全く知らないという。が、問いただすとケイトはイーサンを実は覚えていた。だけど、ケイトは歳をとりすぎている。二十は上だ。イーサンが事故に遭ってまだ4日しかたっていないのに。
ケイトは「この町でだってすばらしい人生を送ることはできる」という。
イーサンは車を盗難してパインズを出ようと試みる。
しかしポープ保安官にみつかって止められてしまう。
ポープは言う「きみは芝居をしているんだよ。きみがエヴァンズを殺したんだ」
ウェイワード・パインズ 美しい地獄
ラストシーンでは、真実を突き止めたイーサンがどういう選択をするのか息をのみました。
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記憶を無くしたシークレットサービスの特別捜査官が、アメリカの田舎町パインズで目を覚ます。自分の名さえ思い出せない。しかも全身がやけに痛む。病院で少しずつ記憶を回復し、自分が捜査官だと思い出した彼は、町の保安官や住民に助けを求めるも、まったく要領を得ない。自分の身分を証明するものは何も無く、携帯電話もお金も無い。しかも外部と連絡が取れないし、取ろうとしても邪魔が入る。この町で過ごすにつれ、少しずつこの美しい町パインズが何かおかしいと感じてくる。何となくおかしい。何かが狂っている。
読者は本書を読み進めるにつれ、彼が本当に捜査官なのか、彼が思い出した記憶すら本当のことなのか分からなくなってくる。何がいったい真実なんだ。
駄目だ、これ以上は書くとネタバレになってしまう。
ただ、すごく面白い、まさに一気読みだった。
この本のジャンルの詳細を書いてしまうとそれもネタバレになるので、ものすごく大きく分けるとすれば「脱走・脱出もの」ということになるのかな。
筆者は幼少の頃、往年の傑作ドラマ『ツイン・ピークス』にはまり、自分でもこのような物語を書いてみたいと思い、20年間構想をあたためて本書を書いたそうだ。『ツイン・ピークス』と本書の話はまったく違うが、アメリカの美しい片田舎の町が実は・・・という感じは非常に似ている。
本作を読み終わるまで本作が3部作であることは知らなかったし、映像化されていることも知らなかった。この1冊で十分面白いし、完結している。でも、続きがあると知ったら読まずにはいられない。第二作『ウェイワード-背反者たち-』、第三作『ラスト・タウン-神の怒り-』、早速、読んでみよう。
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時間を取って一気読みすべき本。途中で読むのを一時停止すると、あまりに気になって&気持ち悪くて、他のコトが手につかなくなりそうなのでご注意を(笑
(ハヤカワのSFにしては、スイスイ読める方だと思うので数時間で読み終わるかと)
既にFOXでドラマ化もされているんですね。あまりアメリカのドラマは見ないのですが、数少ない見た作品の中だとXファイルに近いかなぁ。
本著のストーリーは、アメリカの田舎街へ捜査に向かったところ、事故に巻き込まれて記憶喪失状態で目覚めた捜査官が、この美しいながらもどこかがおかしい街の謎に挑んでいくという話。
読み進めていくと、「えっ!?」と引っかかる矛盾とも思える要素が次々と出てきて、捜査官の過去のトラウマとも相まって、一体誰がおかしいのか?と混乱の極みに達するのですが、最後は「おー、そう来たかー!」と驚かされます。裏表紙のあらすじに「絶対予測不可能の衝撃のラスト!」と書いてあって、そこまでかなぁとは思いつつ(笑 でも、そう書くのもわかるドラマチックなストーリー展開でした。
著者の筆力は素晴らしく、文章を読んでいて非常に落ち着かない気持ちにさせられます。途中の閉塞感と言ったら、個人的な読書経験の中でここまで追い込まれた感覚を味わったコトは無いってくらい。
諸々の謎が明かされた後の展開は、逆に少しアッサリしすぎていて、これで良いの?って感もありましたが、全般的には楽しませていただきました。
しかし、もし自分があの街の住人だったとしたら遠からずおかしいと思い始めると思います。あんまり書くとネタバレなので言えませんが…。
SFの中でも、知的な気付きがあるものと言うよりはエンタメ寄りだと感じました。続編読むかなー、どうするかなー。