レシピもさることながら額縁に・・・
2016/06/04 17:51
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投稿者:てちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
安定して楽しめる「まかない君」。
登場人物同士の掛け合いや実際使えるレシピ(ソースやドレッシングを別の料理に合わせたり、スープも味つけにバリエーションがつけやすかったりで、本当に使えます)などなど、楽しみどころ満載なこの漫画ですが、欠かすことのできない要素に「額縁の格言」があります。
ダジャレが大半なのですが、ときどきやけにマニアックなネタやなにやらがポーンと入っていて、気が向いたときに調べるのもまた新しい楽しみ方かもしれません。
あの額縁にこそ西川先生の本音があふれている!かも。
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絵柄は素朴で地味め、ストーリーも淡々に進む、キャラの個性も平凡でパッとしない
作るメニューも家庭的そのもの。料理をするシーンに、ド派手さの欠片もないし、他の料理自慢とバトッたりもしない
ハッキリ言っちゃえば、盛り上がりに大いに欠ける
けど、そこが何よりもイイのだ
「普通」に安心できる
食事を料理上手の男子が作って、食べる事が好きな美?少女が美味しそうに食べる
それだけの内容だが、その当たり前の展開、作る→食べる→幸せになる、どっちも、が読み手を惹き込む
また、浩平の作る料理があまり突飛でないし、材料も簡単に近所の店で入り、手順を適当に描いてないので、読み手も作りたい、と思える点も高評価に繋がる
女性陣が食べるシーンに、ガッツリでなく、ほんのりとしたエロスを含ませるトコがあるので、ヤマシタトモコの『くうのむところにたべるとこ』が好きな読み手なら、この『まかない君』も楽しみながら読めると思う
浩平と佳乃、凛のウィットと悪戯心に富んだ会話に、弥生が煙に巻かれ、天然ボケな発言を発揮するくだりも面白くてイイ
あと、これは私だけかも知れないが、女性陣の眉の形にキュンと来る
現在、大好評連載中のグルメジャンルの漫画の中で、最も実写化して欲しい作品
こういう、“ありきたり”さが逆に、今、必要な気がするんですよね
個人的に、この2巻でお腹が減ったのは、茹で豚のニラだれがけ、たたききゅうり、にんじんとしらすの阿修羅のごとく、雑なワンタンが第14話の『帰り来る夏』
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たまらん! 料理を食う時の女の子の口元の描写もたまらんし、料理を手伝ってくれるようになった三女を見る時の浩平の表情の機微もスパイス的塩梅でたまらん!
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日頃偏ったフェチズムのみを追求し、それを漫画に描き表し続ける西川魯介さんが
何を思ったのかまっとうな自炊料理漫画を書き上げた。それがこれ。
作品に出てくる料理は全て一度試作してから描いているせいか
調理過程や味の評価、はたまた食後の団欒にまでリアリティがある。気がする。
真っ当な作品のはずだけど、随所に現れる作者お得意のエロチシズムはなんなの?良い。
どんな事情が知らないけど、従妹の三姉妹の家に居候をする事になった主人公の浩平。
三姉妹のいずれも料理スキルが無いために、料理係に抜擢され
その調理の過程と食事風景をひたすら楽しみ
更にその料理に対して冷静かつストレートな評価を下す長女・凛。
小説家の性分か、発言内容全てに小粋な感じの捻りがある次女・佳乃。
脳を介さず、感想は全て骨髄反射な三女・弥生。
彼女たちの食事中の料理の感想及び、食後の雑談もまた面白い。
ただ1つ難があるとすれば、浩平と弥生の絡みが多い事かな。
もっと凛、佳乃との絡みもあれば更に楽しめたと思う。