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ゴミ屋敷専門の片付け業者にアルバイトとして働き体験記
ゴミ屋敷になる原因はいろいろ
若い女性も意外と多いようだ
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前半は、興味本位で読む「下世話な本」という感じだが、後半の社長夫婦のインタビュー、筆者の感想が良かった。ゴミ屋敷住民は何らかの精神的問題を抱えており、社長夫婦がもちろん商売ではあるのだが、住民が根本的な問題を解決できるように励ましているのが印象的だった。
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ゴミ屋敷と言っても100人いれば100通りのゴミ屋敷があり、個性豊かですごく面白い。特に蟻地獄のようなすり鉢状になったゴミに囲まれて暮らしていた話が印象深い。本を読んでいて、おそらく仕事場で借りている格安アパートの斜め下がゴミ屋敷化していることに気づいた。アパート経営には憧れがあったのだけど怖くなる。物を集める癖がなくて本当によかった。
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ライターである著者がゴミ屋敷専門のお掃除屋さん『孫の手』にアルバイトとして入社し、実際にゴミ屋敷の清掃を行うルポルタージュ。
実にさまざまなゴミ屋敷が登場し、写真も多く掲載されている(これを喜んで見る人は少ないだろうが…)。
最近は多くの特殊清掃系の会社があるが、この「孫の手」の特徴は分割払いを認め、アフターケアもしてくれるという点。時には「お母さん」(社長の奥さん)に「どうしてそうなっちゃったの!」「ちゃんとしなさい!」とお説教されることもある。普段の私なら、仕事でやっているのだから粛々と清掃だけすれば良いのに…余計なお世話だろう…という感想を抱きがちだが、後半の章で述べられる社長夫妻がなぜゴミ屋敷専門の清掃業者を始めたのかのいきさつなどを読み、また酷いゴミ屋敷の惨状をいくつも見せられると、お説教もやむなしか…と思ってしまった。それに、意外にもそれにより依頼を断られたことはないという。
世の中にはどうしても片付けのできない人もいて、死ぬほど悩んでいることもあることを知った。そうした人たちやまたそうした店子を抱えてしまった大家さんにとって、「孫の手」はまさに救いの手であるだろう。
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ゴミ屋敷というテーマである点、現場の写真が多数ある点から、綺麗好きや潔癖症の方にはおすすめはできない。
ゴミ屋敷について外から批判するわけでも、一度の取材で終わらせてしまうわけでもなく、実際に給料をもらって、働きながら取材していくのは、日々アングラな場所へ飛び込んでいるライターならではの発想だと感じた。
ゴミ屋敷という重たいテーマだが、ふわりとした筆者の毒や小ボケのおかげでスムーズに読めた。
たくさんの現場を少しずつ載せる形式だったが、個人的には1つの現場にフォーカスしたもっと濃厚なものを読んでみたいと思った。
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ライターがゴミ屋敷清掃会社で働いてみた体験記。本の趣旨とは関係ないが、取材先で働きながらルポするというスタイルは、ライターの働き方としておもしろいかもしれない。
それはともかく、ここで紹介されている事例はどれもすさまじい。自分もそんなに整理整頓してる訳じゃないが、毎週ゴミ捨ててるし掃除もしている。こうじゃなくて良かった。しかし将来絶対こうならないとは言えない。ボケたら、いやボケなくてもこうなる可能性はある。
この本とは別の会社が清掃の様子をyoutubeにアップロードした動画も見てみた。それはそれですさまじいし興味深いが、この本の場合、文章からゴミの様子を想像するおもしろさがある。欲を言えば、ごみ屋敷に住む依頼人の人生に少し突っ込んだインタビューも読んでみたかった。ゴミがなくなるのが少しさみしい、という言葉が印象的。少しだけわかるような気もする。
社会的孤立の問題がこういう形で表れる、というのは他人事でないが興味深い。本書で書いてある通り、地域社会が機能していたら、誰かと一緒に住んでいたらこういう事態にはなりにくいだろう。人は家をゴミ屋敷にできるほど自由で孤独になってしまった。それにしてもゴミの山からオナホを発掘されちゃうのは嫌すぎる。
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文章を読んでいるだけで顔が歪みそうになる良いルポタージュ。
白黒の写真でもダメな人はダメであろう室内の様子をしっかり記している。