紙の本
よく分かる
2021/01/27 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イ! - この投稿者のレビュー一覧を見る
遅ればせながら,この本を読むことにした.題名のとおり,1から書かれていて前提知識もほとんどいらない.会話形式で書かれているので,読みやすい.
投稿元:
レビューを見る
やるせなさで崩壊して放射線が出ちゃうとかいうのはいまいちピンとこないけど初心者向けの良本。女性向け。電車で読むのは漫画イラストがちとハズかった。
投稿元:
レビューを見る
とてもとてもわかりやすい。もともとわかりやすい菊池さんのお話しを、小峰さんがさらに引き出してくれる。
「放射能」ではない、「放射線」である。
専門の者が非専門の人たちにどのように話せば伝わるのか--仕事で地元の方々に説明し理解を求めなければならない、うちらの会社にとっても、ありがたい事例として参考にさせていただきたい。
小峰さんのあとがきで涙。
さて、明日(4/25)は梅田で出版イベント。楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
子を持つ親として、ネットでつまみ食いして調べるより、一度きちんと基礎を知っておきたかったので購入。とても分かりやすく、今まで誤解していたことが色々あったのも分かった。
菊池さん、物理学者ということで、これまで縁がなかった人だと思ったら、フィリップ・K・ディックの翻訳をされたのを2冊とも持ってたw
投稿元:
レビューを見る
2011年のあの日以来、聞かない日はなくなったような言葉たち。
「放射線」。おっかないのはわかるのに、“どう怖い”のかはわからないままだった。
わからないなら調べよう。
そして困った。
ネットの上では情報が氾濫しすぎていた。
素人の私ですら頭を抱えるデマやはったり、ミスリードの嵐。
これでは情報を分別するだけで労力を消費してしまって、一番肝心な「怖がるために知っておかなければならないこと」が宙ぶらりんのままだ。
やっぱりこういう時は本だ――とはいっても、書店に並ぶのが必ずしも読み手にとっての“良著”とは限らない。
トンデモ本でなくとも、こちらの学力のキャパオーバーでは困るし。
その点、この本は非常にありがたい本でした。
文系あがりがすっかり忘れていた科学の基礎的なあれこれから、簡易な文でこつこつと、放射線とは何かを説明してくれます。
放射線が“何故”怖いのか。“どう”“どれくらい”から怖いのか。
それを知っているかいないかで、リスクの形は変わってくるはず。
“正しくリスクをとる”。そのために有効な入り口となる本かと。
投稿元:
レビューを見る
理科が苦手だった私でも分かりやすく書いてくださってる。
アホでも分かるように、本当に『いちから』説明してくださってる。
原子の仕組みとか、基礎的な所から説明しているので分かりやすい。
ただ、それでも徐々にレベルが上がるにつれ、???って思う所が増えてしまいましたが。そこは、私が精進します。
何度も繰り返し読みたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
「変えようのない自然の法則を知ってそれぞれ生活の選択をしていこう」という前書きの言葉には、ヴォネガットが「スローターハウス5」で引用した「ニーバーの祈り」(“神よ変えられない物事を受け入れる勇気と変えることのできる物事を変える勇気とその違いを見分けることのできる知恵をお与えください”)のエコーがある。
投稿元:
レビューを見る
福島出身のミュージシャン・小峰公子さんが物理学者の菊池誠センセイにゴチャゴチャして分かりにくい放射線やら放射能やらアレコレ聞いてみたことを対話形式でまとめた解説本。
放射線の基本から福島産の食べ物と内部被ばくのことまで、公子さんが「放射能とかよぐ分かんねんだけんじょも!」という科学リテラシーがあまり高くない一般市民に徹してくださっているので、菊池センセイの説明もいちから正しく、しかも非常に分かりやすく噛み砕かれています。
そこそこ知識のあるひとにとってはやや物足りないかもしれませんが、ベクレルとかシーベルトとかなにそれおいしいの?っていうひとにはたいへんとっつきやすいと思うので、これから化学を習う中高生や習ったはずの物理や化学をすっかり忘れてしまったパパ・ママがお子さんといっしょに読んでいただきたい良書でございます。
投稿元:
レビューを見る
うわー、これは本当にわかりやすい本だ。不安な知り合いに買ってあげたいけど不安な知り合いがいない(笑)。問題は不安にはしてないけど「危険だ」って思いこんでて何の根拠もなく不用意に口走る知り合いはいて、そういう人には奨められないってことかな。なにしろ「正しい情報を求めてない」から。
投稿元:
レビューを見る
帯に「これ中学校の教科書にしたほうがいいよ。」としりあがり寿氏がオススメしてるとおり。
物理学的に放射線というのはどういうものなのか、そこが一番わかっていなかった、私の場合。
こんなに原子やら元素記号表とかわかりやすく説明してくれてる教科書なんかないよ。忘れちゃっただけかもしれないけど・・・こういう風に幸か不幸か現実に即して説明されればわすれないというもの。
基礎的なところをないがしろにしていたら、情報も正しくは読み取れないし、言葉の意味も正しくわかっていなければ、報道も誤解して受け止め、いわゆる風評被害を助長しかねないと思った。
放射線の問題に対してどう向き合うか、そのスタンスは百人百様だけど、第1部の内容は、普遍的な事実として全員がふまえておいたほうがいいだろうね。
第2部の内容は、賛否あるだろうなぁ。事実は事実だけど受け止める側の問題だからねぇ
投稿元:
レビューを見る
予備知識ゼロで、放射線関連について学べる本。
読むきっかけは、「放射線って結局なんだろう。知りたい!」とかではなく、著者の「小峰公子さん」と、本のデザインに惹かれた。
放射能とか、半減期とか、なんとなくのイメージだけを持っているだけであれば、一度読んでみると良いと思う。
投稿元:
レビューを見る
チェック項目10箇所。天然の放射性物質でも人口の放射性物質でも、出てくる放射線が違うわけじゃないよ、地球に生きている以上、自然放射線は避けられないし、気にしてもしかたないよね、それに、世界的に見ると、日本は自然放射線の量が少ないほうなんだよ、震災前の東日本は特に少なかった。α線:ウランやラジウムやラドンみたいな、原子番号が大きい原子の原子核が壊れるときによく出る、β線:セシウムやヨウ素やストロンチウムから出る、実は電子、γ線:光。からだに取り込まれた放射性物質は、物理的半減期と生物学的半減期の両方で減っていくわけ。カリウム40は避けようがないよ、米でも野菜でも肉でもなんにでもカリウムが入ってるし、からだには必須のミネラルだから。放射性物質は、皮膚から染み込んだりしない、γ線はからだやモノの中までぴゅんぴゅん入ってくるけど、それがからだの中に残るわけじゃないし、もちろん、うつったりしない。体細胞のDNAが傷ついても子どもに遺伝しないというのは確認しておいたほうがいいんじゃないかな。
投稿元:
レビューを見る
基礎知識のない人向けに、放射線について対話形式で「いちから」解説。
「わかりやすく」を優先しているから、厳密には不正確とか、大雑把という部分もあり、そういう点についてはサポートページを作って、より詳しく解説。3刷までの修正(間違いというより、よりわかりやすくという修正がほとんど)箇所も紹介している。
http://theremin.sakura.ne.jp/ichikara/
自らの仕事への誠実さを感じる。
投稿元:
レビューを見る
やっぱり根本的な知識を身につけてない人があーだこーだといっても話は一向に進まない。だからといってそういう人はこのような本を手に取り読もうとすることもまずない。
今一番必要なのは真実をどう解釈するかという学問的要素に頼れないところ。それを補うにはやはり自らが学ばなければいけないこと。そのためのテキストはこの世に用意はされている。それを選ぶかは人次第ってことか。
自然でも人工でも放射線の違いはない、自然の物ならいいというわけではない。
放射線 α線 β線 γ線
α 原子番号の大きい原子の原子核が壊れる時によく出る。 服の上から当たっても服で止まり体には届かない、肌に当たっても表面で止まる。
β 正体は電子、ただし勢いのある電子だから危険。5ミリくらいの厚さのアルミ板、体に当たっても皮膚で止まる。
γ すごく強い光、光の粒が飛んでゆく。不安定な原子核は有り余ったエネルギーを放出して安定な原子核に変わっていく。体の奥まで侵入する、が体を突き抜けたγ線は、何も悪さをしない。
体に取り込まれた放射性物質は、物理的半減期と生物的半減期の両方で減っていく。 崩壊と排泄
ストロンチウム 骨 セシウム 筋肉まんべんなく
ベクレル 放射性物質の原子が一秒間に何個崩壊するのかを表す単位
シーベルト 放射線による被曝の量を表す単位
等価線量 甲状腺被曝量 一キログラム当たり
実行線量 体全体への放射線の影響の大きさ
いろいろな臓器の等価線量を体全体で平均したもの 年間被ばく量
空間線量 率 そこに一時間いたらそれだけ被曝する
0.1マイクロシーベルト毎時の場所に一年間生活するとして 0.9ミリシーベルト
周囲の広い範囲から飛んでくる放射線を合わせたもの
内部被曝
体の中にはカリウム40が4000ベクレル存在
毎日100ベクレル食べ続けているという事。
預託実行線量 食品による被曝
セシウム137 7万5000ベクレル食べると預託実行線量が1㎜シーベルト。
投稿元:
レビューを見る
放射線なんていうものを理解するには、難しい専門的な本じゃないと無理かもしれないですし、放射能関連の本を2,3冊読んだ僕でも、この分野には、ぼやぁっとしていたりします。それでも、実生活に影響があるのだから、と切実な人は言うまでもなく、なんとなく知っておいた方がいいんだろうけど、読書苦手だしという人でも、きっと読んでいけると思いながら、読了しましたし、その後には、幾分、放射能についてクリアな視点がもたらされたような気がしています。