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電子書籍
ヒロイン、頑張る
2014/11/30 00:36
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投稿者:レイローズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラウラーノ共和国のヴィスコンティ家に期限付き契約結婚したオステリアの薔薇と呼ばれるマリアンジェラは、人妻であった母と聖職者である現聖王の地位にあるクレメンスとの間にできた不義の子だった。マリアンジェラはそのこととと、義父に「お前され生まれてこなければ!」と言われ殺されそうになった過去ゆえにいつも周囲に嘲笑されているように感じて心を凍らせて生きてきたが、結婚相手のレオナルドはそんなこと微塵も気にせず、それどころか「生きていてくれてよかった」とマリアンジェラの全てを肯定するのだった。そんなレオナルドにマリアンジェラはいつしか魅かれていき、仮初めの契約結婚を本物にしたいと考えるようになったのだが----。
本当の父親、聖王クレメンスがマリアンジェラの気持ちなんかお構いなしにレオナルドとの結婚無効を迫ってきます。クレメンスは愛だと言いますが、完全な我儘、昔奪われた恋人の代わりの執着でしかないのを本人が自覚しているところが怖いです。
ちょっともやっとした終わりなので、2巻で完結なら物語としては不出来な感ががします。でも、続刊が出るにしては、ヒロインがすっかり強くなったのでこれ以上はいらないような気もします。
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