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一行目:右手に月石
壮大なファンタジー。
いーんだけど、おもしろいんだけど、うーん。
このレベルだと他にもおもしろいファンタジーたくさんあるしなあ…
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最初の数ページで一気に引き込まれたものの、100ページ越えないあたりで読むのに疲れてしまった。描写は重厚だし生活感も伝わってくるのだが、いかんせん本筋がわかりづらく物語に入り込めず。情報量の多さにかえって惑わされているような気がした。
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自然と書物。
それをいとおしむ心。
感じる心。
全体的に感じた印象を表すとこれかなあ。
羊皮紙とかインクとか封蝋とか
そういったひとつひとつ手間暇かけられているものに
一種の美しさを感じるし
自然の引き起こす情景や
魔術と連動した自然の表現が
なんともいえず素敵だった。
ジュブナイルのように、読みやすくイメージしやすく、
というよりも、言葉の持つ美しさや
思いもよらない比喩や表現に豊かな気持ちにさせられた。
読書をした、活字に触れたな、っていう満足感。
すごく時間はかかったけど。
カリュドウという過去を背負った少年の生まれ育ち、
彼と彼の前世を伴った旅に寄り添い、
最後に出てきた老いた彼の涙に、
人間への愛を感じて私も涙ぐんだ。
素敵な文章に触れられてよかったなあと思う作品でした。
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最初は精緻な表紙に惹かれたジャケ買い。
何処か懐かしさがあるけれど、こういうファンタジー世界好きだわ~。
他の本も読んでみよう。
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日本文学ファンタジーで久々に面白い‼思えるものに出会えました
世界観が事細かに設定されていてすっかり没頭して読ませていただきました
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おお、本格ファンタジー。
右手に月石、左手に黒曜石、口のなかに真珠を持って生まれたカリュドウ。これらの石の意味に気づいた時は、ああ、そういうことか…と思いました。
壮大な因縁の物語が描かれていたので、カリュドウの幼少期やアンジストの「理由」がもっとしっかり示されているとなお良かったかもなあと思う。
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あまりファンタジーを読まないので「読み切れるかしら……」と心配していたのだが、とってもおもしろかった! 魔道師に立ち向かう“夜の写本師”が、なぜ魔道師ではいけないのかが明かされると、読者が共有するものが増え物語への理解も増す。また品があり無意味な描写が存在しないので、この膨大な英知を操る作者にも尊敬の念を抱かずにはいられない。月と闇と海、それらをファンタジーとして著した世界に一から百まで魅了された。“ギデスディンの魔法”は本好きのこころを刺激してやまないし、できることならそこに記された文章を読んでみたい。
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世界感、魔術師の在り様が独特、ちょっとダークなファンタジー。腑に落ちない箇所がチラホラ、一読で理解するのは難しいかも。
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来し方の因果が広がり、及ぼした影響を拾って解消していく魔法の物語で復讐譚です。ただ復讐者が凪いだ環境に置かれる穏やかな物語でもあるので、安心して読めました。
復讐譚と言いましたが、青春ものでもあります。主人公は成長します。復讐者が人間らしくあることのできる、周囲の人々のあたたかさが感じられます。この辺の人間ドラマには、癒されました。
解説文からも熱いファンタジーへの思いが感じられる『夜の写本師』おすすめです。
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一気読みにて読了。
一つの描写からたくさんのイメージが湧き起こる。
こんなにも面白い小説があったなんて。
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最近面白いと思える国産ファンタジーが多くて嬉しい。しかもいろんか角度から来るから油断ならない。
図書館の魔女と違ってバンバン魔法も魔道書も出るけど、完璧な理論と生い立ちに支えられた魔法はご都合主義にならず、質の悪い添加物にならない。
復讐怨み妬みがベースだから決して爽快ではないけど、また一つ良いファンタジーに出会えたなと思う。
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大満足の一冊! ただ 内容的には これだけのページ数では物足りない 雰囲気は ガースニクスの「古王国シリーズ」+ハリポタの「不死鳥の騎士団」以降 という感じかな 明るい部分は まったく無いと言ってもいいけれど とにかく 文体と表現力の緻密さストーリー 言葉の美しさがとても好みでした! 上質の大人のファタジー
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復讐の為に何度も生まれ変わる主人公が、あきらめずに見事遂げるまでの長い長いお話。勧善懲悪かなと思ったら、最後の最後で理由があって、考えさせられました。魔女は今どうしているのかとそっちに矛先を向けたい。
弟子に最後なった生まれ変わりと、今度こそ幸せになってほしいと思うのですが、さすがに歳が離れすぎでしょうか。
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美しくて残酷なファンタジーの世界を堪能できた。ちょっと展開が早いので、上下巻にして登場人物の心の流れをもっと読ませてほしかった。
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ファンタジーではあるけれど、きらっきらの世界とは違う。人が持つ復讐や妬みなど暗闇に真っ向から向き合う物語である。
とにかく読み切りたくて夢中でページをめくってしまっているので、じっくりじっくり読み返したい。