投稿元:
レビューを見る
2017年最初の一冊。王道のファンタジ。
あらすじ(背表紙より)
右手に月石、左手に黒曜石、口のなかに真珠。三つの品をもって生まれてきたカリュドウ。呪われた大魔道師アンジストに目の前で育ての親を殺されたことで、彼の人生は一変する。宿敵を滅ぼすべく、カリュドウは魔法ならざる魔法を操る“夜の写本師”の修業をつむが…。日本ファンタジーの歴史を塗り替え、読書界にセンセーションをまき起こした著者のデビュー作、待望の文庫化。
投稿元:
レビューを見る
心の闇の部分をも請け負う魔道士たち。そうした者たちの中で繰り広げられる復讐劇。
「月の書」「三人の魔女」
幾千の年を超えても続く野望と呪い。
海に飲み込まれるシーンなどは詩的な感じがした。イメージが広がる。
激しい描写もあるにもかかわらず、それほどおどろおどろしくは感じなかった。
陰陽の陰の方のファンタジー。
投稿元:
レビューを見る
転生して名前が変わるの覚えにくい
みんな性格が悪い
夜の写本師ってファンタジーぽくてわくわくする
投稿元:
レビューを見る
装丁とタイトルが魅力的で、未知の世界へと誘われるその雰囲気がたまらなく好き。こういうコテコテのファンタジーを読むのが初めてで少しためらいもあったけれど、終盤はページをめくる手が止まらない。言葉選びがとても丁寧で、植物や原石をひとつひとつ調べながら読み進めていきたいくらい細かい。最初は少し読みづらく感じたけれど、慣れるとスラスラと読めてくる。
〈夜の〉写本師という響きがなんとも蠱惑的で、ミステリアスで、物語の中に仕掛けられた魔法や明かされる運命がなんだかうまくマッチしていて、最後まで気分良く読めた気がする。
投稿元:
レビューを見る
装丁に惹かれて何作品か出てるけれどとりあえず一作目を。
あまりあらすじを見てなかったので、想像していたような内容ではなかったけれど、楽しかった。とくに後半。 続編はどんなのだろう。
投稿元:
レビューを見る
難しい表現を使うかと思いきや、突然そぐわない表現を使ったりする。
展開も早いし、あんまり面白くないかも…と読み進めるか悩みながら進んだけど、
パドゥキア編に入った頃にはそれにも慣れて、続きが気になって読めるようになりました。
投稿元:
レビューを見る
ものすごくファンタジーが読みたくなって手を出しました。魔道士や魔法のことがとても便利なものという世界ではないこと、そして主人公のカリュドウは魔道士でなく写本師であることというのがなんかすごく好きでした。夜の写本師てかっこよすぎない。三人の魔女の運命を〜というのがすごく女っぽい。女の執念と愛と憎しみっぽい。そしてあーーーアンジストあーーーー!ってなりました。悪いいけめんっていい。あと、キアルスのキャラクターがすごく好きで、そしてイスルイールもめっちゃ好きでした。カリュドウの最後の落ち着きっぷりもよかったです。キアルスの話も読みたいと思ったし、エマの話もしてって気持ちで、エイリャの話ももっとききたい。でも最後の怒涛の展開に置いていかれそうになりました。
投稿元:
レビューを見る
唐突な事象やご都合主義な展開にちょっとついていけない。
ほっとするシーンがない。
人物が浅い。キャラがつかめない。
娯楽として、読んでいて単純に楽しいと感じるところがあまりない。
それぞれの魔法の特徴がわかりずらい。もっと丁寧に設定し、書いてもいいのでは。魔導師の話なんだから。
とりあえず戦闘は派手でエグい。
でも、ヨーロッパの古典ファンタジーのような雰囲気は出ていたように思う。
投稿元:
レビューを見る
面白い、んだけど、だけど。
なにかが引っかかるのか、どうにも世界に入り込めず、なかなか最後まで読めなかった。
設定も構成も面白いはずなのに、文章が好みに合わないのか、とにかく進まない。
うーん、続きのシリーズはどうしようかなぁ。
投稿元:
レビューを見る
とてもファンタジーらしいファンタジーだった。
闇が必ずしも悪ではない所に東洋を感じる。
写本師って良い。
投稿元:
レビューを見る
知り合いのお気にの本。1冊にぎゅうっと1000年が凝縮。よくある万能覚醒ラノベとは一線を画す危うい強さもいい。幻想設定も面白いんだけど、何より人間の情念が濃すぎてこの本自体が生きているよう。まさに写本師が書く魔法書。情景を頭に描ける描写力も恩田陸並です。文字や本でトラップ発動…どこかで見たなと思っていたら、JOJOのエコーズがそうだったなと。言霊物が読みたくなりました
投稿元:
レビューを見る
最初は少し入り込みにくかったものの、物語が進み出すと夢中で読めた。面白かった。
丁寧な描写の言葉の数々を、頭の中で組み立てながら想像していく作業は、深いファンタジーの世界に誘ってくれる。季節の移り変わりが美しかった。
女の強い情念が渦巻いている本。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに面白いファンタジー。
個人的には、淡々とした感情移入ができないものは、あまり好きではないけど、それ以上に惹きつけられるものがあった。
自分自身が成長していく姿も、前世を辿って全てを内包していく姿も、復讐をとげてからのその後の在り方も、好感が持てたというのも大きいかな。
他にもシリーズがあるみたいなので、機会があれば読みたい。
投稿元:
レビューを見る
唐突な展開が多く、何度も前のページを読み返したりしてしまったけど、面白かった。
千年の話がぎゅーっとつまっており、シルヴァイン、ルッカードの話は自分が物語中にぐるりと入り込んでしまったかのような錯覚を覚えるほどだった。
写本師というものもとてもいい。
投稿元:
レビューを見る
ジャケットを見たときから気になっていながら、ファンタジーを読む気分でなく数年放置していた乾石さんのオーリエラントシリーズ。繊細なジャケットが改めて素晴らしい。
「魔法使いの嫁」を見始めてすぐ原作を読み、そこからたぶん20年ぶりくらいにファンタジー熱が起きて本書を手に取った。地中海世界を思わせる舞台設定で、まほよめのようなケルティックな妖精世界ではなく、アラビアンナイト的な魔法世界を描く。
丁寧な世界設定の中で闇に乱れる人の心の動きを描き、読み手を離さない中毒性の高さはぴかいち。そして今このタイミングで読み始める私には、遅く手に取ったが故にシリーズがそろっている嬉しさよ。一冊読み終えると、その先の同世界の物語がまだまだ待っている安心感!
ファンタジーは言葉の重さ、軽さ、世界観、人間に対する考え方等、肌に合うかどうかが非常に難しいジャンルで、特に、心のダークサイドについての価値観が合わないと読むのが辛いのだけど、乾石さんはその辺の受け止め方が二元論的でなくてとても素敵。しばらくどっぷりはまっている見込みです。