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みんなのレビュー126件

みんなの評価4.2

評価内訳

121 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

最後まで気が抜けない、圧倒的な闇と呪いの復讐劇

2021/07/13 19:48

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:左京 遥 - この投稿者のレビュー一覧を見る

復讐相手は同情を誘えるような人物ではないのだが、抱えるものは全ての人間が逃れることはできず、ときには死に至ることさえもある、孤独だ。
復讐が孤独を癒すと言えば奇妙に聞こえるかもしれないが、私にはそのようにも読めた。

千年も続く復讐劇。この波がうねるような物語を説明するには陳腐な話になってしまうが、憎悪を千年も抱き続けるのは同じだけの愛を抱いていたことがなければ不可能だろう。
欠けたもの、失われたもの、奪われたものを求めるときこそ、人は何より強い持続的な衝動に駆られる。それは遥か遠い昔、生物が二つの性に分たれた時から始まったものなのかもしれない。

途中で挟まれる物語で視点人物が変わるときに、継ぎ目がない。少し混乱させられるが、物語の流れから推測することはできる。もしここで視点人物の語りではなく作者からの懇切丁寧な説明が挟まれていれば、読者はたちまち思考の糸を分断されてしまい、現実に引き戻されてしまうだろう。
また、復讐相手の過去の記述はあっさりしたもので、読んでいた時はもう少し深堀りがほしいと思ったりもしたが、物語の終わりを前にあまり長く書かれていても冗長だと今では思う。

人なら誰もが心の奥底に抱いている闇を暴かれ呼び覚まされる感覚に陥る物語だが、一人一人が持つ闇はどこかしらで繋がっていて、たった一人で立ち向かわねばならないものではないのかもしれない。
この物語を読んだ人と話すことがあれば、秘密を共有しているときのように、目には見えない繋がりを持っているかのような感覚に陥りそうだ。

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紙の本

引力

2019/06/16 20:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りゅい - この投稿者のレビュー一覧を見る

ファンタジーは情景描写や世界のイメージがつかめないものも多いけれど、とてもすんなり世界に入れた。

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紙の本

濃いです。

2018/09/09 21:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yms - この投稿者のレビュー一覧を見る

とても一冊に収まっていたとは思えない程の内容量。読み終えたときには主人公と一緒に長い長い旅を終えたようで、密度の高い小説というか、とにかく凄かった!新しい魔法の在り方がとても面白くて、魔法の種類も色々とあるし、続編も読まずにいられなくなる作品でした!

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紙の本

早く読めばよかった

2018/01/15 11:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

時代も、登場人物もどんどん入れ替わることに、最初戸惑いますが、
やがて一つの流れに収束していく。
複雑なんだけど、シンプル?とにかく一気読みです。

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紙の本

世界観に浸りました

2016/02/29 17:00

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukka - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本には珍しい本格的ファンタジーと聞いて買ってみました。世界観の説明中心に淡々と語られていくため初めは主人公に感情移入できずにいましたが、読み進めていくうちにその世界観にどんどん引き込まれてしまいました。
主人公が千年前から生まれ変わる度に奪われてきた力を取り戻すという復讐劇なのですが、単純に敵を滅ぼして終わりではないところが好きです。温かみのある結末で読後感も良かったです。

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紙の本

すばらしいファンタジー

2015/08/23 16:03

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たま - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京創元社の本の後ろの広告で、この作品に出会いました。
その時はまるで気にも留めなかったのですが、その後も同じ広告を数度目にすることで、タイトルがうっすらと記憶に残るようになりました。
しばらくして、次に読む本に悩み、新しい作者や作品を開拓したいと思った折に、ふっとこのタイトルを思い出しました。
ファンタジーであるということ以外の前情報は何もなく読み始め、一気に読み終わりました。
すてきなファンタジーでした。
世界に浸れるファンタジーでした。
乾石智子さんの作品はこの先、できうる限り追って行こうと決めました。

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紙の本

これがデビュー作とは。

2015/05/10 11:32

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る

克明かつ精細な描写により構成された世界を舞台に、欠けたるものが再び満ちる物語が語られます。主軸となる千年にも及ぶ復讐譚はもとより、外連味あふれる魔法も、主人公に突然訪れる幻視ですら、現実味をもって迫ってきました。惜しむらくは、抑圧された社会についての描写が、写本師達が魔道師に立ち向かう理由に説得力を与えるには足りない気がしますが、それを相殺して余りある圧倒的な構築力、表現力、ストーリーテリング。読了に際し、全身の肌が粟立ちました。これがデビュー作とは。乾石智子さんという魔道師に出会えた僥倖を感謝します。

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2014/06/08 13:54

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2014/04/22 04:42

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2014/08/05 22:49

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2014/05/13 03:04

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2014/06/29 10:17

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2014/06/18 00:14

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2014/05/05 13:55

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2014/05/16 00:45

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