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川越に住む大学生斉藤三郎太は 同級生の小津奈津子に強引に誘われ
路地裏にある映画館テアトロ座を訪れる。
受付で働いていた蒔村夏姫に恋をした三郎太は
再びテアトロ座を訪れアルバイトを申し出るが、
テアトロ座は閉館寸前の状況に置かれていて…。
路地裏テアトロCM動画 http://youtu.be/owagrNTuTR8
埼玉県最古の映画館 川越スカラ座をモデルにしたライトノベル。
映写方法やおじいちゃんの映写技師がいる点は違うものの、
モデルというよりテアトロ座はスカラ座そのものです。
スカラ座の事を知りすぎているので地本草子さんはスカラ座の中の人なのではないかとか、
スカラ座のあの人は受付で一目惚れしてアルバイトしているのかとか、
スカラ座の映写技師さんはおじいちゃんの先輩技師さんに映写を教わったのに違いないとか、
あらぬ妄想が次々と沸いてきます(^。^;)
映画配給のデジタル化で小さな映画館が存続の危機に陥っている現在の問題や
普通に映画を観ているだけでは気付かないような
映写技師のお仕事や映画館の事も色々理解できる内容になっているので、
映画好きの人は是非手を取って読んでみてください。
映画館で観る映画にはこういう魅力もあるんだ、と新しく気付かされる点も沢山ありました。
川越の見慣れた光景が作家の手にかかると、
こういう文章表現になるんだ!という点も面白く読めました。
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アニメイトで購入したので書き下ろしショートストーリーが付いてきました。内容はまさかの『パシフィック・リム』(笑)。
原田マハさんの『キネマの神様』が好きな本好きの人や、単館系映画が好きな人は絶対好きなはず!個人的には『サマータイムマシン・ブルース』を思い出しながら読んでました。
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映写室の描写があるので、情景を浮かべられるのは必須条件かと。あとは、川越の地理と景観があれば、なお良いです。逆に、これらが無ければお察しください。
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川越の路地裏に佇む、古ぼけた小さな映画館テアトロ座
一般的な大学生の主人公は、同級生に強引に連れて行かれたテアトロ座で受け付けにいた少女に恋をしてしまう。
彼女に近づきたい一心でアルバイトを申し出たのだが、テアトロ座を取り巻く現状に直面してしまい…。
映画と映画館を愛する人に贈る青春ストーリー
序盤はただの恋愛ものだと思ってたんですが、徐々にシナリオに惹きつけられ最後はちょっとグッときてしまいました。
主人公とヒロインはマジメ、ヒロインの父も祖父も頑固なのでそこだけだと堅苦しくなりそうだけど、主人公の友達が上手く中和してバランスがとれていました。
自分自身も川越の方の学校に行っていたので文によっての川越の街並みが上手く表現されて懐かしさもありました。
それにノンフィクションではないのですが、モデルがあって現実に近い形で書かれているのも作品に深みがあったのかもしれませんね。