投稿元:
レビューを見る
完結した、この巻で
何度も読んでみた
時間、流す音楽、精神状況が違う時に
その都度、肯定または否定を示したい台詞、心を打ってくるシーン、同じじゃなかった
けれど、このレビューを書く事を決めた今でも、この作品の内容、もしくは誰が、正しいのか、それとも、間違っているのか、決められていない
多分、これからも、結論は出ないだろう
知らない誰かを殺した事も、知っている誰かを殺された事もない私には、きっと出せない
願わくば、ずっと悩み続けたい
一つ言えるのは、この作品の隅々まで、己が思っている事、考えてきた事、伝えたい事を詰め込み切った山本先生を、私は漫画家としても、人間としても尊敬する
読みきり、拙くも、こうやって感想を書いた者としては年代の違う多くの人に手に取って欲しいが、やはり、最も読んでほしいのは、アオナと同じ年の子だ
これを読んで、世間一般的に正しいか、歪んでいるか、そこは脇に置いても構わないから、自分だけの論を持って、友達や先生、親とぶつけあって欲しい
全巻通して、面白い、でなく、自分と会話をしたくなる、この『異法人』は私は己の中の殿堂入りにする