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嘲笑われるのを承知で書くが、どんなジャンルの漫画であれ、オリジナルって事が何よりも大事だ
しかし、読んでいる内に、「この内容なら、A先生が描くよりは、B先生が描いていた方が面白いんじゃなかろうか」、そう思ってしまう作品があったりもする
漫画家全員がそうとは言わないが、ここ最近、唯一であるべき個性が似たり寄ったりになっている、私が感じてしまう漫画が増えてきている気がしてならない
それでも、稀に出逢えるのだ、「この漫画は、この先生しか絶対に描けない!!」と思え、「本物」と評したい漫画に
この『焔の眼』はそれである。『でろでろ』、『ミスミソウ』を代表作に持つ、押切蓮介先生だから、ここまでの迫力ある漫画に到った
一言で言い表すなら、純粋
狂気、恐怖、嫌悪、憎悪、悲哀、慈愛などの様々な感情、人種差別や戦争のくだらなさ、武の極み、男らしさ、少女の成長、多くの濁ったモノを一つの鍋にブッこんで、丹念に煮詰めていった結果、混じりっ気ない押切イズムが凝縮された『焔の眼』と言う作品が生まれたに違いない
この作品を生み出す際の、押切先生の苦労を思うと、身の毛がよだつ
全てに決着が付けられたラストが特に良いのだが、個人的に何度も読み返したいのは、第49話の“鬼神猛け乱れ”
クロの天下無双たる強さが、如実に出ている話だ
面白い、を通り越した何かがある漫画、もちろん、私の中では殿堂入りである
改めて、押切先生と、その作品が好きになった
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焔の眼(ほむらのめ)の最終、6巻
以下、アマゾンよりコピペです。
奴隷国「日本」。1946年から1951年へ。占領国「ショルゴール」に対してたった一人の反撃戦を戦い抜く異形の日本人「クロ」。男の拳が歴史を動かし、その神髄は赤い眼の少女「沙羅」へと引き継がれてゆく――。鬼才「押切蓮介」が重厚な筆致で描いた怪作、ついに完結!!
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最終巻ということで迫力ほとばしる作画だった。弱さは自身の魂に対する冒涜という言葉は心に響く。身体能力に限らずとも、強くあろうとすることこそが大切なのだと感じた。最後のクロの一撃はあれ波動拳だよね。ちょっと笑った
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クロの正体がただの人間なのかどうか判らない。最期のページで敵将の首が落ちた時、紙面から音が聴こえた…押切漫画の神髄を見た気がする。