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面白かった。スパイスのきいたSSは良い(^^)
私のお気に入りは『硝子の家』と『子供たちは夏の中』、どちらも私の好みのドストライクでした。
いつも長いものを読むことが多いので、たまにはこうしたもので息をつくのも良いものですね。
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かわいらしいイラストに彩られた、博物館仕立てのショートショート集。
「第三展示室 悪夢の物語」におさめられたお話は、こんなに短いのにゾッとさせられるものばかり。前後の物語がないから、自分でよけい怖い方へ想像を転がしてしまうのかもしれない。
一方で、「第四展示室 思い出の物語」はしんみりするものばかり。
家出少年のプチ冒険「家出」、旅先から小さなお土産をいつも送ってくれる友の話「お土産」。物語の中で流れる時間は数十年だったり数時間だったりいろいろだけど、数ページの最後にはどれも「そっかぁ・・・」というしんみりした余韻を残してくれる。
最後の「ふたりの間に」なんて2ページしかないのに、うっかりすると涙がこぼれそう。
言葉を尽くさなくても、読み手の感情を揺さぶるショートショートの醍醐味がぞんぶんに味わえる。
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バラエティ豊かなショートショート集。今回はホラー寄りの作品が多くて、個人的には好み。
お気に入りは「ATM」。ブラックなのだけれど笑えてしまうし、結末が気になりますねえ♪ 「リカ」も好き。これは王道のホラーという感じだなあ。
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ギャグっぽくて吹いてしまったのが「金星蟹の味」それ死亡フラグの台詞(笑)だがしかし面白い。一番好きなのは「浴室の宇宙」かなぁ、さて奥さんの判断は正しかったのだろうか?あと最後の ―館長より挨拶 の中の「…作り上げる力の〜紡ぎ出すものですよ」かつて星 新一さんが紡いだようにまたそのお弟子さんや太田さんのように誰かが誰かの影響を受けながら派生し紡がれる「果てしない物語」さて次の紡ぎ手はだれだろうか?
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【収録作品】第一展示室 十二宮の物語
①羊盗難事件/②予言する雄牛/③カストルとポルックス/④金星蟹の味/⑤獅子王の憂鬱/⑥乙女の姿しばし…/⑦天秤を観る男/⑧蠍館の女/⑨射手の計画/⑩山羊を討つ/⑪水瓶の中のカエル/⑫呑舟の魚
第二展示室 迷宮の物語
⑬浴室の宇宙/⑭子供という名の病/⑮硝子の家/⑯上を向いて歩こう/⑰ATM/⑱歯/⑲タクと過ごした半年間と
第三展示室 悪夢の物語
⑳シンボル・ツリー/㉑嗤う男/㉒子供たちは夏の中/㉓いつか見た子/㉔リカ/㉕プライベート・ビデオ/㉖手品師の憂鬱
第四展示室 思い出の物語
㉗家出/㉘蜂蜜/㉙秘密/㉚先生/㉛レスラー/㉜お土産/㉝ふたりの間に
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太田忠司さんが好きで。
星新一さんも大好きなのに、
このシリーズにはのることができないのは
なぜだろう。。。
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ショートショート。
十二星座に絡んだ話、ホラーちっくな話、誰かの思い出に絡んだ話など、テーマ別にわけて書かれている。
この前読んだものよりはオチも別々でよかった。
十二星座に絡んだ話は、結構好きだった。
牛に関する話、水瓶に関する話、双子に関する話。
不思議だったり、温かかったり。
全てのテーマが終わり、ラストのオチは読めてしまうものだったけど、ハッピーエンドだろうからいいと思う。
登場する「猫」は前作と絡んでいる。
しかし、前作は面白くないからあまり勧める気にはなれないんだが・・。
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いやぁ、ショートショートってほんとすごいよね。
この短さの中に物語がギュッと詰まってるんだから。
最後に、ぞわぞわひやぁ!となるお話が多くていったい太田さんはどうやってこんなに次々と怖いネタを思いつくんだろう。
パラパラねこちゃんに再会
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幻想系ミステリ作家の太田忠司さんが紡いだSFホラー・ファンタジー色が濃厚な33の傑作ショート・ショート作品集の2冊目です。四つの展示室の内「十二宮の物語」「迷宮の物語」「悪夢の物語」はとにかく怖くて人間の残酷な一面をこれでもかとばかりに見せつけられるブラックな笑いに満ちた作品が目白押しですから気分が悪くなる事を含めてオチに辿り着くまでに相当の覚悟が必要でしょうね。著者はこういうものしか書けないのかな?と疑いだした所で最後の「思い出の物語」に来て漸くノーマルな善意の物語にホッとし心穏やかに読み終えられましたね。