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2011.9.21
池井戸さんを読むのは2作目になります。
この作品もまた素晴らしく面白い!
堅実に経営して来た運送会社に突然起きた死亡事故。
その原因を究明するため奮闘する者、隠す為に必死になる者。
章ごとに目線が変わるので、どんどん引き込まれていきます。
大企業の体質に憤りを覚えると共に、赤松社長頑張れ!と心から応援してしまいます。
まだ上巻。
赤松社長の苦しみがまだ続くのかと思うと、わたしまで胃が痛くなりそうです。
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どんなに追い詰められても、
「人徳」のある人は、必ず報われる。
それを信じられる小説でした。
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おもしろい・・・
ひきこまれる・・・
そして
組織の中で生きる者にとって
「正しい」とは
どういうことなのか
深く考えさせられる・・・
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これを読む前は悩んだ。
自分の身近にある内容とかなり重なるから。
でも、下町ロケットが面白すぎて
読んでみた。
・・・正直、下町ロケットよりも評価は高い。
これが あの自動車メーカーを思い出すことがなければ
ドラマ、映画、ひっぱりだこになりかねない原作になったと思う。
色々な意味で 自営業とは 大手会社に勤める会社員とは
と 考えさせられる内容だった
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「どんな組織だって誰かがいわなきゃ動かない。みんなが''自分ひとり頑張ったところで''っ諦めてるから動かないだけよ」
「五十年に届こうかという歴史は大変なもんですよ,社長。今回のハードルは高いですが,これで行き詰まったら''嘘''ですよ。乗り切れるはずです」
「自社に都合の悪いことは,隠蔽するのではなく,むしろ明らかにしていくことでしか顧客の信頼をつなぎとめることはできないのだ」
「会社が成り立っているのは,お客さんがあるからよね。あなたが暴こうとしている秘密がどんなものなのかは知らない。でも,それがお客さんにとってメリットがあることなら,それは明らかにすべきだと思う。もしそれで会社が倒産するようなことがあっても,そうするべきよ。それができない会社は,そのときは生き延びても,あとで必ず行き詰まる。一番大切な人に嘘をついちゃだめよ」
「将棋の駒には動き方のルールがある。会社にはそんなものはない。なにしろ相手は人間だ。…読みも大事かもしれないが,一番大事なのは,瞬間的な判断力じゃないのか」
「会社がヒトでできているのなら,会社が本当の終焉を迎えるのは,金がなくなったときでなく人がいなくなったときだ」
「経済的な問題に転じてしまえば生き方の問題が残る。だが,生きるためには金がいる」
「」
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運送会社所有のトラックが脱輪事故を起こした。何トンというその脱輪したタイヤが不幸にも道を歩いていた女性に激突しその女性がなくなってしまうところから話は始まる。
何年か前にニュースで見た話に似てるなと本屋で手に取ったこの本ですが、リアリティにあふれ、小さな会社と大企業と呼ばれる財閥系の体制、そこで働く人々の思惑が交錯する。
事故を起こしてしまった赤松運送に整備不良の事実はなく、しかし世間からは冷たい視線、取引先の契約解除…
次々と重なる負の連鎖を断ち切るために社長の赤松は紛争し、事故の原因究明へと取り組み始める。
安全より会社のプライドを求める企業体制や、被害者家族の怒り、事故を起こしてしまった赤松運送の戸惑いがリアルに描かれていた。下巻の解決に赤松運送と被害者の心的な解決を応援しつつ。
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小さな運送会社、赤松運送のトラックが死亡事故を起こした。その事故はタイヤが外れ、飛んでいき、歩行者に当たったことによるものだった。
検査を行った製造元が出した原因は、運送会社の整備不良。そんな証拠はどこにもなかった。
一体何故そんなことが起きたのか?真実を知るため、自分の会社、社員を守るたも、赤松運送の社長は大手自動車会社に立ち向かう。
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正直タイトルからは予想もできないほど熱中した。
町の中小企業VS大企業という構図自体は珍しくないが、臨場感はものすごく感じられる。
続きが楽しみである。
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どこまでがリアルか創作か。実名に近い会社名と実際の事件とのつながりがあればノンフィクションにも思える。ミステリー小説的なストーリーの積み上げ方は迫力満点。
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評価で絶賛されていたので手にとってみました・・・。
2ページ目ですでに涙目な私。
続く第1章があまりにも重く完膚なきまでに絶望的なので、とても読み進められない・・・。
・・・と、挫けそうになりながらも、2章突入。ぐいぐいと引き付けられてあっという間に読破!
八方塞りの赤松社長を救う手が現れる度に泣きそうになります。
特に社長と不良社員門田のやりとりは、一服の清涼剤。
じいや/執事的立場の宮代さんもホッとする存在です。
莫大な口止め料を提示され、心が揺さぶられるも、事故現場を訪れ、被害者のことを思い、戦う決心をする社長! 漢だ・・・!
「1億の補償金断っていいか」
「いいですとも!」
泣いた。
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中小企業が大企業の横暴な振る舞いに翻弄されながら「馬鹿にするなよ、俺たちは負けない」という心意気。どんな境遇に陥っても、「正しいことは正しい」と胸を張って言える勇気。『下町ロケット』と相通じるところがあります。
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読み始めて2ページで目が潤んでしまった。テーマとなった事件は知っているが、小説となってどのように展開するかもわからないのに・・・
作者のうまさにはめられたかもしれない。しかし話の本筋に入る大企業ということを盾に過失を認めない会社に立ち向かう中小企業に社長。上巻は生き残りへの光も見えない展開だが、作風が読みやすく寸暇を惜しんでページをめくった。こんなに先を読みたくなった小説は久しぶりだ。
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配送中のトラックから外れたタイヤが、女性を殺してしまう事故が発生。
事故車両が所属する運送会社を経営する赤松、自動車会社の沢田、自動車会社から融資の依頼を受けた銀行の井沢、自動車会社のリコール隠しの暴露を目論む週刊誌記者の榎本。
それぞれを取り巻く環境が刻々と変わっていく様も面白いが、池井戸小説での見ものはやっぱりそれぞれの舞台で繰り広げられる心理戦。
下巻も楽しみ。
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面白い。これはかなり面白かった。
過去のトラックの脱輪事故をモデルにしたフィクションらしからぬリアルさ。
また、人間味あふれる主人公にどんどん引き込まれて、応援したくなるくらい感情移入しています。
ストーリー展開もスピード感がありとまらない。
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下町ロケットを見た後のこの作品だっただけに、話の流れが似ている点は否めない。だが、人との巡りあわせによっては良いほうにも悪いほうにも転がるものですね。