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2011.10 読了。
直木賞の「下町ロケット」が自身の今年一番のヒットだったので
同じ著者の作品「空飛ぶタイヤ」を読んでみることにした。
上下巻あるため読むのに少し時間がかかるが、内容は抜群だった。
大企業による組織ぐるみの隠蔽工作に立ち向かう中小企業社長の
姿に感動。フィクションであるが、ノンフィクションと思わせるリアリティ
があった。特に、大企業特有の”社外を見ずに社内の政治的な動き
に注力している”ところなどに共感した。
池井戸さん本の終わった後の爽快感は秀逸。
他の作品もどんどん読んでいきたいと思う。
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Mで起こったことをモチーフにして書かれているらしい小説。
本の厚さが気にならずに、一気に読めた。
出来過ぎ感は否めないけど・・・今のところ池井戸作品では一番好きです。
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直木賞作家さんの池井戸さん、タイトルセンスと平積みが気になり初読み☆
面白い~!!先が気になって一気読み!
登場人物がかなり多い中でがっつり世界に入れるのでいろんな立場になれて物語を感じれたのがすごくよかった!
それにしても、なんだこのリアルな組織体制。
読んでく内に自分までもが「正義」とは「常識」とは何かと悩んできた。
自分がこんな立場だったらどうするだろうと、色んな立場になって考えてしまった。
答えが出ないままとりあえず下巻へ!
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財閥系(三菱?)自動車会社の欠陥隠しのため、人身事故を起こしてしまった町の運送屋社長がさまざまな妨害にも負けず戦っていくストーリー。読後感もなかなかよかった。
あらすじは下巻に。
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走行中のトレーラーのタイヤが脱輪して歩行者が死傷事故。車両メーカーからは、運送会社の整備不良が原因がという調査報告が出たものの納得できない運送会社の社長。
大企業が嘘をつくはずはないと思っている面々・・・警察、被害者、取引先、銀行、果ては子供の小学校PTA・・・・・・からの様々な仕打ちに、心が折れそうになりながらも闘うしかない。そんな中、週刊誌記者の取材で光明が現れる。
実際に起きた事故のリコール隠しそのものじゃん! と思ったんだが、あくまでフィクションなんだそうな。まさに「迫真」ものだな、こりゃ。
(2011/11/2)
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「こんなことが許されていいのか!」タイヤ脱輪による死亡事故の原因は運送会社の整備不良か財閥自動車会社のリコール隠しの構造不良か。あるべき道を信じ、何度も瀬戸際まで追いつめられながらあきらめずに最後に勝利する。
山崎豊子「沈まぬ太陽」と同じで、特定企業を題材にすべてが事実で、社会正義のように書く手法は、フィクションと言おうが、綿密な取材であろうと、読者に現実の企業に思い込みを植えつけるため、感心しない。
とは言え、予定調和は分かっていながら、はらはらして落ち込んで応援して、勝利に涙ぐんでしまう。ちくしょう。
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実際に起きたトラックのタイヤ脱落事故をベースに書かれた小説。おぼろげながら数年前に大きなニュースになっていたことを覚えている。
本作品はあくまでもフィクションであり、凝り固まった組織の隠蔽体質、エリート意識、顧客無視の従業員等がカリカチュアされ描かれているものの、ストーリーに近いことが大企業の中で起きていたのでは・・・あるいは、これからもどこかで起こるのではと想像することに難くない。
モノやサービスを提供するに際して、企業として、あるいは一人の企業人として、組織か顧客か、どちらを向いて仕事をするのかということを忘れたとき同じようなことが起こるのだと思う。
ホープ自動車への怒りを増幅させつつ、自らの戒めとして読んだ。
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最初から数ページ開いて、どんどん入り込みました!
ホント面白かったです。
描写が分かりやすく、情景が思い浮かんで、感情移入しやすい小説でしたー
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最近のハマってます「池井戸潤」これのほかにバブル組シリーズ2巻読み終えたが、本当にどれも面白い。一気に読みたくなる。単なる企業内構想だけではなく、中小企業の社長業の苦悩も良く描かれていると思う。
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それでももがくビジネスマン
池井戸潤さんの作品で最初に読んだのが「空飛ぶタイヤ」だった。何より最初にテレビドラマを見て原作を読みたくなった。この本で面白いのは、登場人物たちがみなもがきにもがいている姿だ。既得権益の保持に走る自動車会社役員、社員にしても今信じていることを手放さないために悪戦苦闘している。運送会社の社長さん、内部告発をする自動車会社社員、不正融資を目の当たりにして懊悩する銀行社員も、自分の生活や出世と正義の狭間でもがいている。読んでいると同じ働くものとして共感し、同情し、反発する。自分の身に起こったら、とんでもなく困るけれど、でもとても身近なことに思える。この本以来池井戸潤さんの小説が病み付きになった。
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時にはネズミが巨大な虎を倒すこともありえるのだ。
赤松社長ひきいる運送会社がのトラックが、走行中に事故を起こし、歩行中の母子を死傷させてしまう。事故原因はタイヤ脱輪。
ホープ自動車は過失を否認し、タイヤ脱輪は運送会社の整備不良とされ、容疑がかかる。
経営はは急転直下。大口取引先は離れ、ベテラン社員が辞め、銀行から融資は断ち切られ、それどころかこれまでの融資額も返却を求められる。子供も学校でいじめられ、家族と社員が窮地にたたされる。奥田英朗の「最悪」のように、これでもかと災難がふりかかる。
しかし、赤松社長はあきらめない。自らの生活を守るため、わずかな手がかりからついに警察を動かし、財閥系企業のリコール隠しを白日の下にさらし、実の潔白を証明することに成功する。
ハッピーエンドは予想がついたけど、大企業のいけすかん奴らが成敗されていくのを見ると、やっぱりスカッと気分がいいし、涙も誘う。赤松社長は家族や社員の暖かさに支えられ、同様の被害にあった人にも巡り会って経済的に支えられたり、ホープ自動車のずさん体制を暴こうとする雑誌記者からネタをゆずってもらったりと、悲惨な状況下でも比較的ラッキーに恵まれている。小説ならではの都合のいい展開になっているが、この世には似たような話がいっぱいころがってるだろうし、赤松社長のようにうまくピンチを切り抜けることができず、家族心中なんていう最悪の結末を迎える人たちも少ないでしょう。やりきれないです。大企業だけが守られる、資本主義社会の落とし穴。
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池井戸さんの作品は二冊目だけど、どちらも財閥系大企業に立ち向かう中心企業の経営者の話。
リコール隠蔽、社内不正と組織の腐敗。派閥人事。からの勧善懲悪。
読後の爽快感◎
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直木賞候補になっただけに、相当骨太な作品に仕上がっています。池井戸潤さんの作品は、大体善と悪のキャラがはっきりしているパターンが多く本作もそのまんまのキャラが登場します。それでもぐいぐいと読み手を引き込んで離さない展開は流石です。今回も最後には溜飲を下げる事が出来ました。
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面白い。社長がいい人過ぎるのはちょっと気になるが、概ね良し。出来れば中小企業の社長は皆こうあって欲しい(笑)
後半が非常に楽しみ。
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この本は2002年に起きた横浜母子3人死傷事件が題材。三菱自動車の車を買おうと思ったことすらないが、改めてひどい会社だなと感じた。現在のHPを見ても、リコール隠し(道路運送車両法違反)や業務上傷害致死罪で経営陣が逮捕・有罪確定された事実はどこにも記載されいない。コンプライアンスへの取り組みのなかに僅か2件の死亡事故が起こった日を「安全の誓いの日」と制定していると記載しているのみ。危機意識の希薄な企業だとつくづく思う。肝心の本の所感は、悪意に満ちた大企業に立ち向かう主人公を親子や職場の人間関係や心の交流を織り交ぜながら書いており、なかなか引き込まれる筆致であった。