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帯文句にあったとおり、読後すぐに「そのページ」を探してしまったw。
こんな世界が未来だとしたら空恐ろしいですが、どこかに希望もあるような気がする。
このコンビにはいつでも楽しませてもらってる。ずっとずっと続けてもらいたい。
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内容(「BOOK」データベースより)
水に触れると人は昏睡してしまう―謎の「新水化」現象により、人類は絶滅への道を緩やかに辿っていた。その事態の打開に選ばれたのは、「かみつき」だった。かつて人の形をしながら、人を襲い、咬み、食い、人々をパニックに陥れ、忽然と消えていった“変異体”たち。そんな、死なない「かみつき」に、人類再生の鍵が隠されていた。そして、捕獲者はいまだゼロ、生還率10%以下というこの危険な任務に就いた男がいた。自分の人生に絶望していた彼は、死に場所を探すようなつもりで探索を始める。しかしそんな彼の目の前に、「かみつき」は現れた…。SFなのか、ホラーなのか、それともこれは予言なのか。2014年度もっとも静かな衝撃を呼ぶ問題作が登場!
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導入部分から中盤にかけての、読みながら鼓動が早くなるようなスリルは秀逸だったなぁと思う。
ただ、結末がありきたりに過ぎる。中盤から終盤にかけての「えー、そっちに話持ってっちゃうの?」という失望感は拭いがたい。
1ページの文字量が少なく、紙も厚くて僅か224ページ。ハードカバーで購入する価値は見いだせなかった。
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水に触れると人は昏睡してしまう―謎の「新水化」現象により、人類は絶滅への道を緩やかに辿っていた。その事態の打開に選ばれたのは、「かみつき」だった。かつて人の形をしながら、人を襲い、咬み、食い、人々をパニックに陥れ、忽然と消えていった“変異体”たち。そんな、死なない「かみつき」に、人類再生の鍵が隠されていた。そして、捕獲者はいまだゼロ、生還率10%以下というこの危険な任務に就いた男がいた。自分の人生に絶望していた彼は、死に場所を探すようなつもりで探索を始める。しかしそんな彼の目の前に、「かみつき」は現れた…。SFなのか、ホラーなのか、それともこれは予言なのか。2014年度もっとも静かな衝撃を呼ぶ問題作が登場!
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SFもホラーも得意分野ではないが、個人的にはそのどちらでもないという印象である。これまで人間がしてきたさまざまな身勝手な行いが断罪されているようである。そしてなにより、人の想いが凝縮している物語でもある。死にながら生きている<かみつき>と、生きながら死んでいる<彼>の微かな、しかし歴然とした交流に胸を打たれさえする。あれこれと想像させられる一冊である。