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全体的にほんわかした雰囲気が流れている。
推理ができない探偵と佐々くんには、言われているが、人の感情の推察は、推理に匹敵するのではないかと思った。
がっつりの王道推理ものでは、無いけど(タイトルを見ればわかるか)面白かった。
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薬屋探偵も好きでしたが、雰囲気探偵も良いですね。短編で読みやすいですし、ぜひともシリーズ化してほしいです。
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見た目は名探偵。口調も名探偵。しかしてその実態は、ワトソン役の言葉に「うむ」としかつめらしく頷きながらも、依頼人に簡単に論破される「雰囲気だけ」探偵…って、何じゃそりゃーー!!!(笑)
麻耶先生の貴族探偵で免疫は付いてましたが、これは凄い。本当に事件の推理はしてない!「事件の」推理は!!
事件を解決しない雰囲気探偵・鬼鶫探偵と、彼の探偵事務所の経理であり、「俺の上司が推理してくんない」と日々悶々とする佐々君が活躍(?)する、四つの短編を収録しています( ^ω^ )
探偵役が推理しないっていうのは珍しくありませんが、今作で特筆すべきは何と言っても脇を固めるキャラクタ達ですね。
ワトソン役が、「俺は、君にかっこ良く事件を解決して欲しいんだー!」って泣いちゃったり。
本格推理小説の中では、探偵の引き立て役だったり敵対者の役割を演じることが多い警察の皆さんが、まさかの微笑ましい視線で探偵を見守ってたり。
しかもその中の警部補さんが真相指摘しちゃったり。
探偵の好敵手が驚くほどのヘタレ咬ませ犬だったり←←
とにかく、キャラクタがま〜賑やかですね〜好き!笑
じゃあ当の探偵は一体何してんのよ…とこれ書いてる私も思いましたが、彼にはもっと大事な役割があったのです。
犯人指摘は他人任せ。
雰囲気探偵は、依頼人(被害者)の心にそっと寄り添いながら、同時に加害者の心も救済します。
嬉々として犯人を指摘し、真相をことごとく暴いて見せる、従来の探偵像とは真逆の「名探偵」の姿があります。
また、この心優しい雰囲気探偵と再会できますように!
◉第一話…不審火で家が全焼し、引越しを余儀無くされた一家を、またしても火災が襲う。「雰囲気探偵」鬼鶫航は、謎を明らかにできるのか?
◉第二話…オレオレ詐欺の被害者と思われる女性が、「連絡の取れない息子を探して欲しい」と依頼に訪れる。鬼鶫は今度こそ真相を暴けるか?
◉第三話…「変質者につきまとわれている妹を助けて欲しい」ーーそんな兄妹の依頼を受けて調査に乗り出す鬼鶫は、一体いつになったら推理をしてくれるのか?
◉第四話…奇妙に中途半端な密室で、舞台の主演女優の死体が発見される。「私は推理していない。貴方が教えてくれたのです」ーー雰囲気探偵、衝撃の「推理せずに犯人を指摘する」の巻!
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【図書館本】ミステリと思って読むと落胆が大きいけど、キャラありきの普通の小説と思えば楽しめる。イラストの出てる主要キャラみんなしっかりキャラ立ちしてて面白かった。名前しか出てないのにすごい存在感を放つ方もおられたwww
終始ぼかした佐々くんの前職や二人の関係がものすごく気になる。(薬屋で登場した記憶が一切ないから読み返さないと……)
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作者の言葉とかから判断してミステリとして読むつもりなかったのですが、しっかりミステリだった。佐々くんはもっと親友のこと信頼してあげて?
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“「何時如何なる場合でも、依頼人から借り受けた情報を他言する訳には参りません。探偵が守るべき最低限にして最大のマナーです」
お分かり頂けただろうか。これが鬼鶇航だ。
佐々は鬼鶇の斜め後ろに立ち、マスクの裏で声を潜めて、それとなく彼に進言した。
「鬼鶇……丸古警部補にはお話ししても良いんじゃないか?ぼくらも訊きたい事がない訳でもない。守秘義務はお互い様だ」
ハンチングの廂の陰で、鬼鶇の瞳が僅かに佐々を見た。そして、すぐ戻る。
「無論、一般論を述べたまでだよ、佐々君。この世には何事にも例外というものが存在する。丸古警部補は何時如何なる場合でも何者にも勝る、信頼し得る人物だ」
「そりゃあ、嬉しいなあ」
丸古は暖かい眼差しで鬼鶇を眺めて、佐々と目が合うともう一度にこりと笑った。
横須賀の警察が鬼鶇を目の敵にしない理由は、強大な後ろ盾のお陰でも絶対的な実力があるからでもない。寧ろ、逆だ。
鬼鶇が探偵として余りに無力なので、彼を知る多くの警察官は歯牙にも掛けず、丸古を始め、一部の刑事達は年の離れた弟の成長を見守るように許容していた。”[P.22]
佐々君暗算?
謎も一筋縄で行かない感じ、面白かった。
二人の関係をもう少しごりっと語るかと思ってたらそこまでだったし、須永さんは台詞すらないし、続刊出るかな。
“「どうしたんだい、佐々君?人前で激昂するなど君らしくもない」
佐々らしくないと言うならば、それは鬼鶇の誤認だ。今ほど、佐々が自分の願望に忠実に動いている事はないと言っても良い。
探偵社に籍を置く彼が、所属探偵の実力を知りたいと思って何が悪い。
「その勝負、受けます」
「佐々君」
勝手に答えた佐々に、鬼鶇の声は何処か呆れている。日置の方は目を輝かせて満面の笑みだ。
気に入らない。
鬼鶇が他人事の様な顔をしているのも、日置を喜ばせてしまっている事も。
佐々は振り返り、鬼鶇のネクタイの根元に人差し指を突き付けて、彼の渋面を睨め上げた。
「鬼鶇。君は彼女の依頼を『承る』と言った。ぼくは社員として、不当に契約を反故にはさせない」
「好きにしたまえ」
到頭、鬼鶇が折れて、嘆息した。”[P.150]
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決め台詞はないけど、雰囲気だけじゃなくそこそこ探偵してるような、してないような?というくらいゆる~く、よくわからないうちに事件が解決してしまってる。ある意味、凄腕探偵かもしれない・・・ 薬屋さんにもゲスト登場しているとの書き込みがあるのですが、全く記憶なし。久しぶりに読み直そうかな。
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「推理をしない探偵」鬼鶫航。…というから働かないのかと思いきや、しっかり解決はしてるんじゃないかな…?明朗会計だそうだけど探偵料金が入ってるのか気になりつつ、わりと面白いけど物足りない…☆☆☆
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その探偵社には、
謎を解かない
名探偵がいるという――
「薬屋探偵」シリーズの著者が描く、世界一優しい名探偵!
「君は探偵のくせに、事件を解決する気がないのか!?」
鬼鶫探偵社――そこに、見た目は完璧な名探偵がいる。
だが経理の佐々は日々、悲痛な叫びをあげていた……。
彼の雇い主である鬼鶫は、まったく推理をしないのだ!
事件はいつも彼の推理を聴く間もなく解決してしまう。
果たして、鬼鶫が謎を解く日は来るのか? 鬼鶫が推理
をしない理由とは? そして雰囲気探偵の真の実力とは!?
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見た目には完璧な名探偵だが推理をしない”雰囲気探偵”の短編集。
貴族探偵のようなものかと思ったらそれとも違い、犯人を指摘するのは警察だったりするが真面目に事件の調査をしているし、何より依頼人はもとより加害者の心も救っている。ミステリとしてはゆるいが、ほんわかした読後感になれる話である。でも警察もライバルの探偵もみんないい人すぎてちょっと物足りないような気もする。続編は出るのかな?
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つまらなくてイライラした。
どうせ推理しないなら貴族探偵くらい
すっぱりしてほしい。
つまらない描写が多いし、
昨今の下手なイラストの表紙どうにかならんかな〜
なぜ手を出してしまったか。
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高里椎奈さんの作品はとにかくフェンネル大陸をひたすら読んでましたが、他シリーズは未読でした。
何となく気が向いて、単発ものなら読みやすいかなーと手に取りました。
鬼鶫が落ち着いているというよりは、佐々が年齢の割には幼い印象かなー?という感じが、特に三話で強く感じました。
探偵してるかしてないか、で言えば自分の印象では「完全に探偵」と思います。
トリックもアリバイも関係なく、観察と聞き取りだけで本質は捉えてるっていうことなんじゃないのかな。
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全編通して「雰囲気」を推している作品でした。
何も見えていないのか、完全に先を見通しているのかよくわからない状態でしたが、ゆるーく楽しめました。