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アーネスト・ヘミングウェイからとったのね。そっちは読んでないけど。
最初のと最後の話は繋がってるのかと思ったけど、どうなんだろう。
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『木野』が好き。
『ノルウェイの森』のラストに通ずる不穏な静けさ。
この感じを求めて、わたしは小説を読んでいる。
これまでの短編、特に『トニー滝谷』を読み返したくなった。
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「正しからざることをしないでいるだけでは足りないことも、この世の中にはあるのです。」
(喪失感漂うこの一冊の中でも最も難解でミステリアスな「木野」より。表紙のイラストはこの小説。BAR、柳、猫。)
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なぜか頭にひっかかる言葉を柱として書かれた一連の短編小説集。ドライブ・マイ・カー、木野。
初めからいないわけではなく、去られたり死なれたりで失っている。絶妙にシュールな。
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2021.5再読
ドライブ・マイ・カー △
イエスタデイ ▲
独立器官 △
シェエラザード ▲
木野 ▲
女のいない男たち ×
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村上春樹って死ぬまで青春してるんだろうなぁ。
好きだけど、、、、、、
いつ読んでも、、、、、
うん、ああこうだった感。
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それぞれの理由や制限によって女の人といっしょになれない男たちの短編。
ひさしぶりに、ちょっと前の村上春樹の感覚の小説でした。
切なくたゆたう。
メタファーいっぱい♪
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村上春樹を食わず嫌いしてきたのだが、多分、わたし、彼の作品好きになれるんだとおもう。表現とか、まどろっこしさとか、鼻につく感じとか好き。わたしが男だったら間違いなくハルキストになってる。
けれど、やっぱ彼が描く男が好きでない。どうしようもなく好きでないので食わず嫌いは続きそうです。
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あぁ、これこれ。この世界観こそ、村上春樹。長編も好きだけれど、短編でもしっかり心に刻まれる不思議な世界観。
「ドライブ・マイ・カー」女性運転手との会話で元妻の浮気の話をする。
「イエスタデイ」田園調布出身なのに完璧な関西弁をしゃべる変わり者の木樽の幼馴染の彼女の裏切り。
「独立器官」女性関係も含め何一つ不自由しなかった渡会医師の初恋と失恋の末。
「シェエラザード」のちょっと変わった前世の話や、憧れの男子の家に空き巣に入った話。
「木野」妻に裏切られた木野は、ひっそりとBARを始めた。柳の木と猫と蛇とカミタ。
「女のいない男たち」元カノが自殺したという悲報を受けた男の話。
いつもと変わらない日常の中でふと自分だけに静かに「おかしなこと」「普通でないこと」が起きている不思議な感覚。夢を見ているような、誰かに説明しても理解してもらえないような、虚無感と孤独感。
永遠に失われて、損なわれて、傷ついたのに、自分は何もできないでいる。それでも、世界は何も変わらず平然と回っている。
削除された幻の「イエスタデイ」の関西弁替え歌
昨日は
あしたのおとといで
おとといのあしたや
それはまあ
しゃあないよなあ
昨日は
あさってのさきおとといで
さきおとといのあさってや
それはまあ
しゃあないよなあ
あの子はどこかに
消えてしもた
さきおとといのあさってには
ちゃんとおったのにな
昨日は
しあさっての四日前で
四日前のしあさってや
それはまあ
しゃあないよなあ
この部分が大幅に削られてしまったのは、とても残念。
悲しみをないがしろにせずに、しっかり感じ切る。泣いて、叫んで、暴れてもいいから、ちゃんと自分の中で起きた感情をしっかり感じ切ること。
それを後回しにすると、ずっと、ずっと、ついてくる。
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文芸春秋と柴田元幸編集の雑誌MONKEYに掲載された春樹の短編+書きおろし1編。めずらしく「まえがき」があります。ヘミングウェイとは違うんですよ。女のいない男たちといわれましても、もちろん女に縁がない男の話ではなく女に不自由しない男の話とか奥さんが浮気していたりとか都合よく女の人が部屋にやってくるとかいう春樹的ファンタジーな内容です。
ビートルズを思い出されるタイトル『ドライブ・マイ・カー』、失われた自分の娘(Baby)と重ねる同じ歳の運転手の存在。春樹にも子供はいない。
伝聞をおこしたストーリーで第三者のエピソードが語られる『独立器官』は、『回転木馬のデッド・ヒート』に近い雰囲気。
『イエスタデイ』という読む前から当然あの曲が聞こえるタイトルの物語は仏文科の女の子と友人の男の子との三角関係、『ノルウェイの森』の裏バージョン。過去を置いて上京してきた人間が共感できるであろう切なさ。改編前の文藝春秋版は読んでいないが関西弁で歌われるという面白さが明確でなくて残念。30半ばになって再会する「えりか」は、死ななかった「ハツミさん」が再生されるイメージ。
『シエラザード』で住人不在の部屋を眺める視線は『午後の最後の芝生』や、望遠鏡で意中の人と部屋を覗く『野球場』を思い出される。
バーテンダーが女と出会ってなにかに追われる『木野』のラストシーンは、『TVピープル』収録の『眠り』を彷彿させる。春樹が囚われている亡霊は昔からあんまり変わっていないのかなと思える既視感。
「ああ、そういうこと男の人には分からんのよね」と気の毒に思いながらこの本の男たちを眺めている読書でありますよ。過去にハルキストを自認していた自分には未だに3行先の展開が手に取るように想像がつく、あららまたそのパターンなの?やれやれと思った箇所たくさん。春樹、あなたまだ分かってないの? まだ分からんのだろうか、女の人がなぜ消えていくのかについて、まさかね。
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今回の村上春樹の短編集は「喪失感」というものがいつも以上にテーマになっていたように感じた。
「独立器官」は先日亡くした猫の事を重ね合わせて考えながら読んだ。猫が死んでいくのはまさにあんな感じだった。
また、「木野」のようなドロップアウトした人生惹かれた。
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ビートルズくくりでつながっているのかと思っていたのが、3作目でタイトルから消えて、ラストの書下ろしはヘミングウェイの短編集!(kindle版しか売ってない…)
関西弁の「イエスタディ」でガツンとやられて、「木野」で次の長編への前ふり?とワクワクさせられて、「女のいない男たち」で一角獣のピンバッチ急いで買わなきゃ!ってところ。
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表題作と『イエスタデイ』が特にお気に入り。『女のいない男たち』は21世紀の『風の歌を聴け』かもしれない。
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村上春樹の本は基本的に男女を問わず、国籍を問わず共感されるものが多い。海外でも村上春樹の小説の話題はよく出る。日本人はいいよな、一足先に読めるんだからとよく言われる。今回の短編集「女のいない男たち」は今までとちょっと違う気がした。男性は女性を理解できないという話が並んでいるんだもの。
多くの主人公と同じく中年の男性として共感できるところがとても多い。もっとも彼らのような人生を送ってきた訳ではない。そこが面白い。女性とこの本について話し合ったらきっと滅茶苦茶になると思う。女の人にここに登場する男たちの心理は理解できるのだろうか?
女性の独立器官は間違いなくあります。実在すると思います。
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モチーフも会話も、村上春樹のエッセンスを濃縮したような短篇集。
『シェエラザード』と『木野』が好きだ。