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出生前診断の是非をめぐる議論では、障害があるとわかって中絶を選択するのをOKしていくと、障害のあるひとを受け入れない社会になっていってしまう気がする、というようなことを言っていたかずみん(高山一実ちゃん)、自分の子が障害を持っていても受け入れるべきと思うだろうというまっつん(松村沙友理ちゃん)。しっかり考えてるなあ、すばらしいです。ともすれば、障害を持たないひとたちだけの世の中になっていくのかと至極単純に想像してしまっていたんだけれど、そうじゃないよっていう、腹の底からでてきたような真摯な意見を読めてうれしかった。ぼくも、目指すはそういう世の中だと思う。初期のころのNOGIBINGOで「私かわいい」を連発していたまっつんでも、これだけ真剣にそして自らの慈愛ある価値観で少数派として主張してくれたのを知るにつけ、ちょっと尊敬のまなざしでみてしまう。かずみんもほんとうにすばらしいね。まてよ!?と立ち止まりしっかり物事を見つめられるひとが、好きなアイドルグループのなかに何人かいること、そしてきっとそういった意見を聞くにつれて自分を変化させることができるであろう他のメンバーたちを思うと、おいら、乃木坂が好きになってよかったという気持ちが強くなります。本書は写真もいっぱいでした。