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誰しも生きていれば、ふとした拍子に思い出す過去の
出来事の一つや二つはあるでしょう。
良い思い出だったらいいんでしょうけどねー。
でもそれの大半は自分にとって思い出したくないモノ
なんじゃないかなぁと思います。
だから無意識のうちに記憶の奥に閉じ込めておいた
んじゃないかなぁ・・・。
それなのに思いがけず思い出しちゃった時は、
あいまいなまま、そっと封印してもう一度記憶の
引き出しの奥へしまっておいた方がいいような気がします。引っかかりが気になって無理に引っ張ろうとすると
他の部分が引きつって絡ませてしまうかもしれない。
例えばそれが他人の人生に大きく影響してしまうとか。
あぁでも犯罪とかに関わっているなら、そりゃぁ
話は別だと思いますけれど・・・。
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5つの短篇集。
過去の謎だった出来事が、時間がたってから解決していくミステリー。ふとしたことがきっかけで思い出されたり、疎遠になっていた人と久しぶりに会ったりすることで、謎が紐解かれていく。その描写がドキドキして面白かった。
関わる人々それぞれの心情が描かれていて、いろんな方向からの感情に自分を重ねながら読みました。
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大崎梢の新作だったので借りる。帯から『思い出の中に取り残された謎をめぐる、繊細で優しい五つのミステリー』。というわけで、この題名になったんだな。最初の『沙羅の実』がすごく良かった。ちょっと泣きそうになった。これを読んだところで、これは☆5にしてもいいかも、と思ったけど、2編伏線がないじゃない、とぷんすかしたので☆4に。私が読み落としてただけかもだけど。でも読みやすいし、短めで、非常にいいお話でした。小学生でも読めそうだ。表紙もかわいいし。こういう本からみんながもっと読書好きになってほしいものだ。
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人に薦められて手に取りました。名前は知っていたけど多分、薦められなければ手に取らなかった作家さんの一人。
結果として薦めていただいてよかった!
他は未読ですが、少なくともこの一冊だけでも読めてよかったと思わせてくれました。
生きていたら時々「あれってどういうことだったんだろう?」とナゾのまま通り過ぎてしまう出来事や、人には言えないような秘密を抱え込んでしまったりすることもあります。
そういう解決することはないだろうと諦めている「人生のモヤモヤ」がある日思いもよらないところから答えが振ってきて…という短編集。
「忘れ物」とはそういう意味かと、最初の一編を読んで膝を打つ思い。
しかしどの話もすごくよく書けている。じわ~んと心が暖かくなるような読後感。
この一冊なら中高生にも薦められそうですね。
どの話が好きか、心に残るかは人によって結構違うでしょうけれど、読後自分にも忘れているような届き物がくることはないだろうかとちょっと期待してしまいます。
あまり人の薦めの本はぴんと来ないと思ったら読まないほうですが、たまには自分では手に取らない本を薦めていただくというのも発見や出会いがあっていいものですね。
そういう意味ではこの本自体が「届き物」だったのかも。
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珠玉という言葉がふさわしい中編集。いいなあ大崎梢。語りは柔らかくあたたかく、でも語られる謎は鋭く緻密。
どれも面白いけど、最初の一編と、書き下ろしが特によかった。どうもこの、隠された友情というやつがツボなんですな。小日向くんがひとりで泣くシーン、准一が親にも警察にも黙り通した秘密。うっかりもらい泣きしそうになった。
そして女性目線だと、ラストの統子のセリフがいい。自分で調べなさい。甘えちゃダメ。しっかり自分の感性と知性を磨き、視野を広く持って、そしていい男をみつけなさい。素敵な恋をしてね。うおー、こんなセリフをさらっといえるおばーちゃんになりたいのう。
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ほわっとした日常の謎短編集。全体的に上手く行きすぎ感は否めない。昔の謎を解き明かす、まさにコールド・ケースなのだが……当時わからなかったことが今わかるかなあ。まあ時が経てば関係各所の口がゆるくなるということだろうか。
・沙羅の実
最後の1行を読んだら読み返したくなる某ミステリの柔らかい感じ。みんなかっこよくて短編集のつかみによかったと思う。
・君の歌
少し出来過ぎ&こじつけ。爽やかな青春でごまかしている。
・雪の糸
設定も展開もいちばん不満。「その日」を覚えている口実が全体的にお粗末だったように思う。
・おとなりの
登場人物が好ましくて読みやすかった。事件自体はたいしたことないけれど魅力的な人々が話を支えている。
・野バラの庭へ
美しく綺麗なお話だと思っていたらすっかり騙された。あの記述が伏線だなんて思わないってば!
全体的にミステリだと思って読むと肩すかしを食らうが、小説だと思えばのんびり楽しめる。長さも短編としては丁度いい。
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ふとしたことで思い出したりする過去を振り返るミステリー。短編集。こてこてのミステリーでもなく、なんだかふわーっとしてるかんじ。ちょっと私向きではない。
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やさしげな表紙のイラストに騙されてもっとほのぼのしたお話かと思っていた。
心の奥にしまっていた秘密が謎が明かされる。
恐ろしいようで読後感はあまり悪くなかった。
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すでに生活は破綻しているのに、現実を受け容れることができずに、必死に取り繕おうとした。もがけばもがくほど沈み込む泥沼だと、そこにいる人は気づけないものなのかもしれない。
死ぬくらいなら高校に行くな。やめて、どこか行こう。旅に出よう。二十五歳や三十歳になったら、きっと世界はちがって見える。
巡り会えた縁をどんなふうに育めるか。
望むところだ。過去への扉とやらがあるのなら、力いっぱい押し開けてしまおう。
あなたらしい人生の花を咲かせることを、海の向こうから祈っています
自分で調べなさい。甘えちゃダメ。しっかり自分の感性と知性を磨き、視野を広く持って、そして、いい男をみつけなさい。素敵な恋をしてね。
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最後に「そういうことだったのか」とわかる短編5編。
それが忘れものが届くということなのか。
『おとなりの』はハラハラした。
急に息子のことを話題にされたら、確認せずにはいられない。「そういうことだったの」とわかって一安心。
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短編集5編
どれもが何かを守っての秘密で、それがずっと後で明らかになるが、こちらもそうだったのかとほっこりさせられる。ちょっといいミステリーでした。
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久し振りに日常の謎の名作に心和ませてもらえた。
題名の通りに、過ぎ去りし日々の心の隅に引っかかっていた謎を、紐解いて明らかにする。
作者の優しさにもせよ、さすがに物語作りの名手。ホロリとさせられる読後感が嬉しい作品です。
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過去にあった不思議な、不可解な出来事
置き去りにされた事件
今、解き明かされる!!
という作品集
過去に想いを馳せる
それは懐かしと切なさが同居すること
「キュン」となるミステリーの数々です
想いでの中に忘れ去られた謎
ご賞味下さいませ
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短編ミステリー。昔の事件がひょんなことから紐解かれ、真相が明らかになっていく。読み始めはなんの事件なのか、全体像が見えず少し怖かったが、読んでみると、どれも悪い話ではなく、優しさの感じられる話だった。
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忘れ物…というか昔の謎がわかる、という感じ。
1話目が一番面白かった。その他はぼんやりとしていてあまりすっきりしない感じ。最後の話もわりとすきな感じ。お兄様がすてき。