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紙の本
人間宣言によって神格めいた逆説における命題について
2014/05/05 19:29
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投稿者:やびー - この投稿者のレビュー一覧を見る
先帝(畏れ多くも彼の人とは表現出来ない為、先帝と表現する事を赦されたい。)の生涯から敗戦。独立復帰への足掛かりとなるフランシスコ講和条約を通じて、独立へと向かう我が国の混迷と動乱から復興への道標を書き記した大河評伝の完結作品。
書き連ねる事、幾千にも及ばない事例に問わず、日本史における時間軸を解りやすく表現されている。
又、世界史の情勢から国内の動乱。不穏な政治、経済情勢。果ては文学、庶民の暮らしまでも表現しうる作者の文体を読む事は一つの快楽だ(照)。
歴史の流れの一環として、昭和という時代を理解しつつも、戦前、戦中から戦後の激動を鮮やかに描ききる筆写にシリーズを通じて感嘆を吟じ得ない。
「人間宣言」において、先帝は敗戦後の道義の衰退を嘆きながら皇室と国民の深い絆を説いている。
遥か後、昭和も後期に迫る頃、「人間宣言」において、明治の御誓文を民主主義を採用した明治帝の忖度を先帝が代弁「民主主義はけして輸入のものでは無い」と、示す必要があったとする。
戦後の日本が皇室と寄り添えた蜜月の日々は遥か昔。新自由主義や個人主義の現代が無くした「このくにのかたち」を、今に生きる私達は見つけきれずにいる。
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