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はじめは全く違う2人がうまくいくのか、家族も一緒にお互い受け入れられるのか違和感があったけど、中盤からぐーっとひきこまれた。
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ハロプロにも造詣が深いという柚木麻子さんの『本屋さんのダイアナ』のダブルヒロインがさやフクオマージュだとTwitterで伝え聴いて読んでみまして。最初は幼いヒロイン2人の交流にキュンキュンして読んでおったのですが、フクちゃんを重ねて見過ぎてたせいで、終盤の鬱展開で俺のメンタルがえらいことになったわ! 一日仕事が手につかなくなるくらい落ち込んじゃったじゃないかよ!(泣) 小説としてはすごく面白かったけども! けども!
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どうしてこの本を予約したのか忘れてしまった。
オビに惹かれたのか…
なんなのか。
「あの時」の自分の興味を信じて読んでみた。
何故だか心がとても動いた一冊だ。
まるで映画を観ているかのように
内容が映ってるかのように入り込んだ作品だった。
わたしは、とても満足している。
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柚木麻子さんの「本屋さんのダイアナ」を読み終わって、ああ、この本に今出会えて、今この本を読めて本当に幸せで、本当に嬉しいという気持ちで胸がいっぱい。この年になっても、今この本を読めてよかったと心の底から思える本に出会えた喜びで涙がでてくる。
今出会えてよかったという本に出会えるのは、いつまで経ってもその時に相応しい本はあるんだな。すごく感動した。理想だけの形で収めてなくて、リアリティもありつつ、でもやはり「本」としての物語でもあって。そのバランスがとても心地よかった。
今の私にリアルタイムに1番ぐっときたのは、村岡花子さんの引用の部分だったのだけど。その部分がこの本の大事な部分でもあって、その前後が、あったからよりその引用が際立って胸に響いたから…。読めてよかった、出会えてよかった。読み返して行きたい作品です。
20代の女の子達に読んで欲しい作品だなぁ。
また読み返そう。
装丁もとても可愛くて、買ってよかった。
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タイトルや装丁からして、児童文学に準じる優しい内容化と思いきや・・・
内容は深いです。
片や母子家庭且つキラキラネームをつけられた女の子、片やちょっと歳だけどしっかりとした仕事をしている両親のもとで育てられた「お嬢様」の女の子。
互いを互いに憧れており、二人の共通点は「本好き」。
ちょっとしたきっかけでケンカしてしまい、それ以来疎遠になってしまったけれど・・・
生まれ、育ちの全く違う二人だけど、大人になるにつれて立場が逆転していく。
恵まれた環境で育ったから幸せになれるわけではなく、また不遇な生まれだから幸せになれないわけではない、そんなことを言っているのかな?
ちょっと考えさせられるような話。
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柚木麻子の描く女子学生が主人公の作品は本当にリアル。ダイアナと彩子という性格も生き方も家庭環境も真逆な少女達。全てが真逆だからこそ、お互いが惹かれ合い、絆で繋がっていたのかもしれない。名前は生まれて初めて貰う親からの贈り物。昨今の日本ではDQNネームが目立つ。よく、ご年配の方に良い名前や縁起の良い漢字を使った素敵な名前と褒められる。言われる度にこの名前で良かったと思う。当時はマイナーな名前で嫌だった。はらだけいいちが書店員云々のセリフはガツンときた。元書店員だがやはり、私自身もこんな風に見られてたのかも。
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二人のヒロインの人生がすごくリアルに描かれていると思います。人生ってちょっとしたことでコロッと上がったり下がったりしますよね。でもどこかで立ち直って最後に笑っていられればそれでいいのかな、なんて思います。
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ダイアナ、しかもそれが漢字の“大穴”なんて名前をつけられたら、どんな気持ちになるだろう。
僕なら、とても学校に行けない。
小学校の一学期から、もう登校拒否だ。
競馬好きの父親がラッキーな娘になるようにとつけられた名前。
人前で呼ばれるたび、恥ずかしさが募る。
それでも、めげずにダイアナは強く生きる。
そんなダイアナを何故か眩しく見つめる彩子。
お金持ちで何の不自由もなく育った彼女なのに、箱入り娘の状態が不満で、正反対の環境のダイアナに秘かに憧れていたのだ。
二人の交流は順調に続くが、小学校卒業前の出来事をきっかけに喧嘩をし、ダイアナは公立に、彩子は私立の名門お嬢様中学に進学し離れ離れになることもあって、二人は10年以上も会わないようになる。
その後ダイアナは、キャバ嬢をしながら育ててくれた母親ティアラの少女時代の秘密を知ることになる。
二人の少女が全く違った環境でそれぞれ葛藤し、紆余曲折の道を歩みながら成長していく姿が心に響く。
特に、ダイアナの奔放で、かと思えば堅実で、ひた向きな姿に感動を覚える。
彩子のほうは、大学生になると。10年ほど前に社会事件にもなった大学サークル「スーフリ」を思い起こさせる出来事に遭遇して悩む。
二人の成長の対比の仕方やエピソードが絶妙で、どんどん話に引き込まれていく。
所々に張られた伏線が後半に回収されていく様も見事で、読んでいて爽快感がある。
最近の柚木さん、作品の構成やキャラ立てが一段と上手くなり、やはり一皮も二皮もむけた。
直木賞も遠くないだろう。
実に面白い小説でまさに一気読みでした。
次作にも期待だ。
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大穴と書いてダイアナと読む女の子と
クラスメイトの彩子。
ダイアナは名前のせいで疎外されるが
彩子と仲良くなり大好きな本の話で盛り上がる。
彩子ダイアナに憧れダイアナは彩子に憧れる。
隣の芝生は青く見える
というように家庭環境から何もかも対照的な二人は
仲違いをする。
それから22歳までの二人が描かれるのだけど
離れていても
どこかで繋がっているようなふとした瞬間に
お互いを思い出す。
再会した二人の清々しさといったら!
本がもたらす影響の素敵さ。
すごくいい小説でした。
読書好きな人には
たまらないと思います。
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2人の少女が大人になるために通り抜けなければならなかった道の険しさ、払った代償の大きさ、を思い胸が痛む。
自分をまるごと受け入れ、そして肯定する事。多分、誰もが(意識していなかったとしても)どこかでそれを超えて生きているのだろうね。
自分にかけられている呪いに気付かず、それを解くこともせずに生きているヒトは幸せなのかどうなのか。
女の子が何かを乗り越える力を、本と本屋が与えらえたら、それが一番うれしい。
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赤毛のアンは子どもの頃に、テレビと漫画で読んで知っていた。今度はちゃんと小説で読みたいと思う。ダイアナみたいに強くいきたい。こんな自分でもいいかな、と自分が好きになる本です。
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全く違う家庭環境に生まれた二人の女性の成長物語。主人公のダイアナに関わる秘密が徐々に明らかになる展開とリアルなエピでどんどん惹き付けられる。二人の母親がまた魅力的でたまらん。読後感もいいしとにかく面白い。著者の作品に外れはない。
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少女から大人になるまでの女子のえげつなさとキラキラした感じ。わかるなぁ。わたしにもあったなぁ。柚木さんはすっかりお気に入りの作家さんですが、自分が予想してたラストとちょっぴり違うオチがあって幸せになれる読後感がとても好きです。いつもよりお腹は空かずに済みました。
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来年の本屋大賞のノミネート予想の先読みのつもりで手にした本だけど、読みだしたら止まらなくなりました。今年最高の1冊。現代版「赤毛のアン」とありますが、「赤毛のアン」も少女の心理を知らない私でも楽しめる(痛々しさと感動と悩みと素直さの)一冊でした。世界一ラッキーな子になってほしいと「大穴」と書いて「ダイアナ」と読ませる金色に染められたバサバサの髪の女の子。彼女の孤独な心を満たしてくれるのが本の世界と親友「彩子」でしたが、その後の15年間、もどかしくて痛々しい青春を経て、自らの呪いを解くシーンに素直に感動してしまいました。
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名前も性格も家庭環境も正反対の2人が出会い、お互いに憧れ親友となった小学生時代。
ちょっとした行き違いから、その後10年間別々の道を歩むダイアナと彩子。
自分のいる環境にもがきながらも、やがて自分を認めて受け入れられるようになる様子が丁寧に描かれていてとてもよかった。
ダイアナの母・ティアラが最初強烈なキャラに思えたけど、一番性根の据わった強い女だったなぁ。そんなティアラに彩子が、彩子母にダイアナが励まされたりするシーンが時々あってグッと来た。
家族以外にも自分のことちゃんと見てくれる大人がいるって幸せなことだ。
とても好きな内容だったから、そのうち購入しようかな。