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真っ黒な姫と真っ黒な王の純愛
2014/10/13 18:12
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レイローズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルシェリーゼ王女は微笑み一つで男達を手玉に取ってきた美姫だった。今度の標的はレザニカ王国のいつものほほんとした能天気ロディオン王。父王を皇帝位に押し上げるためロディオン王を取り込まなければいけないのだ。無理矢理のようにロディオン王のお妃に納まるがロディオンは美しい妻に触れたいそぶりも見せない。何回かの結婚歴はあっても実は口付けすらしたことがないルシェリーゼ。ロディオンを籠絡することが出来るのか----?
自分を悪女だと思っている純情なヒロイン・ルシェリーゼが健気で可愛かったです。爽やかな笑顔で真っ黒なロディオン!w全てが彼の策謀のせいだったなんて、とても面白かったです。
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「黒椿姫」と噂される美姫・ルシェリーゼはその美しさで男たちを手玉に取って、政略結婚を進めてきていた。そんな中、父王の命令で嫁いだのは隣国の若き王・ロディオン。今回も自分の美貌と色仕掛けでロディオンを思いのままに操るのも楽勝と思いきや、脳内お花畑の平和王ロディオンにはルシェリーゼの誘惑が一切通用しない。このままでは政略結婚した意味がないとルシェリーゼは焦り始め・・・。
美貌と色仕掛けで男たちを手玉に取る悪女が主人公(笑)けれど、その戦略も新しく夫になったロディオンには全く通用しない。脳内お花畑のロディオンにこれがヒーローで大丈夫か!?と思っていましたが、彼はおバカな振りをした策略家でした。良かったwwルシェリーゼを上回る策士なロディオンが徐々に本性を見せ始めて、それにルシェリーゼが翻弄されて、逆に手玉に取られてる姿にドキドキしました。悪女だった彼女がロディオンに翻弄されてドキマギしている様子は可愛かった。ギャップは良いですね。
ただ今までの葵木さんのルルル文庫のシリーズと異なり、登場人物がちょっと多くて、あと国同士の絡みとか、読んでて頭の中がこんがらがった印象がありました。主要メンバーは個性的でとても良かったです。
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父王を皇帝選挙に勝たせるべく、選挙権がある隣国の王ロディオンに嫁いで来たルシェリーゼ。自慢の美貌でロディオンを籠絡しようとするけど、ことごとく失敗。
白テントウムシとか追いかけてるロディオンに、ちょっとがっかりしちゃいましたけど、それは仮の姿。本当の彼は、ルシェリーゼが大好きなバルト大帝のような策略家で、こういうお馬鹿なフリしている腹黒さん、好きです。
ルシェリーゼに正体がばれてからは、公然とルシェリーゼを口説きまくってるロディオンにニヤニヤしちゃいました。
でもロディオンとルシェリーゼが二人で協力して敵を撃退したと思ったのに、そこもロディオンの策略だって分かったら、確かにかなり怒るかも。信頼されていなかったって普通は思いますよねぇ。まあ、怒ってはいても、そこはやっぱり好きだから・・。
葵木さんの作品は、やっぱり天界ものより、こういう素直じゃないヒロインが出てくる話の方が好きで、今回は椎名咲月さんのイラストとも合ってて、おもしろかったです。
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ヒーロー、性格悪い!好きだ!(笑)
ヒーローはかなり極悪に近いけど、その分ヒロインが悪女と謳われてる割には純粋で可愛くて、実はかなり家族思いのいい子なんじゃないかと思う。お父さんもいい人だったしね。
ちょっと悪い感じの男の人が好きなの、を極めればこうなるのかとしみじみ思いました。まあ確かに悪い男だよ、ちょっとじゃ済まないけど。
でもお互いにメロメロのラブラブで、読んでて楽しかったです。ヒロインを翻弄する、掌の上で転がす系男子、悪くない。
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ギャグファンタジーが多かった最近の作品ではなく、帝国領土をめぐる策謀とコバルトの”はるおかりの”的なお色気路線が合わさったような雰囲気。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3823.html
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美貌を武器に、父親の役に立つ結婚をし続ける乙女。
次の結婚相手は、隣国の若き王。
腹黒主人公と、花が咲いたようなヒーロー、と思いきや
どっちもどっち、な性格をしてました。
戦争物、というか、知略もの?
あっちこっちの国が出てくるので
どこの国の誰だったか、と考えてしまいます。
がっちり戦争物、というわけではないので
その辺りは流し読みしても大丈夫かと。
黒さが濃くなっていくのと同時に、いちゃいちゃ具合も
がんがん進んでいきます。
最後には唖然とさせられてしまいますが
最初からそういう男が好き、と言っているので
主人公としてはかなり幸せやも?w