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スターリン、ヒトラー、毛沢東はどうやって国のトップにのし上がったのか。3人の人生を並行させて、出世という切り口で論じたところが非常に面白かったです。
若い時は凡人扱いだったのに、策略や粛清を重ね、どうやって権力を集中させたのか。
思想をもたない、
敵の敵は味方
オールorナッシング
逃げる時はすばやく
常に多数派につく
ライバルになりそうな人材は容赦無く粛清
など、それぞれの特徴がありました。
悪い人を見抜くためのビジネス書としても、歴史本としても、文学としても楽しめる本です。
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【仕事】悪の出世学/中川右介/20141123(89/263)
◆きっかけ
・日経広告。タイトルに惹かれた。
◆感想
・中国出張前に、かの国がどのような経緯にでどのような中心人物によって成り立ったかを把握する上ではとても参考になった。すなわち、建国に至る経緯もかなり複雑で、共産党は国民党に勝利したが、その当時は共産党の一党独裁や社会主義等は何も決まっておらず、民主主義を目指し、社会主義は遠い将来としていたはずなのに、毛沢東が急にソ連のやり方をまねて社会主義を始めるなどかなり無理があるのだなと感じた。彼の3人目の妻の江青も問題。彼の大躍進政策の大失敗で国民は飢饉になるなど、日本との戦争、内戦が終わり、ようやく統一国家ができて、地主から解放され、農民と労働者の国家になったはずが、飢饉、そして粛清等続いた。歴史は繰り返すのなら、かの国が自壊するのも必然かもしれない。
・今回は毛沢東のみ読了。露出張前にはスターリン部分を読みたい。
◆引用
・なし
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評判以上に面白くはなかった。もう少し世界史の知識があれば違ったのだろうけれど、大学受験が日本史だった僕にはサブキャラの名前を把握するだけで終わってしまった。
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ヒトラー、スターリン、毛沢東の3人の、恐るべき仕事術、処世術、そして組織運営術。D・カーネギーの「人を動かす」が正のエネルギーによる交際術だとすると、こちらは悪魔の交際術で、まったくおススメできない。「殺人、拷問、盗聴等、上司の汚れ仕事を引き受けて弱みを握り、言いなりにする。」「大きなイメージ作りは小さな改ざんから」「主義主張はもたない。常に勝ち馬に乗る」「最高権力を握ったら不満を表面化させ改善すると見せかけて粛正する」など。いけないやり方と知りつつ、やってしまうこともあるかも知れない・・・。
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出世のためのTips本としては、結局粛清しまくるため全く参考にならないけど、ぼんやりとしか知らなかったヒトラーやスターリン、毛沢東についての権力を握るまでの歴史的な流れはわかりやすくまとまっていて勉強になった。
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私には面白かったーっ!!
三人の独裁者、どのようなひとなのかあんまり知らなかったのもあるかもだけど、筆者は歴史学専門ではなさそうなのに、三人とも詳しく書いてあります。
ただし、独裁者としてのトップまでは書いてあって、その後のヒトラーの自殺までのところはなかったから、そこもあると更によかったのかな。
私には分かりやすかったです。世界史面白いなと思えました^^
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新聞広告で気になったので図書館で借りた。スターリン、ヒットラー、毛沢東の3人それぞれの立志伝というか、処世術というか。歴史を辿った内容で面白かった。タイトルはビジネス本チックだが歴史本として面白い。だいたいすぐ粛清するわけだから何の参考にもならん。
以下メモ。
⚫︎敵の敵は味方。これは世界共通。
⚫︎組織において決定権者が複数いる場合、その中での最小ユニットの過半数を、とることが全体の決定を左右する。
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スターリン・ヒトラー・毛沢東の権力掌握術と使い方についての本
三者三様だけど、共通しているのは他人を信用しないということ
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ヒトラー、スターリン、毛沢東。彼らは国家を率いて大虐殺を行った。現代史における世界極悪人列伝の中には必ず入るだろう。しかし、忘れちゃいけないのは、彼らが名もなき庶民から一代で国家のトップに成り上がったこと。本書は彼らが大出世を果たしたという1点のみにスポットを当て、彼らの生き様から世渡りのテクニックを学ぼうとする。
だから、本のジャンルとしては自己啓発本、ビジネス本なのだが、読んでみると初心者向けの歴史書としておもしろい。3人が悪人になる前のエピソードは意外と知られていないからだ。そして、それぞれの成り上がり術はみごとな非道ぶり。
まず、自分の忠実な腹心を作り、そいつに自分の気に食わない奴らを殺させる。その腹心がやり過ぎて評判が落ちれば、新たな腹心を作り、元腹心を含めて気に食わない奴らを殺らせる。その繰り返し。自らの手を汚さず、評判を落とさず。これぞ「悪の出世学」だ。
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ヒトラー、スターリン、毛沢東。これら三人についてはある程度は出自やらどういう経歴の人物やら知ってはいたもののどういうふうに出世したのかという切り口には今まで触れたことがなかった。なんというかふてぶてしいとしかいいようのない出世の仕方。普通はこんなことしたら嫌われて失脚しそうな感じがする。だが、彼らはそういう風に生きてきて実際独裁者として君臨したのだから怖い。所詮組織というのは人柄や正義といったものでに左右されるのではなく、消去法や運のいい人間の手によって運営されているというのにも気がつかされた。
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タイトルを見て、買ってしまった。出世というキーワードで、3人に纏わる政治史を追っていく内容で、時にビジネス本のようなまとめ項目を設けている。ドイツ、ソ連、中国の近代史自体がそこまでなじんでいなかったが、平易で読みやすかった。
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○音楽に関する作品の多い中川氏の著作。
○スターリン、ヒトラー、毛沢東の人生・経歴をなぞりながら、いかにしてのし上がっていったのかを解説したモノ。
○わりと簡潔にまとまっているものの、新鮮味に乏しく、全体として何が言いたいのかが不明瞭で、中途半端な印象を受けた。
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スターリン、ヒトラー、毛沢東が以下に出世して権力を掌握していったかって話。一応要所要所で彼らが権力を握ったポイントみたいなのをまとめてるけど、そういった出世ノウハウとかってよりは、彼らがだいぶ有名になる前にどんなだったかってのがまとまってて歴史の勉強になった。
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ヒトラー、スターリン、毛沢東という20世紀を代表する独裁者たちの出世物語。
ヒトラーは弁舌だけで何百万もの国民を戦争に駆り立てたし、スターリンと毛沢東はインテリではなかったが、人間心理を操ることに巧みで反対派の粛清を重ねながら頂点に上り詰めた。
ことに20世紀というのはスターリンと毛沢東により、粛清と虐殺なしには共産主義国家は成立しないことが学べた時代だと実感した次第。
凡人であるスターリンがインテリのトロツキーに何故勝てたのか、と毛沢東の次の国家主席、劉少奇について学べたのがこの本による私の収穫。
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ジャーナリストの著者が、音楽を研究する過程で知った三人の独裁者のサクセスストーリー(悪)を綴った一冊。
まず、ヒトラーが極貧ではなかったこと、スターリンが一部を除けば完全に無能であったことなどが衝撃。総統はまだ威厳というか、「ドイツ征服!世界征服!」というラスボスっぽい意地を感じるのだが、スターリンは行動が完全に腰巾着の小物だ。これではレーニンやトロツキーどころか、共産党総出で墓場の彼を殴りに行ったに違いない。