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ゴジラの精神史と言うよりは第一作目のゴジラの解題という
内容だったと思う。まぁ、それほどゴジラシリーズにとって
第一作目が重いものだということであろう。
映画に関わる人間は本当に数多い。その関わる人の数だけ
映画に込められるものがあるのだから、いくらでも深読み
できるのが映画の魅力、という一面もあるのではないかな。
読んでいて楽しい本ではあったが、心に残るモノはあまり
無い、そういう著作であった。
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はじめに ゴジラが還暦を迎える
第1章 叙事詩としての『ゴジラ』
第2章 海に潜むものの影
第3章 最終破壊兵器どうしの対決
第4章 原始怪獣か、原子怪獣か
第5章 ゴジラ=ゴリラ+クジラ
第6章 アメリカとしてのゴジラ、日本としてのゴジラ
第7章 その後のゴジラの足跡
著者:小野俊太郎(1959-、札幌市、文芸評論家)
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面白かったです。1954年版『ゴジラ』の分析が主ですが、1984年以降のシリーズについても触れられています。ゴジラは日本人にとって何なのか、なぜたびたび襲ってくるのか、改めて考えるきっかけにもなると思いました。