紙の本
漫画読みには楽しい一冊
2021/05/02 17:42
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
名作漫画の美味しいものをを新旧取り混ぜでピックアップしている心憎い一冊。
よしながふみさんの表紙、市川春子さんのインタビュー。
まさに豪華。
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前作が面白くて楽しみにして購入。
進撃の巨人の作者が、リヴァイのことを語っててすごいビックリした。
まさかこういう本でそれを知るとは思わなかった。
「いつか描きたい」←これ実現してほしい。
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これは、もう、二次創作です!すばらしい。フードに注目して読み返したいマンガたくさんでてきた!
前作は気になっていたけどなんとなくスルーしてた。だって表紙ははぐちゃんで、はぐちゃんの料理はアバンギャルドすぎるから、そんなイメージがあって。だけど、すぐ買います。
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「まんがキッチン」の続編。前作より対談多めで、近年注目の作家の方も多いです。フード理論定着してきましたね~。
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こういう読み方があったんだね、と思いつつ読了。
まんがと食べ物が好きな人なら十分楽しめるけど、まんがと食べ物と料理が好きな人なら絶対「買い」でしょう。
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「進撃の巨人」と「トーマの心臓」の食べ合わせならぬ読み合わせがいいという柱コラム、よくそんなこと思いつきましたね…!確かに、どちらも「他者に心臓を捧げる話」だ。
命を捧げるというフレーズはありふれているのに、心臓を捧げる、という表現はどきっとするほどの強さを伴う。
どちらの場合も、物語を貫くテーマのような言葉だけれど、一方は、人類のために戦う兵士達が心を奮い立たせる合い言葉であり、もう一方は、たった一人の誰かへの愛の言葉である。この違いと共通点はちょっとおもしろい。
各まんがに捧げられたおやつ達は、いちいちお洒落なだけでなくアイデアが秀逸で「そう来たか」と毎回にやっとする。愛がこもってるなあ。昭和元禄落語心中のおざぶとん水羊羹がめっちゃかわいいです。猫村さんの背中模様のラングドシャ(ちょっと猫背気味)とか…
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漫画に出てくる食べ物のレシピではなく、その漫画のイメージに合わせた創作お菓子とレシピを紹介。その漫画において、食べ物が出てくることの効果や食べるシーンの意味などのコラムが面白くて、自分が読んでる漫画の別の意味合いがわかり感心深かった。ますます面白く思えた。
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「おかわり」は表紙がよしながふみさんで、これはもう一目で読まなければ!と。
きれいな写真で紹介されるユニークな創作お菓子の中には、とってもおいしそうなのもあるんだけど、今度もレシピはそっちのけで、漫画論として楽しむ。雲田はるこさんへのインタビューでの福田さんの発言「一人でここまで来たと思うなよ?(笑)」にはっきり表れているように、漫画史(主に少女漫画)を俯瞰した視点で、漫画というジャンルを開拓してきた方たちへの敬意を柱として書かれているところが、いいなあと思うのだ。
以前のようには漫画を読まなくなっているので、この雲田さんをはじめとして、インタビューが載っている漫画家さんは、名前も知らないか読んだことのない人ばっかり。それでもしっかり面白い。特に、水城せとなさんと雲田はるこさんが興味深かった。著者が言うように、漫画は今もずっと進化を続けていて「ここまで来て」いるんだなあと(あんまり「ここ」は知らないが)しみじみ思った。ずーっと第一線で描いている先生方はまったくすごいものだなあ。
懐かしかったり、今現在楽しみに読んでいたりする作品については、今回もなるほどなあと思う所がいろいろあった。
「レディ・ギネビア」
うーん、懐かしい。華麗な絵柄とラディカルな内容が好きだった。以下のくだりには深くうなずく。
「今考えると戦後少女まんがの創成期から80年代初頭まで、少女まんがの王子様はほぼ全員童貞だったと思う。作者も読者も『理想の王子』の顔と身長と髪型と育ちと知的レベルと才能と服のセンスには、皆一家言持っていたけど、王子の下半身事情だけは常に霧に包まれたようにもやっとしていた」「それを決然と打ち破る『性に奔放な王子様』を明示し、読者に衝撃を与えたのが名香智子さんだ」
「こいきな奴ら」
一条ゆかり先生については、ファンと言うほどの気持ちを抱いたことはない。でもやっぱり、なんたって「女王様」だと思う。それが何故か、これを読んで納得。
「地方出身(本人曰く貧乏な家だった)の一条ゆかりさんは10代にして上京を果たし、ずば抜けた才能とペン1本で若くして少女まんが家として成功した。誤解を恐れずに言えば、だからこそ彼女の描く都会には『まだ見ぬ都会がこうだったらいいのにという過剰にキラキラした田舎者の夢』が、コマの隅々まで溢れんばかりに具現化されているのだと思う。都会が地元という人間にこれは描けない」「まさに地方の田舎町で生まれた私-すなわちごく一部を除く日本中の少女読者が該当する出自-が待望した感性だ」
「海街ダイアリー」
今一番楽しみに次巻を待つまんが(あ、待て!「ガラスの仮面」と並んで、と追加)。吉田秋生先生は「カリフォルニア物語」の頃から大好きだったが、ここにきてこんなに深くて温かいものを読めるなんてと、読み返すたびに感激する。
「1巻の冒頭、…佳乃の情事後の朝帰りで幕が上がると、矢継ぎ早に父の訃報が飛び込み、三姉妹で囲む朝食会議の後、慌ただしく会社に出勤する……たった7ページの中に既に性と死と食と再生が描かれていることにまず愕然とする」 ほんとだ。
「一緒に遭��したいひと」
これは読んでない。でも読んでみようかなと思う。
「ヒロインより背が低い彼氏、それは少女まんがでは長きにわたってタブーだった。女子の”王子様”は自分より背が高い信仰は、存外根深いとみえ、じつはバツイチ、近親相姦、不倫、貧乏、どSなんかのほうが、ずっと王子様認定しやすいという、この微妙な乙女心を誰かに分析してほしい」
「聖☆おにいさん」
これはもうマンネリになろうが何だろうが、ずっと読み続けたい。その魅力は確かにこの通りだ。
「有名なフード噺を無数にお持ちの二人は逸話から二次創作された抱腹絶倒なギャグを連発する。しかし“聖人”なので、ギャグをかましても悪人と受け取られたり、下品に見えるのは避けたいわけで。大笑いできるけれど、わたしたちはどこか品のある笑いでなくてはね?イエス……そうだね、ブッダ、ウリエルたちが飛んできちゃうと、わたしも困るよ~、という絶妙に上品な着地点に笑いを決める作者のコメディセンスに舌を巻く」
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花泉図書館。
表紙イラストに引き寄せられて借りた。
インタビューもエッセイも共にちょっと小難しすぎて、しかも、作品に関連したレシピも素人にはちょっとハードルが高いもの。全体的に「眺めてオワリ」的な本でした、私には。
あれ、これって続編だったのね。
前作も機会があったらチェックしよう。
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[図書館]
読了:2015/4/5
面白い。作者がほんと漫画好き、漫画オタクなんだなぁと思う。24年組やその系列が多くて、あんまり共感できないところも多々あるけれど…。
p. 24 「よく咀嚼して消化すれば血となり肉となるのはワードもフードも、それからまんがも同じ。」
『シュトヘル』読んでみたいなぁ。
p. 32 カップの持ち方に萌えるとかすげー。表紙でもよしながふみさんに指定してこの持ち方に描いてもらったとか。
p. 36 『海街diary』の解説で、「たった7ページの中にすでに性と死と食と再生が描かれていることにまず愕然とする。」
…こんな漫画の読み方したことなくて、インパクトがあった。
その他の漫画もだいたいそんな感じ。解説読むとなんかすごく高尚で天才的な芸術に見えて、読んでみたいと思わせるけど、こういうのって実際読んでみたら「そんなすごい…?」ってなることもあるので(バナナブレッドのプディングとか)、結局読まずじまいになる予感。
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思ってたのと内容が違った。てっきり作品内で描かれた料理の再現だと思ってたのに。実際はイメージ料理でした。町でうわさの天狗の子の三つ編みパン。うん、しめ縄みたいな三つ編みパンが出来上がってたわ(笑)剛毛量多めの私が三つ編みしたらあんな感じになるんじゃない?
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読んだ年代が効く、というのは誠に納得。前回版は文庫で読んだので、絵の大きさが大事だということも納得。
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図書館でまとめ読み。
何年も探していたが、まさかの隣町の図書館で発見!ごちそう様です!
フード理論面白く読みました。皆がここまで考えて描写してるのかな?好きな作品で食事シーンをどのように描いているか気になっちゃうな。