紙の本
付き人が
2018/07/09 13:13
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投稿者:ぼぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
付き人がかわいいです。なんといっても付き人がかわいいのが良いです。私も教授になってこんなに可愛い付き人に近くにいてほしいものです。
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黒猫シリーズ。
文庫としては3冊目だが、文庫オリジナルの短篇集が先に刊行されたので、シリーズの順番としては2冊目になる。ちょっとややこしいw
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シリーズ初の長編。中だるみするようなことは全くなく、心地よい緊張感とともに物語は進む。学術的な議論から謎解きにシームレスに展開する希有な構造は健在です。
主人公と黒猫の恋(もう愛と言ってしまってもいいのかもしれない)が物語のバックボーンとしてあるわけですが、それでいて近すぎず離れすぎることもない、そんな絶妙な距離感もまた、この作品の心地よさの要因なんだと思う。
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ちょっと気障だな、というのは相変わらず。そして相変わらず、しあわせ、でした。
今回は黒猫よりも、付き人の彼女を中心に物語が進んでいる。もちろん前作も短編集も、黒猫は積極的に物語に関わってきていたわけではないんだけれど、物語を動かす思考の中にはやはり圧倒的に黒猫の、所謂「図式」があった。それに対して今回は、付き人の彼女が、自らの思考を確立しようとしている、ような。
云うなれば、並び立とうとする物語。こういうのは、好きです。
やっぱりね、関係に甘んじてはいけない、というのが、あって。
それから、相手の才能を言い訳にするのは違うな、というのも、あって。
そういう思考が頭の中にいつも、あるので、全体的にしっくりきました。
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黒猫 シリーズ第2作で最初の長編
今回はバレエのジゼルが題材
しかし、芸術家というのは、芸術のため(自分の考える美のため)には、人も芸術のためのコマ(or記号)でしかないのでしょうかね?
少し前に、松井今朝子さんの歌舞伎を舞台とした「風姿花伝」三部作を読んでいたので、舞台に取り組む姿勢などを比べながらが読んでいた気がする。
美学と探偵の共通点は、人が創り出した一見混沌とした状況から、法則性や意図を見つけるところでしょうか?
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シリーズ2作目の長編。
何気なく某密林を覗いたら、あまりの低評価で驚いた。確かに緻密で難解な推理要素や、あっと驚く様な大どんでん返しをこの作品に求めていたら詰まらないと感じるのではないだろうか。
この作品の醍醐味は、あくまで美学なのである。
黒猫の美学談義や、彼なりの解釈を興味深いと思えなかったり、理解しようと思えなかったら頁を進めることができないのかもしれない。そう思う。
私自身は美学と事件や登場人物の人間性の関係が交わりながら進行して行くこの物語にすっかり虜になってしまった一人である。
バレエ・ジゼルとポウの作品の共通性、優美とは一体何なのか。彼らの、塔馬にとっての運命の女とは。
塔馬は運命の女の復活を望み、そして彼自身解放されたのかもしれない。芸術家ではなくただの凡人の私のとって、それ以外の路は本当になかったのだろうかと思わずにはいられない。清々しさと同時に切なさを感じた。
黒猫の接吻。
あの表現にじれったさを覚えるけれど、今の彼らにはあれが最良で、あれ以上のことはできないのだろうね。
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きれいなイラストの表紙が棚で目立っていました。
「遊歩」が気に入ったので、文庫で出版されている
こちらと「卒論~」をまとめて購入しました。
この1冊まるごと1つのお話で、
終始バレエやガラス細工や芸術的な分野に
物語のうえで触れることができました。
こういう難しいけれど面白い解説つきの
物語というのは、ぐいぐい惹きつけられます!
人の心の脆さも描かれていて、
それゆえに事件は起きるわけですが。
そういう心境になるというのが理解できない私には
動機を理解することは難しかった。
きっちり理解できないくせに、大好き。
不思議な物語です。
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黒猫シリーズを読み始めたばかりで、本屋めぐりをしてこの本をやっと見つけました!嬉しくてあっと言う間に読みましたが、いろいろ知らない事ばかりで今回もゆっくり読み返そうと思う一冊です。
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■遠くへ行ってしまう。黒猫が、手の届かない遠くへ――。
黒猫と付き人がバレエ『ジゼル』を鑑賞中、ダンサーが倒れるハプニングが発生した。五年前にも同じ舞台、同じ演目で、バレリーナが死亡する事件が起きていた。ガラスアーティストの塔馬から聞いた黒猫の過去と、二つに事件の関連を気にする付き人。しかし何やら隠し事をしているらしい黒猫は、関わらないよう忠告するだけだった仕方なく付き人は一人で事件に挑むが……ジゼル、ガラスアート、ポオを絡め、二度の事件を結ぶ図式が見えたとき、黒猫の最終講義が始まる――。
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7/22読了 前のよりは読みやすかった。美学一番という考え方は私の人生においてないので、こういう人、世界あるんだなと。この作品は人の死が割と軽く感じる。それで良いのかわからないけど、美学の前では死など些末なことなのか。そして2人の関係がもどかしく、もやもやします・・
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恋愛要素が多いということですけど、比較的、なのでそこに期待をして気合いを入れて読むと拍子抜けしてしまうんじゃないでしょうか。
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一応、物語としては終わっているのかな?
黒猫シリーズは、ミステリーではあるが、これまでは、それほどミステリーっぽくなく、むしろ美学の講義的な話だと感じていましたが、この作品は、まさにミステリーに仕上がっています。
それと合わせて、黒猫と付き人の関係が、進展するのかしないのか。そちらの方も、また興味津々。でもまぁ、昨今の教職員にに依る学生へのセクハラ問題から勘案して、恋愛は自由だとはいえ、教員サイドとしては動きにくい?(笑)
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相変わらずの綺麗な描写表現。
しかも今回はバレエにガラスに、と著者さんの文章の美しさがより一層引き立てられる内容だった気がします。
長編でしたがミステリ要素は薄まってかなり恋愛小説な感じに。
付き人さんと黒猫のこの距離感が大好きです。
ジゼルも見てみたくなりました。
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前作は短編集だったけど、今回は長編。やっぱり長編は登場人物の心の動きが変化していく様子が好きです。バレエのジゼルを軸に義姉妹と黒猫と黒猫の大学時代の友人塔馬、付き人の思いが交錯する様子がドキドキ。黒猫だけに美学概論や動機が相変わらず難しいところですが。黒猫と付き人の距離感が大好き。
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黒猫シリーズ長編。
黒猫がパリへ旅立つまで。
プリマとガラス芸術家の愛について。
バレエを観てみたくなる。
付き人との別れが切なくもあり、愛情を感じるラスト。