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故ネルソン・マンデラのもと、世界平和のために結集した長老達、それがエルダーズというグループ。各国の元大統領らが、紛争や人権問題など世界的な困難を解きほぐすため、精力的に活動している。
そうかー、鳩山由紀夫もこういうことがしたかったんだね。めちゃめちゃピントずれてるっていうかむしろ迷惑だけど。
インタビュー形式なのでわかりやすく面白かった。
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知の逆転に次ぐ第2弾
今回は、エルダーズ(グローバル村の長老たち)の
メンバーの人たちのインタビュー
エルダーズとは、ヴァージングループのリチャードブランソンとピーターガブリエルがネルソンマンデラをリーダーとして、12人のメンバー。
ネルソンマンデラ「彼らは、恐怖のあるとことに勇気をもたらし、絶望が支配するところに希望を生む。。。」
第一章 戦争をしなかった唯一のアメリカ大統領―ジミー・カーター
第二章 五〇年続いたハイパーインフレを、数か月で解消した大統領―フェルナンド・カルドーゾ
第三章 「持続可能な開発」と「少女結婚の終焉」―グロ・ハーレム・ブルントラント
第四章 「人権のチャンピオン」と「世界一の外交官」―メアリー・ロビンソン&マルッティ・アハティサーリ
第五章 ビジネスの目的は、世の中に“違い"をもたらすこと―リチャード・ブランソン 」
前作の知の逆転もそうだったが、世界をただしい方向に導こうとする賢人たちの知に満ちた言葉、無私で情熱を持った態度は読んでいると素直に感動します。
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知の逆転の第2弾かと思っていたが、より倫理的、政治的な分野の偉人たちへのインタビュー。ややアプローチが違うなという感じ。
でも、こんな人たちがいたのかという驚きがあり、その行動力に尊敬の念を抱く。
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年始にふさわしい本を読めました。もうちょっと頑張ってみようという気持ちになった。
ボーダレス化した地球上の複雑な問題を、グローバル村の「長老たち」で解決しようと2007年に結成された「エルダーズ」。リチャード•ブランソンとピーター•ゲイブリエル(ロックバンド「ジェネシス」の元リード・ボーカリスト)が、ネルソン・マンデラをリーダーとして、12人のそうそうたるメンバーが集められたという。
本書はそのうちの5名にサイエンスライターの吉成真由美さんがインタビューをしてまとめたもの。宗教や、大量殺戮の指揮者に対するダブルスタンダードの存在など、大きな問題に対して常人の想像をはるかに超える思考のスケールを持った「長老」に意見を聞き、解決策を考えていこうとする著者の姿勢が貫かれていて、発言の一つ一つは重みがありますが、本として読みやすいです。
医師であり、ノルウェー最年少にして初の女性首相を務めたブルントラント氏の「もし自分が感じていることを正直に言うことができなくなったり、己の信ずるところや自分の価値観というものを追求できなくなるような難しい状態になったら、いつでも医師としての仕事に戻ろうと。」(p112)ということばがとりわけ印象に残った。
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【P128】
グロ・ハーレム・ブルントラント(ノルウェー初女性首相)
「いったい自分は何を伝えたいのか。自分の主たるメッセージは何か、何に対してだったら喜んで批判を受けて立つのか」ということを考える必要がある。反対側のメッセージを伝えるわけではないのだから。彼らは彼らで自分のメッセージを伝えるのですから、自分のメッセージは明確にすべき。勇気をもって状況を判断し、自分の価値観、そしてメッセージというものを決め、自分でそれを確信すること。そうすれば人々は耳を傾ける。
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世界を動かす人はほんの一握りで、自分は一生その他大勢に過ぎないだろう。だからこの本で得た知識もきっと生かすことはできないだろう・・・そう無力さを感じつつも眼を逸らさずにはいられなかった本。
「戦争とは誰が正しいかを決めるものではなく、誰が生き残るかを決めるものだ」
「愛国心とは、つまらない理由のために殺したり殺されたりする意志のことだ。人類を救う唯一の手段は『協力』しかない」
「女性は宗教の名の下、往々にして抑圧されている」
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大統領経験者や大主教、起業家、ミュージシャンからなる「エルダーズ」。世界をグローバル村に見立て、その長老達とい存在であり、それぞれの知識、経験、人脈、資源を活用して貧困や差別、紛争、伝染病といった大きな問題の解決に向かって取り組んでいる。そのメンバーに対するインタビューをまとめたもの。たとえ批判されても自分の信念を貫くこと、正しいことを行うために切磋琢磨すること、他人の意見に謙虚に耳を傾けること等、原理原則が伝わってくる。エルダーズ発起人の一人であるリチャード・ブランソン。社会のいろいろな問題を解決するのにビジネスを用いることは有効だ。なぜならば、目的達成のために行政や宗教などあらゆるものを動員できるのはビジネスだから。これは納得。
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インタビューアー吉成真由美氏の「知の逆転」に続くNHK出版新書の第2弾。
今回は、故ネルソン・マンデラ氏の下に集った長老達(エルダーズ)にインタビューした記録。インタビューした人物は、
ジミー・カーター(アメリカ人権外交の元大統領)
フェルナンド・カルドーゾ(ブラジルのインフレを収束させた大統領)
グロ・ハレーム・ブルントラント(開発と少女結婚の廃止)
メアリー・ロビンソン(人権のチャンピオン)とマルッティ・アハティ(世界一の外交官)
リチャード・ブランソン(企業家にして冒険家)
個人的には、第1弾「知の逆転」の方が面白かったかな?
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故ネルソン・マンデラが世界の諸問題に関して、国境を越えたダイナミックな活動ができるとして集めた、各国の元リーダー12人で形成される「エルダーズ」の中の6人がインタビューの対象。それぞれの人物が「長老」たるゆえんは、ただ理論を並べるだけでなく、どんなに問題が困難で、できる行動自体が小さくても「実践」をしていること。この年でこのバイタリティーにはただただ驚かされる。さらに驚かされるのは、「知の逆転」に引き続き、これだけの話を引き出すインタビューアーの素晴らしさである。次回もあるといいな。
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前作『知の逆転』が非常に面白かったので、こちらも購入。相変わらず吉成さんのインタビュー力は素晴らしい。
世界中の貧困や紛争、差別など様々な問題に取り組む「知の長老たち=エルダーズ」。そのメンバーに共通しているのは、包容力と忍耐力、決断力。そして、人間(社会)に対する揺るぎ無い愛情のように思える。
信念を持って行動し続ける人達の言葉に、勇気付けられ背中を押されたように感じた。
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知の逆転ほどのわくわく感はなかったが、一読の価値アリ。政治問題にフォーカスしている分、良し悪しの判断は難しいが、"知る"という観点からは非常に興味深かった。
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科学者がメインだった前作から、本作は政治家がメイン。とたんに面白くなくなったのは必然か。もちろん立派な方々ばかりだが、政治家の口ぶりには全く新鮮味がなければ面白みもない。「ダブリンでエルダーズのメンバーにまとめて話を聞きました」という企画のイージーさがやはり気になります。あらためて前作での筆者の奮闘ぶりは感嘆せずにいられません。
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"恐怖があるところに勇気をもたらし、紛争があるところに協調をはぐくみ、絶望が支配するところに希望を生む"ネルソン・マンデラをリーダーとした知の長老達へのインタビュー。自分の生活圏からは遠く離れた大きな世界の話だけれど、それでも自分の小さな日々へのモチベーションを上げてくれる言葉が多々ある。
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故ネルソン・マンデラ氏が結成したエルダーズ。
彼らの話は倫理的でありながら説得力があるのは、実際の政治の場で、彼らがそれを実践してきた実績に裏打ちされた言葉だからだと思う。
世界に希望が持てる1冊です。
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知の英断は、ネルソン・マンデラ率いる世界の長老たちへのインタビュー。
知の逆転の時もそうであったが、各人へのインタビューでは、その人の業績のみならず、その人間性の背景を探るべく本人が持つ宗教や宗教観について聞いている。
すぐに効果が見えにくく、劇的な結果はわかりにくく、メディアによる光の当たりにくい人権問題等を取扱うエルダーズ達の活動や言葉を読むことができて、自分の世界が少し広がったような気になる。
そして、何を考えてどう生きるかは、大事な問題だなと。