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肉子ちゃん、なんて素敵なんだ!
みんなどこかで肉子ちゃんのような人に憧れてるんじゃないだろうか。
肉子ちゃんの言動はツッコミどころが満載で、読んでいてとても楽しくなる。
最後にはキクりんの出生の秘密も明かされて、話にメリハリがあって面白い!
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とても良かった。
底なしに素直でうるさい肉子ちゃんと一見冷静なキクりんと個性豊かな漁港の人々、みんなの体温を感じた。
登場人物がいきいきとしているどころではなく、今も日本の北のどこかで本の中のみんながいつも通りに暮らしている気がする。
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なんとも愛らしい家庭生活や、学校(小学校)での人間模様などが随分と長く続きます。
まさか、このままダラダラ行くのか・・・
と思いきや、一気に物語りは急展開します。(いつものパターンなんですが・・・)
ある意味、西加奈子さん流の落とし方ではあるんですが、都会で荒んだ人間関係に揉まれた人があこがれそうな人間愛、人間味溢れる愛情表現が描かれています。
人間の内面に宿る、純粋な心と、博愛心がとことん描かれたわけですが、逆に現代社会で失われていく善意に危機感募り、冷や汗出ました。
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とにかく面白い。
自分にとって感動できる数少ない本の一冊となった。
ふと何気に手に取った本が、これほど面白いとは。
偶然巡り会えたのか、いつかは読む運命だったのか。
作者に愛されている本を読者の1人として読めたことに感謝したい。
楽しくて、悲しくて、笑って、読み終えた時とても幸福感で満たされた。
人生何とかなるっ。て。
サッサンの焼いた「やばい」ミスジをご飯に乗せ、食べたい~。
よだれ出ちゃう。
運動会も最高にたのしー!
最後のほうのサッサンとキクリンのやり取りは、やばい。泣きそうだった。
田舎の村のみんなを思い出した。
ほんと、いい本。
今年の年末もう一度読みたい。
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ちょっとさわりだけ、と思って読み始めたのに気づいたら半ばを過ぎていた。面白い。笑って泣ける素敵な本だと思う。あとがきまでほろっとくる。
キクリンの冷静なツッコミがいちいち面白い。淡白な子だなぁと思いながら読んでいたが、半分くらいは武装なのかもしれないと思い直した。
肉子ちゃんはとても愛しい人。多分一生割りを食って生きていくだろうなと思う。馬鹿だなあ、哀れだなあという気持ちとなんて愛しいんだろうという気持ちは同時に存在して胸が苦しい。
それにしても、肉子ちゃんのいびきはすごい。頭から離れない。次に実家に帰ったら母のいびきがすごいと聞こえてしまいそう。
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西さん最高!
今回も最後は一気に止まらず読みふけってしまった。仕事しなきゃいけないのに。。
ところどころ『くすっ』と『あははははっ』って笑い、最後は涙が出そうだった。
また次の作品を早く読もう。
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『通天閣』『円卓』と読んで、西加奈子ワールドにハマっている、というと少し大げさだが、もう少し読んでみたいと思った。
文章表現が巧いな〜と思うし、なにより面白い。
こんなふうな小さな町も、ええなぁと思う。
あくせくして、周りの目を気にして、肩肘張って生きなくてもいいんやでということを、この港の人らは知っている。
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肉子ちゃん。
バカだけど大好き。
思い出したら
元気になる
ありのままに生きたくなる
終盤泣ける。
やさしく微笑んでしまった。
あとがきも泣ける。
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肉子ちゃんの言葉は、音読しながら読みました。
読みながら、言葉を発さずにはいられないパワーがありました。
友達がしょんぼりしてたら、この本をプレゼントしたいです。
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西加奈子さんの小説は初めて読んだけど、テレビでみても雑誌で読んでも、この人嫌いじゃない、なんか気になる、と思ってたので、ようやく読めて感慨深いです。
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「はやく起きた朝は」で松居直美さんが紹介していた一冊。
前から気にはなっていた作品。でもなかなか読めなかった。題名も表紙の絵もどうしても好きになれなくて。でも、直美ちゃんが涙ぼろぼろ流して読んだと言っていて、これは読まなくてはと思い、結局一気に読んでしまった。
個人的に西さんの作品の中では『さくら』と『漁港の肉子ちゃん』が群を抜いて好きだ。
蛇足。古本市で同作品を売っていたら、「これ、又吉さんが紹介していた本ですよね」と声をかけられた。又吉さんの効果は絶大らしい。又吉さんは大好きだが、「その前に直美ちゃんも紹介してましたよ!」と訳のわからない反抗をしたくなった。だが、そこは大人の対応で本をお勧めし、無事買ってもらった。だれが推薦しようが関係ない。いいものはいいのだから。
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3回目の感想。寂れた小さな、でもカラフルな港町が舞台。肉子が誰かに似ていると思ったら自分の母だったので衝撃。メルヘンチックなマリアちゃんが言い放つ「くそがっ!」に衝撃。あと出産の場面も衝撃、いや壮絶。女は出産で一度死ぬのだなと思った。どうりで母にかなわない訳だ。「望まれて生まれたんじゃないから」の後からサッサンが口にする気迫の言葉も壮絶。生きていることを全肯定する言葉の数々に武者震いした。
そういえば「きいろいゾウ」でも主人公の女性はいろんな声が聞こえたけど、こういうのが著者は得意みたい。
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肉子ちゃんの、ありのままのままの生き方がすごぉぉぉーーい。こんな人が周りに居たら鬱陶しいなーと思う反面、本の中に出てくる多くの人同様、なんか憎めなくて、結局元気をもらえるんだろうなーと思います。
そんな肉子ちゃんの天真爛漫さが目立つ中で、サッサンのセリフが印象深い。「子供は、いい大人ぶって空気読もうとしようとせず、多いに周りに迷惑をかけたらいい。生きでるだけで人は誰かに迷惑をかけるものっちゅうのを知っておけ。迷惑かけることを恐れちゃいかん。子供のうちから迷惑をかけて、辛い思いや恥ずかしい思いをして経験を積んでおけ。」
直木賞作品も読んでみたいなー。
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こどもさはおとなで、
おとなはこども。
なんていうことがもう枠のなか。
あっちなんだかこっちなんだか、
上なのか下なのか外なのか中なのか、
いったりきたり、のびたり縮んだり、
まわったりすすんだり、ふくらんだり、
なんていうか、
そういうことのくりかえし。
なんがあったって、
ああ、それもいいねえ。
って言えればいいなあ。と思うんだよなあー。
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越境、皆殺しの日、3人兄弟の会話、イモリ、サッサンの奥さんの写真、所々にキクりんの世界が溢れている。心のツッコミに笑ってしまう。肉子ちゃんに元気をもらう。登場すると途端に騒がしくなる肉子ちゃん。本なのに。すごおおおい。